初心者の壁 Part 4 |
シールド について |
今回は、「シールド」の話です。 |
こいつには「シールド」「ケーブル」「コード」などいろいろな呼び方があります。「業界」によって「基準」になってる名前が異なります。 ただギターやベースで「コード」っていうと、「和音をさすコード・フォーム」とこんがらがるんで(笑)。 私は「シールド」派。「ケーブル」や「コード」は主にPA機器の時に使います。「マイク・ケーブル」とか「マルチのケーブル」とか。どれで呼んでも間違いではないです。 |
ギター・シールドの「標準」とも呼ぶべき「カナレ」のシールド。 PA屋さんにも信頼が厚く、「世界の標準」です。私は、このジャックを見ただけで、安心しますね。「いぶし銀」の輝き、まさに「信頼の目印」です。単価もそう高くはありません。 私はワイヤレス故障の時のために、カナレで「20m」ものを作ってもらいましたが、今でも元気に働いています。20mあっても、ワイヤレスよりいい音ですね。私のシールドでは、もっとも多いです。ちなみに・・・ 「カナレ電気」さんだからね(^O^)/
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「ケーブル」「コード」は「線そのもの」の呼び名ですが、「シールド」は「被覆」 − 「覆ってる」ことを指します。これは実際にバラしてみるとわかるんですが、「主になる電線」を覆うようにもう一方の線が絡み合っています。言葉ではうまく説明できないんですが・・・ |
シールドも「値段が高い」にこしたことはないんです。某質問箱に出したら絶対「高いのを使え!」ってなると思います。それが「正論」です。ですが・・・本音でいきましょうね(笑)。 |
こちらも業界の信頼の一品。「ベルデン」のシールドです。このジャックも・・・やはり見慣れていて、とても安心できます(笑)。 あくまで「私の印象」ですが、シールドそのものが「カナレ」より太くてガッシリしているイメージがあります。どちらも、なかなか断線しません。 ちなみに・・・ 「ベルデン」はアメリカのメーカーです(笑)。 |
最初のうちは「気にするな!」です。安いやつでいいです。たぶん「高い」のも「安い」のも、判別できないと思います。実際に比較すれば間違いなく「音が変わります」。これはほんとうです。「安い」ものは、あきらかに「高音」または「低音」が「無くなってしまう」ものもあります。あるいは「よじれやすい」、「切れやすい」ものもあります。でもねえ〜(笑)。 |
本やネットで見ると出てくるのは「1本1万円」!!。高いヤツになると5mで3万円とか5万円のものもあります。でも1万円のギターにそれを使うのは・・・ですよね(笑)。 |
シールド論争の火付け役になった「モンスター・ケーブル」。この独特なジャックも、大きなトレードマークになりました。 とにかく、どいつもこいつもパワフル。何がどうしてどうなったってカンジにパワーアップします。 ただ・・・私はあまり好きではありません。高いし(笑)。パワーを求める人は、とてもいい選択だと思います。 |
ギター1万円−シールド1万円−アンプ5千円・・・おかしいでしょ?(爆) |
もともと「初心者」を対象にしてるわけじゃないですか、ここは。だからねえ〜・・・ 1本千円でじゅうぶんだから、最初は気にしないで使って。奮発して「1本1万円」のを買ったって、エフェクターを使う人は、最低2本は必要だよ(笑)。 |
フェンダーが満を持して発表した新製品「Platinum Premium」シリーズ。ジャックから何からなにまで、「フェンダー・ギター」のために開発されたもの。L字ジャックのくせに、ちゃんとテレキャスターに使える用に設計されています。 音のチューニングも、あくまでも「フェンダー・ギター」用。私のような「フェンダー・ヲタク」を狙い撃ちした製品とも言えます(笑)。 |
ねっ、「高いもの」「ホンモノ」って、たいへんでしょ?(笑)。最初から無理しないでいいからね。そりゃあ、ある程度までいけば「あれがいい!」「これがいい!」っていうのもわかるし、人に勧めたくなる気持ちもわかる。千円で買って、あとから1万円出して買うなら、最初から1万円で買ったほうが「安くつく」っていう理論もわかる。でもねえ〜(笑)。 |
「あんたは、そんないいかげんなのか!」って言われたら・・・ だって、「いいかげん」でも、だいじょうぶだもん(爆)。「平均的」なものを、「適当」とか「いいかげん」とは言わないよね。車はF1じゃなきゃダメ?ベンツ、ポルシェ、フェラーリじゃなきゃダメ?「軽自動車」は「車」じゃないの? |
左が「ジョージ・エルス」。 右は「ディマジオ」。 それぞれに特徴のある音です。今はこういった製品が、百花繚乱。 |
「平均的」とか「標準」でいけば、「ベルデン」と「カナレ」かな。どちらも「線の業界」では標準どころか「世界のスタンダード」だよね。私の「ギターの配線」でも「ベルデン」は出てきてるでしょ。「平均的」「標準」は「信頼」でもあるから。 「カナレ」は「PA業界」では同じくスタンダード。安くて信頼のおけるもの。「カナレ」だと、ツアー中も便利だし、「特注の長さ」もすぐ、頼めるし。「ジャック」も「カナレ」なら、日本中どこでも手に入るんだよね。 |
