Junk No, 014

Bill Lawrence BCII-90 Custom


Bill Lawrence Charenger II   BCII-90 ←元の状態は、コチラを参照


ついにこの日が来てしまいました・・・(T_T)/~~~


「ビル・ローレンス」が「ビル・ローレンス」でなくなる日・・・

 

長年愛し続けたこのギター、「ビル・ローレンス」。

このギターの最大の特徴である「ブラック・ラベル」3発のうち、2発がダメになってしま いました。1発目がダメになった時、とりあえず「リンディー・フレーリン」をのせてみました。このリンディーのピックアップ自体は、とてもよい音です。太くて、膨らみがあって。でも・・・

「ビル・ローレンスの音」ではありません。これほど違うものかと思うほど、違います。それでも「ブリッジ」「センター」の2発があれば、とりあえずは使 えると思っていたのに・・・ついに残り1発のみ(T_T)

これじゃ、シャケ・モデルになっちゃうじゃん(笑)

ビル・ローレンス・ピックアップ」の載ってないギターは、もはや「ビル・ローレンス」ではありません。どうせ他のピックアップに載せかえるなら・・・

選択肢は2つ。現行販売のビル・ローレンス・ピックアップ3発に 交換するか。はたまた、まったく違うものをマウントするか。現行のビル・ローレンス・ピックアップもけして悪いはずはないんです。それはわかっているんですが、なんとなく・・・気乗りが・・・しません。この際、 「ビル・ローレンス・ギター」はもう1本購入することにして、この愛機の「大改造」を考えました。 

目標は・・・

 

「2ハム・バッカーのストラト」(笑)

 

思えば純正で「2ハム構成のストラト型」って、買ったことありません。ビル・ローレンスのL−500×2のストラトも、いつも買おうと思っては「すれ違い」でした。なのでこ の際、完全に「2ハム仕様」にしてしまおうかなあ〜なんて(笑)。 
とその時、目にしたのが・・・運がいいのか、悪いのか・・「フォトジェニック」の「2ハム・モデル」(爆)。

し かも、やっ、安っ!!おっしゃー、これ載せちゃおーっと(笑)。

もともと考えていたのが、ディマジオのハ ムバッカーなんですが、まずはなんといっても

 

「今すぐ、使いたい!」(爆)

 

 例のごとく、リペアーに持ち込み。すでに2ハム用ザグリ加工を終え、2ハム用ピックガードを載せられた我愛機に

 

「これ、のせて!」

 

笑いながら快諾してくれるリペアーマン。このフォトジェニックのピッ クアップ、リペアーマンの「見立て」では、

 
「もし売っていれば、2個で5千円!」(笑)

 
だけど実際には1万2千 円のギターに載ってたもの。しかも私は6900円(爆)。 
売値35000円:5千円(2個) なら、比率でいうと、売値6900円:986円(2個) ・・・。

もう、笑うしかないよね。 

 

で、これだあ〜〜〜!!!(笑) 

ひえ〜〜〜っ!!かっちょイイ〜〜〜〜!!(笑) 


最初、ピックガードもフォトジェニックのものをと思ったんだけど、やっぱこいつには「白3プライ」が一番 ピッタシ。結論として、ピックアップのみ移植することとして、ボリューム&トーンポット、切り替えスイッチ、 そして配線は全部別物を載せましょうと。そしてフォトジェニックに付いていたテレキャス型のノブもパス。 これだけは「ビル・ローレンス純正」を再び使用することとしました。 

「ザグリ」の写真、撮ってないんだけど、付ける前に見ました。リペアーマン曰く

 

「ときたさん、このギター、メイン で使ってるんですよね?ギターがもったいないんで、ザグリは最低限にしました。多分ネジが長いんで、 切るか短いのを使うことにして、ザグリは最小にしましょう。」

 

おかげで、すげーキレイに加工されてました。

このフォトジェニックのピックアップを見るなり・・・


「おっ、ちゃんと含浸してある。それなりに作ってるんだあ。カバーも後付けじゃない、専用のものですねえ。2個で5000円ってとこでしょうかね。レスポールの使いまわしでしょうね。」


