Junk No, 032


Bladeの秘密(^_-)-☆


   

   

  

ブッブッブッ・・・・

   

  

   

 

   

ブレーイド!!

   

   

   

   

   

   

   

すいません(^_^;)

  

どうしても、やりたかったんです(^_^)v

   

  

さて、「Bladeの秘密」についてです。

006Kさんから来たギターのおかげで、Bladeの研究がはじまりました。

そして、タイミングよく・・・

ではでは。

  

  

さて、この「Blade」。最大の特徴は、「VSC」−「The Vriable Spectrum Control」というEQ=プリアンプ・システムにあります。0006Kさんも書いていましね。ミニ・スイッチが付いていて、ミッド・ブーストを含む、EQコントロールを自分でプリセットできるシステムです。正確には「OFF−EQ−BOOST」の3つを切り替えることができます。電気の判る人にとっては割と簡単な回路らしいんですが、それを自社ピックアップ・システムとしてビルトインしたのが、この「Blade」の特徴です。「パッシブ−アクティブ−アクティブ」という書き方をしている人が多いんですが、実際にはエフェクターのようにEQが動いているだけです。ノイズレスPUではありますがEQでブーストすれば、それなりにノイズも上がってきます。

   

   

80年代から90年代にかけて。いわゆる「コンポーネント・ギター」が流行った頃に出てきました。その頃まだ「Blade」自体が、ギターを製作していません。アッセンブリ・システム及びパーツを供給して、他のメーカーに作らせました。最初はディバイザー=ここでmomoseさんが噛んでいたらしい(笑)。そしてそれをTuneがビルドアップ。その後には噂ですが、フジゲン・マツモクも関わっていたようなんです。果ては最終期には、韓国製があったとも(笑)。つまりはいくつかのパーツを除くと、ほぼOEMでつくられていたもののようです。ただし、ただしですよ。初期にmomoseのサインがあったこと、Tuneが組んでいたことについては、確認しています。でもフジゲン・マツモクおよび韓国製に関しては、あくまでも「ネットの噂」です。根拠がみつかりません。こういうネットの噂は、嫌いです(笑)。

    

大きな特徴は前出のプリアンプと、「ファルコン・トレム」と呼ばれていた、独自のアームでした。このアームは「ベタ付けしても、アーム・アップが出来る」という機構が売り。あわせるペグはシュパーゼルのロック式か、最後期にはGOTOH製。これを「セミ・オーダー」で出していたのが「Blade」でした。

従って初期の主力商品は「ストラト・キャスター・モデル」です。そして「ハイエンド・コンポーネント」。組み立て式のオーダーものだけど、他のオーダーものに比べると安い、というのが特徴。バックバンド系・スタジオ系の人が、結構使っていた記憶があります。今のところ当時の価格で一番安いと思われるのが「R−1」と呼ばれているもので7万円。後ろの数字が増えていくと、値段が上がってきます。「R−4」というのが、一番多いようですね。SSHのストラトで15万円前後という証言が多いです。この「R」は、「レーサー」の頭文字。最も多く出回っているのが「R−4」「R−3」。そして今回、006Kさんの持っていたのが「R−2」。最後期のモデルだと思われます。

   

   

このチラシの記述では「R−4」が142.000円。そして「アルダー・ボディ、ソリッド・カラーのR−3の普及タイプ、R−1(70.000円)も同時発売」と記されています。とするとR−4の普及タイプがR−2で「アッシュ・ボディ」。R−3・R−1が「アルダー・ボディ」と想像されます。R−4・R−3の共通スペックは「シュパーゼル・ペグ」「ファルコン・トレム」。R−2・R−1は「ロトマチック・ペグ」「シンクロナイズド・トレモロ」。そして全機種共通の「VSC」+「MDN−2 シングルコイル・ピックアップ」ということですね。

   

R−4・R−3を含めて、そこそこお店に卸していた製品もあるんですが、なんといっても「オーダーモノ」=カスタム・オーダーした、という証言が数多く見られます。素性がハッキリしないもの、型番がはっきりしないものが、数多く存在します。材質も組み合わせも異なっています。ピックアップも数種類、存在しているようです。PUはほぼポールピース無しのタイプなんですが、一部ポールピース有ります。でもこれの「ニセモノ」があるとは思えませんよね。それほど高額な中古品ではありません。

    

そしてこのR−2・R−1と前後して、他のモデルがリリースされています。

   

   

ジャズ・マスター・モデルですね。「シングルコイル・5ピックアップ」というのが売りです。パシフィカも同じ方式で4ピックアップっていうのがあります。価格は148.000円。

ひとつ書き忘れていましたが、右下のシュパーゼルの写真。ペグの下に、黒いポッチがありますよね。これ、「調整可能なストリング・ガイド」だそうです。弦を押さえつける力を変えて、弦のイントネーションを揃えようというもの。どの程度効き目があるのかは未知数ですが(笑)。

そしてこれが・・・R−3。

    

   

あれ?ボディが「アッシュ or アルダー」(笑)。価格がなんと、150.000円\(◎o◎)/!。ネックがトラ目だからかな?。

  

そして、そして・・・

  

  

今回の目玉商品が・・・コレだっ!!!

