初心者の壁 Part 1


弦について


 

全国1千万のJunk Guitar マニアのみなさん、今日もいぢってますか?(笑)

あちらこちらで「初心者」の皆さんにアドバイスするHPを見かけるんですが・・・

正論が多すぎません?(笑)。もう少し、気楽にやりましょうよ。

何事にも「本音」と「建前」があります。あまりにも四角四面にとらえすぎると楽しくなくなるじゃないですか?(笑)。

だから・・・ちょっと「本音」のアドバイスを・・・(*^。^*)

 

 まずギターを弾くのに、最初に必要なもの!! それは、「弦」と「ピック」です。この二つはギターを買う時に「余分に」揃えておいたほうがいいです。この二つは「消耗品」−「消えモノ」です。そのくせ、「最初にぶつかる壁」です。きょうは「弦」についてのお話です。

 

「初めて弦が切れた時」−「どんな弦」を買えばいいか、初心者の人、わかりますか?かくいう私も、今から約40年前、初めて切れた弦で大慌てでした(笑)。楽器屋さんに行くと、いーーーっぱい種類があります。どれが何なのか、全然わかりません。値段もピンからキリです。出来れば「ギターを買う時」に一緒に買う、又は「サービスして貰う」(笑)のがベターです。

 

 

コレは私が普段愛用している「D'Addario」−「ダダリオ」の弦です。

値段はだいたい1セット、500円〜600円位。安い割りに品質が安定していて、愛用者が多い弦です。これといった特徴がないかわりに、とても素直な音です。

このパッケージの色が「ゲージ」 − 「弦の太さの組み合わせ」の目印になっています。パッケージを良く見れば、ちゃんと書いてあります。今は廉価版の弦でも、ゲージはちゃんと表示されてます。

上の「オレンジ色」のパッケージが、私のメイン。

通常、みんなが「10」 − 「イチゼロ」と呼ぶセット。

6弦 046
5弦 036
4弦 026
3弦 017
2弦 013
1弦 010

 

正確には「0.010inch」 − インチ表示で、0.25mmです。

だいたい「010」ないしは、「.010」と表記されています。前にも書いていますが、ギターはこの「010」を基本として設計されています。されていますが・・・

慣れない人には「太い」です。太いという表現より、「キツイ」と書いたほうがわかりやすいかな?「張り」が強くて、指が「痛く」なります。最初のうちはムリせず「009」のほうがいいです。

 

「パープル」 − 紫色のパッケージです。楽したい時だけ使います(うそです!笑)。

「09」 − 「ゼロキュウ」と呼んでます。

 

6弦 042
5弦 032
4弦 024
3弦 016
2弦 011
1弦 009

 

ほんのちょっとの違いなんですが「天国と地獄」ぐらいの差があります。弦が太いほうが音は安定しやすいんですが、太いからエライってもんでもありません。この下に「008」っていうのもありますが、それはあまりオススメできません。逆に太い弦で指先が痛くなるけど、もっと太い弦の生ギターで指を鍛えると、後々エレキ・ギターがとても楽に感じます。私の生ギターは「011」か「012」のセットです。

  

それとこの「010」と「009」の中間の「組み合わせ」もあります。

 

6弦 046
5弦 036
4弦 026
3弦 016
2弦 011
1弦 009

 

「イエロー」 − 黄色のパッケージです。

この箱は3セット・パック。パックになっても特段、安くならないのがダダリオの特徴(笑)。

ただこの時は、「オマケ」にピックが1枚付いていたので、これにして見ました。

呼び名はメーカーによってまちまちです。「ヘヴィー・ボトム」とか「ハイブリット」と呼ばれます。私は「アーム」を使用するギターには、これを張ってます。

 

 こっちは、もう少し高い弦です。 

 

 

上の「Blue Steel」が最近のお気に入り。「Dean Markley」 − 「ディーン・マークレイ」という、もともとアンプで有名なメーカーです。いち早く「クライオ処理」を取り入れた弦です。

「クライオ処理」とは「超低温」−「−196度」で冷却することにより、分子配列が安定するという「最先端技術」により処理されたものです。

その下のオレンジ色のパッケージが「Ernie Ball」 − 「アーニー・ボール」。

今ではギター、ベースも有名なメーカーです。エリック・クラプトンがアーニー・ボール社の「スーパー・スリンキー」 − 「009」のセットを使ったことにより、一躍有名になった弦です。

最近巷では、コーティング処理された「Elixir」 − 「エリクサー」の弦が人気を呼んでます。コーティング処理により3倍長持ちする・・・ケド・・・値段も3倍(笑)。

私は以前「GHS」 − 「ガス」の弦を愛用していたんですが、今はあまり使わなくなりました。これは、「音の好み」が変わったからです。弦にはそれぞの「音」があります。 

 

弦は必ず切れます。「弦が切れるような弾き方」をしなくても、「チューニング」がうまくできなくて切ることが多々あります。そして、弦は「錆び」ます。錆びると弦は切れやすくなるし、音も悪くなってきます。でも「初心者」はギターを買うとき、「弦が切れること」を想定していません。弦が切れるとビックリするし、また楽器屋さんに行くのもめんどくさいし、それでなくとも弦を初めて買うのは「ドキドキもの」です(笑)。だから今は「セットもの」を買うと、「予備の弦」を付けてくれるものもあります。

 

 