こちらも人気がある「プロビデンス」と「カスタム・オーディオ・ジャパン」。比較的素直な音が、受けているようです。 ちなみにリューテリアMKの目黒君の一押しが、この「カスタム・オーディオ・ジャパン」。 私に、しきりに勧めます(笑)。 |
あとは「好み」。なんだか全部「好み」で終わってるけど、ほんとに「好み」なんだよね。 それと・・・おサイフ(笑)。ついでに・・キモチ(爆)。どこまでどうすれば「自分が納得できるか?」が、「こたえ」なんだよね。だって、聞く人ごとに「こたえ」が違うんだもん。「モンスター・ケーブル」だって、「好き!」って言う人と、「嫌い!」って言う人にハッキリ別れるし。 どんなものを持ってきても「正解」は無いの。だから漠然と「高いもの!」って言っても・・・。もし、その勧めた「ケーブル」の音が「嫌い」だったらどうするつもり?(笑)。「勧められて買ったけど、ヘンな音!」って言われたら・・・責任とってくれる?(笑)。 |
なんでも「入門編」は、無理しなくていいから。 とりあえずでもなんでも自分で「俺は、これでいいや!」ってもので、大丈夫だから。背伸びしてみても、きっと「???」(笑)。「こんなモン??」ってなるからさ。 |
さて、ドンジリに控えしは・・・。 日本が世界に誇る「OYAIDE」のシールド。私なんかは「OYAIDE」って聞いただけで「高いに決まってんジャン!」って思っちゃいマス。 もともとは、秋葉の高級オーディオ取り扱い店。レコーディング・スタジオでも使われる一品です。 どちらかといえば、「スピーカー・ケーブル」「電源ケーブル」が得意。ここにきて、「ギター界」にも、その「魔の手」を伸ばしてきました(笑)。 「OYAIDE」さんは・・・(爆) |
「アドバイス」にはなってなくても、「安心」にはなってるでしょ?(笑)。その「安心感」が大切。疑問に思いながら「ギターの練習」してるより、「とりあえずは、これでだいじょうぶ!」って思いながらやってるほうが、精神衛生上、いいでしょ?(爆) |
今すぐ、「プロ」になるわけじゃないんだから「♪ダイジョブ♪ダイジョブ!!」 |
■ときた家の食卓(笑) |
君はシールドがダメになった時、どうしてる? まさか・・・捨てたりしてないよね? せっかく高いシールドを買ったんだから、最後の最後まで使わせて貰わなきゃ。
じゃあ、どうするの?
なあに、簡単なことなんだよね。 そのダメになったシールド。半分に切っちゃおう!すると、どうなる? そう、「ダメなほう」と「大丈夫なほう」の、2つが出来上がるわけだ。どうやって見分ければいいかって?完全に断線してるものなら、ギターアンプに繋げば、すぐわかるでしょ。そうでなくても、ダメなほうはギターアンプに繋いで線を揺すると、ガサガサ言うから、すぐ見つけられるハズ。それなら、もうひとつのほうは「大丈夫」なわけだ。そしたら、「ダメなほう」からジャックを取り外して、「大丈夫なほう」に付ければ・・・。短くはなるけど、7mなら半分でも3.5mはあるわけだ。スタジオや自宅なら、十分でしょ。ましてや、もともとが高いシールド。君は3mのシールド、いくらで買ってる?それを考えたら、「半田づけ」くらい、なんともないじゃん。
じゃあ、「ジャック」を壊した時は?
モチロン、「楽器屋さん」でも「ジャック」は売ってるケド・・・。 さあ、石原良純さんを呼んで、アイタウンページを調べて貰おう(笑)。 実はねえ、ちょっと大きな町なら「電気屋さん」があってって・・・。家電販売店じゃないよ。ホンモノの「電気屋さん」。意外と小さな店だったりするんだけど、電線とか配線材とかを専門に売ってるお店があるんだ。そこは配線工事をする電気屋さんに「材料」を卸すお店なんだね。そう、ちょうどカンジは秋葉の店みたいなやつ。そういうところに行くとだねえ〜(笑)。 カナレのジャック、ベルデンのジャック、スイッチクラフトのジャック、そしてロールになったままのシールドなどなど。こういったものが、かなり安く売ってるんだ。だって、もともとが「配線工事のプロ」に卸す店だから。こういったお店を見つけて、ちょっと懐があったかい時に(時代劇かい!笑)、4本でも6本でもジャックを買っておくと・・・
ジャックが壊れたシールドを買い直すと、いくら掛かる?ジャックって、1個なら300〜800円。タイミングがいいと、もっと安く買える。君は「手間」と「お金」と、どっちを出す? ここは「ジャンク」だしねえ〜(笑)
またまたさっきの「ダメになったほう」。もう、ジャックは付いてないよね。でもさあ、それ1本1万円のシールドだとすると、半分でも4000円ぐらいの「価値」はあるわけだ。これをさらに半分にすれば、また「ダメなほう」と「大丈夫なほう」になるんだよね。そこに安くてもいいから、ジャックを付けてあげれば、またまた「高級エフェクター・シールド」を作れるんだよね。ジャックが4個あれば、「1万円」のシールドで、50cmのシールド、2本作れるじゃん。楽器屋さんに見に行ってごらん。高級メーカーの50cmのシールドがいくらするか。それを考えたら・・・ハンダ・セット、持ってたほうがいいでしょ。
「ハンダゴテ」も「ハンダ」も、高い必要はないんだ。たしかに「ハンダ」は「ヲタク」がいる世界なんだけど。ごくごく普通のものでも、だいじょうぶ。なんでもそうだけど、判るようになったら、高いものを買えばいいんだね。せっかく「安いギター」を買っても(笑)、こんなところにお金を吸われたら・・・・ ジャンクじゃなくなるゾ(^O^)/ |