もともとウチのリペアーマンは、フォト ジェニックに対して「好意的」に見てます。私がフォトジェニックをバラしてHPでレポートしてることを告げ ると「うっ、捜そう!」だって(笑)。 

 
今回は完全にアッセンブリのみの載せ換えです。他のパーツには手を付けません。
で、このピックガー ドも作ってもらいました。もちろん外形の成形は機械作業なんですが、それにしてはピッ クアップの穴も、外周の処理もとてもキレイ。

 

「これ、どうやって作ってるの?」
「手で削っ てます。手作業です。ピックガード作成のコツは根気です!」

 
だって(笑)。それにしても、ピックアップの穴の 「R」部分もキレイだし、外周のナナメになってるとこなんか、ピッカピカ。

 

「やすりは400・600・800・1000番と細かくかけてます。外周はパフがけもしてます。メーカーものはここの外周が汚いですからね え。」


だってさ。たぶん今ウチにあるピックガードで一番キレイ。それでこの値段???

お世話になります(笑)。 

ピック・ガードはビル・ローレンス純正をまったくコピーして2ハム仕様に。フォトジェニックでは1ボリュー ム・1トーンだったものを、1ボリューム・2トーンに。ボリューム・トーンポット、切り替えスイッチは新品に。 切り替えスイッチは3接点回路。ピック・アップ自体の配線以外は、いつものようにベルデン。オレンジ・ ドロップ等コンデンサーは使ってません。 

完成を待って、2人で試奏。

 

 「えっ?スゲーまとも。っていうか、けっこう、いい音。」
 「不思議ですねえ〜。こんなにまともな音になるんですねえ〜。」
 「ハムなのに、シャキッとして、いい音だよね、これ。」 
「う〜〜〜ん、ベストなチューニングのされた、レースセンサーみたいな音ですねえ〜。」 

 

2人でジャカジャカ(笑)。フォトジェニック、もう1台買おうかな?(爆)
想像をはるかに超えた「使える」音です。
 

「今日、コレ、持って帰るんですよね?」

 
 
「飾っといて、他の人に見せたい?」(笑) 
  

バラされてるこいつを見て、何人かが興味を示したとか(笑)。
たしかにこの「勇姿」は、「スキモノ」達に見せて あげたい。そのぐらい「完成度」が高いし、かっこいいです(自画自賛!)(^。^)y-.。o○ 


ということで「2回のリペアー」を経て、この姿に。その都度、あっちこっち細かいところまで手を入れて。こう やってひとつひとつ、こと細かに仕上げていったら・・・ギターが「高く」なるのは、当然のような気がしまう。ウチのリペアーマンは若いけど、いくつかのメーカーを渡り歩いて、いろんなとこでギター製作に携わって、いろいろ見てき た人。そんな人が「そうする」ってことは、当然「そうしていたメーカー」にいたっていうこと。そうしてるメーカ ーがあるっていうこと。今直接の師匠である「コンバット」も当然そうしてるってこと。現在、たて続 けに「コンバット」に発注してるギターも、すべてそのレベルあるってことなんだね。「コンバット」に発注して る「セミ・オーダー」のギターは約18万円なんだけど、「これ以下にするのは、無理!」って言う値 段。ほんとにこういった作業の積み重ねで掛け値なしにかかる値段なんだと思う。

当然「木材の材質」だけではなく、「木目の美しさ」まで指定してるんだ。それは「見た目」だけではなく、木目が美しいと いうことは、「ちゃんとした木」だってこと。ウチのすずやんが発注してるものも、「トップ材」の選定で止まっ てるんだって。「納得できる、キレイなところがない。」って。 
 

これを見たら・・・きっと次に「コンバット」に発注するのは・・・このカタチ・・・になりそう(笑)。

(後日談:このあとすぐ、フェンダー・ジャパンを2ハムにして、売ったそうです。私に見せる暇もなく、すぐ売れたそうです。私は写真だけ見せられました。笑)

 

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