  

  

    

私が何をトチ狂ってBladeのことを書き始めたたかというと・・・

    

ジャジャ〜〜〜ン!!

    

   

小谷さんから、コイツが送られてきたのだぁ〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!

なんと小谷さんは、コイツをヤクオフで落として・・・放置プレイ(笑)

1年以上、放っておいたらしい(爆)

ヤクオフ・マニアの人には、多いらしい(^_^)v

落として、満足して、そのままの人(^_-)-☆

それでは可哀想だというので・・・なんと、無償でご提供!!

  

<m(__)m>ありがとうゴザイマス!!

  

写真が送られてきた時点では、まだ型番もハッキリしてなかったんですが、006Kさんのおかげで、私はBladeを捜索中(笑)。

どちらも「カスタム・オーダー」には見えないので、正式な型番があるんじゃないかと探してしたら・・・

  

ジャストミ〜〜〜〜〜ト!!!

  

どちらも、ドンズバのモデルが見つかりました。

じゃあってんで・・・この際、Bladeも研究しちゃいましょうと(笑)。

もしかしたら・・・韓国製??(爆)

   

送られてきたものを見ると・・・

 

  

郵送のために、ネックを外して送って貰いました。

かなり傷だらけ(笑)なので、この時点でお掃除をしました。ネックには「スカンク」はありません。

で、ネックポケットを見ると・・・

  

  

「T2−10」の表記。あれ?T−2なのに10?。8万円はあくまでも予価で、実際は10万円だったのかな?

22フレットに・・・

  

  

このアジャスト・システム=「EZアクセスロッド」が付いているため、ネック・ポケットとフロントPUが繋がっています。そして黒い四角のプレートが見えますよね?。これ、スペーサーです。ネックの仕込み角の調整のため。どのネックも「段」が付いています。Bladeの特徴のひとつですね。どこもかしこもこの「LEVINSON」のネームが入っています。このBladeのオーナー、レビンソン氏の名前です。

   

  

そして見えているボディはというと・・・積層構造。いわゆる「パンケーキ」のようです。

別に「パンケーキ」だからといって、悪いわけではありません。

ただ昔のオーダーものと比較すると・・・これ、「韓国製」じゃないですかね?(笑)

  

  

ブランド名の下には「ADVANCED CONCEPTS BY LEVINSON SWITZELAND」の文字。

ペグにも「LEVINSON SWITZELAND」の文字。

バック・プレートにも・・・

  

 

シリアルは「73544」です。どこもかしこも、名前入り(笑)

これが噂の「VSC」。

  

  

ミニSWで動かすEQ。006P(電池ね)と較べると、どのぐらい小さいか判るよね。でも・・・

  

  

わかります?作り方がスゴイ雑なの?(笑)。並び方だけじゃなくて、「穴の中」も、雑なようです。大きめの穴に、ブレッドを打っただけ。なので弦を通そうとすると、中でひっかかります。でもね(笑)

 

もうコレを見ちゃったらもうガマンできなくなっちゃって・・・組み上げて弾けるようにしちゃいました(笑)

  

  

おもいっきり総評(*^_^*)

  

このギター。3万円以下だったら、ゼッタイ買い!!(笑)。弾いてビックリ、玉手箱\(◎o◎)/!

なんでこんなに、まともな音がするの?。ここまで見たら・・・いい音なんかしそうにないでしょ?(笑)

ところがね、これがあにはからんや(爆)、すげー、まともな音がします。

「Bladeのストラト」は、たぶん本当に「ハイエンド・ギター」を目指して作られたハズ。だからアンプで歪ませるギターではなく、エフェクターを自由自在に操って、あらゆる音を出せるように作ったモノだと思います。「Bladeのストラト」をスタジオに持ち込んで、J−POPのバックをやれば、高水準でクリアしてくれることでしょう。

ところがそれと同じことをテレキャスターに持ち込んでも、「ハイエンド・ギター」になるワケはありません。そんなテレキャスターなんて、誰も望んでないでしょ?(笑)。でも実際に作ってみたら・・・「レビンソン氏の思惑とは違うギター」になっちゃったんだと思います。思ったよりも、はるかにテレキャスター(笑)。なのに、VSCがとても似合う(爆)。「エフェクターを多用する人のためのテレキャスター」かな。でもそれを評価できる人って・・・いると思います?(^_^;)。いあ、そんなテレキャスターを欲しがるユーザーなんて、いると思いますか?(爆)

 

このT2は、非常に玉数が少ないです。ざっと探しても、1本しか見つけられませんでした。

  

   

とても似ているような気がするんですが・・・ペグもブリッジも、オール・ブラック。色はOB=オーシャン・ブルーでしょうか。

これはこれでカッコイイですよね。現在も作られている「本家のBlade」にも、テレキャスターは有ります。

  

Blade

  

