ブリッジ調整 その2
 




用意するもの(笑)

ドライバー×数種類
六角レンチ(ブリッジコマ調整用)
スペーサー(俗に言う10円玉)
チューニング・メーター
根気(爆)
 



前にも書いた通り、作業が「グルグル回る」んで、「根気」が必要。根性をきめて、あきないようにやって下さいね。


まず裏蓋を開けて、スプリング部をいじれるようにします。

 


今、どのぐらいアームが「浮いてる」かな?この通常で浮いてる高さが、アームの「稼動領域」。「ベンチャーズ奏法」

 

ぐらいなら、ほんの少し。あとは、「普通程度」か、「大胆に」で、セッティングが変わります。



さあ、本格的に作業に移りましょう。ゆっくり、気長にね。今まであきらめてた人も、挑戦してみて。
 

裏のスプリング。アーム・ブロックじゃないほうの「2本のネジ」。これを「ネジが出てくる方向」−「バネが縮んでいく方

 

向」に回します。少しまわして、「アーム」の「お尻」が上がってきたことを確認して下さい。



あっ!その前に・・・。今、スプリング、何本張ってある?普通は3本か5本。「5本」は、アームを使わない人に多い。

 

もし、アームを使うなら、「シンクロ」は「3本」がいいと思います。思いますが・・・その「3本」、ひょっとして「山型」にな

 

ってる? 

 

/|\こんなカンジ(機種異存文字だと思うので、ヘンに表示されたらゴメン)。
 

これねえ〜、いろいろ研究したんだけど「山型」だと、左右2本と、真中の1本に掛かるテンションが違うし、スプリング

 

自体の動きが「一律」じゃなくなるんだよねえ。極端に「性能」が変わるわけじゃないんだけど、|||この型、「三本

 

川」がどう考えても、一番スムーズになるはず。確証はないけど、私の周りの人は、「この説」の人が、多いです(笑)。
 

 


で、少しアームがあがってきました。さて今、ギターはどういう状態でしょう?


アームの「お尻」が浮いてくると、「チューニング」が下がります。これはアームを使った状態と同じ。「根気」なのが、

 

わかります?(笑)。「スプリング」と「弦」は、お互いに引っ張りあっているので、片方をいじると、もう片方もかならず

 

動きます。これが「アームの原理」なんです。その「原理」が、めんどくさい原因(笑)。アームの「お尻」をほんの少し

 

浮かせたつもりなのに、「チューニング」するとさらに上がってきます。つまり・・・
 

「アームの調整は、半分にしろ!」なんです。

 



まだ、スタッドボルトの変わりになってる6本のネジは、いじってません。この時点で「お尻」があがると、アームのプ

 

レートのネジの下になってる部分。すこし「斜め」になってるんですが、この「斜めになってる分」しか、アームは動き

 

ません。すぐ「ネジの頭」が「プレート」に触ってしまうため、正常にアームは稼動しません。従ってスムーズにアーム

 

を動かす為には、「ネジ」と「ボディ」の間に空間を作り、「アームが稼動する為の領域」を確保する必要があります。

 

 

「シンクロナイズド・トレモロ」とはいえ、やはり稼動領域は「フローティング」してないとだめだということですね。で、6

 

本のネジを緩めて(上げて)いきます。基本、ネジを緩めて、お尻の稼動部分に10円玉1枚分のスペースがとれるよ

 

うにします。この「スペース」は最終的に、「自分の好みの高さ」を捜すことになります。

 

 

ネジのスペースのぶんだけ、ブリッジが上に上がれるようになります。



で、ですね(笑)。この「スペース」をとるというのは、「ブリッジの高さが上がる」ことになります。ということは・・・・・


そうですね。「弦高が上がる」ということです。つまり、この時点で、弦高を調節しなくてはいけないということ。そし

 

てそして、ブリッジが「傾いた」状態になりますね。ということは・・・また、「オクターブ調整」が必要だということにな

 

ります。そして、弦高を調整して、オクターブを調整して、チューニングすると・・・先ほど調整したアームの傾きが、

 

また変わっちゃうんですねえ。つまり「バネ」「アームの高さ」「弦高」「オクターブ」「チューニング」を、繰り返し繰り

 

返し行わないと、「アームの位置を決められない」ってことなんです。

 

 

普通にチューニングして、10円玉1枚分のスペース。

 



これは・・・しょうがないんです。もともと「ストラト」は、「正確なチューニング」のできないギターだから。いや、この

 

言い方は正しくないですね。「アームの付いたギター」は、「正確なチューニング」ができないが正しい表現ですね。

 

普通に「チューニング」するだけで、「1本の弦」の音程をを動かすと、他の5本が動いて「狂って」しまう構造なん

 

ですね。これは、「アーム式ブリッジ」の宿命です。だから、普通にギターを弾いて、1本の弦をチョーキングした

 

だけで、他の弦は「フラット」−弦が緩みます。従って、「アーム付きギター」は、弦が1本切れると、チューニング

 

がグチャグチャになります。「アーム付きギター」は、これを踏まえた上で、調整・使用するしかないんです。

 


これを、なんとかできないかなあ〜って、誰でも考えますよね。その答えが・・・「その3」へ(笑)。

 

 

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