コレは私の「その他」の弦。

最下段左は「ガット・ギター」用のナイロン弦。真ん中が「マンドリン」用。右の緑色のは「12弦ギター」用のセットです。中段は「生ギター」または「エレアコ」用。生ギターは新しい弦を張っても「いい音が出る期間」が1〜2日ぐらいしかないので、安い弦をとっかえひっかえ張ってます。

佐橋君・小倉君の「山弦」チームは、レコーディングの時、アコースティック・ギターの弦を3〜5時間で張り替えるそうです(笑)。「同じギターで同じ鳴り」を録りたい彼らには・・・納得の話です。

 

 

コレは「弦巻き機」 − 「ストリング・ワインダー」とか呼んだりしてるものです。

それと弦を切るニッパー。なぜ2組あるかというと「家用」と「持ち出し用」です。一旦車に積んだりするとなかなか降ろさなくなってしまうので、大抵のモノは「2組以上」あります。私は弦を張った後、ヘッドに弦をブラブラさせておくのが大ッキライなので、必ず「パチン」と(笑)。でも普通の弦なら、ニッパーが無くても、手で「引き千切る」ことができます(爆)。 

 

さて、ここからが本題です(笑)。

 

弦は「ある程度」以上のものを使うのが、正しいやり方です。それは「正論」です。正論なんですが・・・「建前」です(笑)。

だって500円とはいっても、お小遣いの少ない若いコには、「負担」だよね。その気持ち、わかります(笑)。私も若い頃は・・・大変でした(爆)。だからこの際、見栄をはらなくていいから、安い弦でもいいんだよ。「フォトジェニック」の200円の弦で、いいって!たしかに「ちゃんとした弦」を張ることは大切だけど、ウチで弾いてるぐらいなら、安い弦でもだいじょうぶだから。

 

 上の写真の最上段、グチャグチャになってるヤツ。安い弦の「スペア」です。

だってさあ〜・・・(笑)

 

・ 弦を張ったばっかりなのに、1本切れちゃった。

・ スタジオで練習中に、切れちゃった。

・ 別にライブもなにも予定は無いし、ウチで練習するだけだし。

 

こんな時まで、「高い弦」、張れないでしょ?ましてや6本全部張り替えるなんてこと、しないじゃない?だったら「安い弦」を「予備」に持ってて、ちゃんとしてる時だけ、ちゃんとした弦を張ればいいじゃん。あんまり深く考えないで、気楽に使って。だいじょうぶ、「安い弦マニア」の私が許すから(笑)。

 

それと・・・まあ・・・言い訳になっちゃうんだケド。今この部屋には、25台ぐらいギターがあるんです。友達に貸してるのも合わせると、30台ぐらい。これを全部張り替えるとね・・・(笑)。うち2台は12弦ギター。フラット・マンドリンもあるし。とてもじゃないけど全部はそうそう換えられません。でもね・・・

張り替えないと、スター楽器さんに怒られちゃうの(爆)。これ、お店の手作りで、みんなに配布してる「弦交換マニュアル」。

初心者の人のために、こんなにマメにやってくれてるのね。これ、お店に行けばくれるし、弦を買うと、ちゃんと「弦の張り方教室」もやってくれるよ。でも・・・

そうそう高いのは張れない(泣)。だから上の写真、左の2つの箱は、超廉価版の弦。上のYAMAHAの弦が1セット100円ぐらいで、下のフォトジェニックの弦は50円ぐらい(そんなモン、ドコに売ってんの?(爆)。これなら・・・なんとかなるでしょ?。ダダリオで安くて500円。アーニー・ボールやghsなら1000円ぐらい。エリクサーは長持ちするけど、値段も高い。でも、張替えたいのね。だから、安く売ってるトコを捜すか、安く売ってる時に「大人買い」するのが、唯一の防衛手段。私はとにかく「足」と「コネ」をフルに生かしてます。弦もピックもカポもシールドも・・・。意外と維持費がかかるです。予算は決まってますから(笑)。

  

初心者の人! 「ちゃんとした弦を張ったほうがイイ!!」ってことだけは、わかって。

質問箱に質問したら、ゼッタイ「高い弦を張りましょう!」っていわれるから(笑)。

でも、だいじょうぶ。「粗悪な弦」は、チューニングが合いにくかったり、切れやすかったりして、すぐわかるから。

「値段の高い弦」を後生大事に張りっぱなしにするより、安い弦をしょっちゅう張り替えてるほうが、「弦の張り方」や「チューニング」の仕方を早く身に付けられるから。

たまたま「粗悪な弦」にあたって「あれ?なんかへんだなあ〜」と思ったら、躊躇しないで張り替えてください。200円なら2回張っても400円。ダダリオより安いでしょ?。

それでも「ヘン」な時は、その弦が「ハズレ」だってこと。2度と買わなければいいだけの話。「格安」の弦は、いっぱい種類があるから。次に買い時は、別な会社のを買えばいいでしょ?。

そうしてれば「値段の高い弦の良さ」もわかってくるから。高い弦を張ると、なんとなく「音」まで良くなったような気分になるし、なんとなく気分もウキウキしてくるし(笑)。

 

 「値段の高いギター」買って、 「値段の高い弦」張って・・・

って、そんなにしゃちほこばって頑張らなくても、ダイジョウブ!

音楽は誰の手の中にも、平等にあるものだから!! 

 

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