Bladeは、「ハイエンド・ストラト」ではソコソコ人気があって、それの売り上げが落ちてきて廉価版を作りました。でも「ハイエンド・ストラト」からテレキャスターに受け継げるものは、ほとんどありません。JMなら、かなりの部分を受け継ぐことができます。

なのに突然、テレキャスター(笑)。しかも後続機種はありません。これっきりです(爆)。あるのは「現在の本家」だけ。だけど・・・変えようがなくて・・・「Delta T3シリーズ」としてそのまま残っているだけです。でも誰にアピールすればよいギターなのか?。

  

「求む!理解者!!」

  

(爆)

そういうギターですね。マルチを使いまくって、尚且つテレキャスターの音も欲しい人。ほんとは初中級者のための値段なんだけど・・・使いきれないだろうなあ〜。

実際このギターも前オーナーは、初心者でボーカリストだったんじゃないかと思います。1〜5フレットのところだけ異常に減っていて、ピックガード&ボディについてる擦り傷は、上級者のそれではありません。まして使い方が乱雑で、付くべき所じゃないところが傷だらけです。とても乱暴に扱われたことが伺えます。つまりは、このギターの真価を発揮させることのできなかった人。

レビンソン氏も、悪気があってこのテレキャスターを作ったわけではありません(笑)。でも、誰に使わせたらいいのか?何に使うべきなのか?が、ハッキリしないギターです。私が赤ビルと一緒に持ち歩くには、最適のギターです。赤ビルとはまったく違うシングルの音で、テレキャスターらしい音がします。こう言っちゃ語弊があるかもしれませんが・・・10万円以下のテレキャスターをかうぐらいなら、コイツのほうが全然役に立つと思います。正直なところ、初めて「ミッド・ブーストが役に立つ」と思いました。

  

欠点は・・・ネック幅が43mm。薄型で幅広。かなりネックの「好き・嫌い」が出ると思います。私も握った瞬間、ビックリしました。というか、すぐ寸法を測りました(笑)。このところ赤ビルのスッキリ・ネック(笑)ばっかり弾いていたので、バークリーもこのギターも、ネック幅に違和感を感じました。でもほんとに、音にはビックリしました。ネックの感触がキライでなければ、超オススメです。

  

  

って、テレキャス評はコレぐらいにして・・・「Bladeの秘密」の続きを(笑)

「Bkadeの出生の秘密」であるところの、momose製(爆)。実は、あります\(◎o◎)/!

  

   

これが、momose製の印。

ノーマルなシリーズは・・・

   

  

このようにネック・ポケットにどちらかのマークがあるのが、オリジナルのほう。これは・・・

  

  

こんなギターや・・・

  

  

こんなギターなら、出てくる可能性があります。これ、外見が高いだけだけじゃなくて・・・

こんなところでも見分けられます。

  

  

わかります?「Blade」の「e」の下。

そう「Japan」と「SWITZELAND」と表記が異なっています。しかも・・・

  

  

わかります?(爆)。「Limited」って入ってるのは、明らかに値段の高いシリーズです。そして上の「Japan」の表記のもの。ペグがクルーソンですよね。高いほうのシリーズは、仕様がそれぞれのギターによって異なります。あたりまえですよね。「オーダー」なんですから。

だから「仕様の違うBlade」がキーワードになります。同じような仕様のものは、お店に出した「つるし」のもの。

  

  

ほら、このコは・・・

  

  

ポールピースがあるタイプ=スタガードでも、オリジナルPUです。

  

  

このコは、高級品なのに「パンケーキ」(笑)。TOPと言うには、厚すぎますよね。そして・・・

   

  

トラ目を見せようと思ったんでしょうが・・・「スカンク」があります。

なのでどちらかといえば「亜種」のほうが「本流」なんですね。「オーダー」なので、「同じじゃないほう」のほうが、「本来のBlade」なんです。ほとんどの人が、15万円前後でオーダーしています。シートに記入する「セミ・オーダー」タイプだったんですが、その幅は、かなり広かったようです。使用者はあまり多くはありませんが、「間違いのない1本」として集めている人もいるようです。パシフィカの高額モデルと同じようなあつかいですね。判る人だけが集める、マニアックなギター(笑)

   

「ファルコン・トレム」についても触れておきましょう。

これが、その動きです。

  

  

「ノーマル」「アームDOUN」「アームUP」のようすです。イナーシャー・ブロックが二つに分かれていて、「アームUP」の時だけ、ブロックが単独に動くわけです。こんなカンジ。

 

 

 

駆け足で書いてきましたので、まだ書き残しがあるような気がします(笑)。そのうちに書き直しておきます。

小谷さん、ありがとうございました。そして006Kさんにも感謝です。

おかげで「Bladeに関すること」を整理できましたし、「Bladeの実力」が良くわかりました。

これで皆さんも、心置きなく、Bladeの品定めができると思います。ちょっと不思議だった「Blade」が身近になりました。

しばらくは・・・コイツを弾くことになりそうです(^O^)/

 

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