Columu 44

その他の道具 Part 4 スライドバー


 

スライド天国!(笑)

 

この「意味」が判れば・・・、

さあ、みんなで、キュイ〜ンキュイ〜ン(爆)

この「スライドバー」 − ひとくちに「スライドバー」っていっても、結構種類があります。

もともとはきちんとギターを弾けない人が、それでも「ブルース」を歌いたくて、なんとかする方法を、っていうのが始まり。だからギターの「フレット」から開放されて、自由気ままに弾けるのが、このスライド・ギター。古くはブルース・マン達が、お酒のボトルの口を切ったヤツを使ったり、ナイフの刃をつかったり。全然「決まり」はありません。今でも、ボトルの口を切ったヤツを使ってる人もいます。だから「ボトル・ネック」って呼びかたもあるんですね。

■ガラス瓶 E・F・J

このガラス瓶は、かなり昔からある正統派(笑)。デュアン・オールマンが「コリシディ」という風邪薬のビン(だったよなあ〜、たしか)を使ったので、一般的になったもの。これは「復刻版」として、コピーされたものが売られています。私のは・・・偽モノです(笑)。「」がSB食品の七味唐辛子。「」が、山椒かな?(笑)。「」は同じ風邪薬でも、「♪ルルが効く!」です(爆)。昔は「」や「」の口を切って、ちゃんと作ってたんですが・・・。

実はこの「ガラス製」。「割れる」という特権が付いてきます。ポロッと落とすと、割れちゃうんです。これは、こまったチャンですね。だから今は、部屋でしか使ってません。っていうか「宅録用」です。

■ブラス製 C・D

この「ブラス」が一番重量もあり、硬くてサスティーンがあります。だから、逆に「重い」んですね。小指プレイヤーには、しんどいです。私は弦に「当たったカンジ」もあまり好きではありません。

この「」は普通のスライドバーなんですが、「」は「飛び道具」です(笑)。これ実は・・・

「シタールの音」が出るんです。

こんなものでも・・・「なんちゃって」です(笑)。「ミョ〜ン・ミョ〜ン」っていう音になります。自分の名誉のために言っておきますが、これは「貰い物」です(爆)。どうして私に、こんなものをくれるんでしょうねえ〜?。普段から「なんちゃって」が、にじみ出てるんでしょうか?「平らな面」がシタール用。くるっと回せば、普通のスライドバーになります。

■スティール製 

これが一番、一般的。どこにでも売っています。ブラスほど硬くなく、ガラスほど柔らかくなく。壊れることもありません。こいつはメーカーによって「厚み」「重さ」「長さ」がいろいろあります。だって外人用に作られたら、日本人にはユルユルでしょ?これも「同じモノ」を見つけるのが大変。「見栄え」−「外見」が同じに見えるのでなんでもいいかっていうと、そうではありません。私は「PICKBOY」と「ダンロップ」以外はダメです。この2社は、内径が細く、手の小さい私にも、ジャストフィットです。バー自体が、ネックの「R」に沿って、曲がっているスライドバーもあります。

私はこの「スティール製」が、一番使用頻度が高いですね。安いし(笑)

■パイレックス製 A・H・I

「パイレックス製」というのは、公式の名前ではありません。「硬質ガラス」を言うんですが、仕事の関係上、「水質試験」をする時に、この「パイレックス製の実験器具」にお世話になってます。

この「」は、「試験管」です。「遠心分離機」にかける時に使用する、超高級品。スティールギター用の「」の「ガラス版」が欲しくて、手に入れました。

」と「はまったく同じもので・・・、っていうより、」を切って、「」を自分で作りました。これはほとんど売ってないですね。なんせ、私の小指にピッタリのサイズ。他の人は、どこの指が入るの?っていう疑問が出るくらい細いです。切って作ったものの、残りの「」でも、小指はカバーできる長さなので、「2本」になっちゃいました。これは「小指専用」。

■パートタイム型

なんて呼んだらいいのかわからない、最近のお気に入りがコレ。

中指にはめたまま、普通のプレイの中に、スライドを入れます。もともと「ヘルキャスターズ」の「ウィル・レイ」のあの「不思議フレーズ」を再現したくて捜してたら・・・なんと「キョーリツ」さんのカタログでこれを発見!(笑)。すぐに、カタログ・ショッピングです(爆)。

これ、リューテリアMKでとってもらったんですが、仕入れた目黒君自体が「???」

 

「なんですか〜、コレ〜?」

 

で、届いた品物をチョイチョイと組み立てて目黒君に見せたら

 

「あははは・・・、ときたさんぽ〜〜〜い。」

 

だって(笑)

 

「なんで、こんなへんなモン、知ってるんですか?」 

 

実は・・・

これが、「ウィル・レイ・モデル」。これ、市販されてます。「HIP SHOT」社の扱いなはず。でも・・・これが手に入らなくて、「代用品」を捜してたんです。で、実は」が「代用品1号」だったわけです。

ただ「代用品1号」は、「小指専用」。いろいろ不都合があったんです。そう。小指では「ウィル・レイ」のフレーズが、弾けないんです。

やっとコイツを見つけて使っています。「ウィル・レイ」のフレーズを再現するには、こいつが必要不可欠です。しかも・・・2個(爆)。スライドバーが2本ないと、コピーできないんです。使ってる「ウィル・レイ」も変な人ですが、それをコピーしてる私も、変な人・・・なんだろうね、やっぱり。私の場合「1人ヘルキャスターズ」ですから(爆)。1人で「3人分のワザ」を再現しないと、「ヘルキャスターズごっこ」ができません。

はい、私の「スライド天国!」(笑) 15本?両手に嵌めても。まだ余る?

ギターもそうですが、本数を集めても、うまくはなりませんよ(爆)。

 

まじめに書くと、まず「どの指にはめるか?」を決めなければいけません。「中指」「薬指」「小指」派がそれぞれいます。そして自分にあった「太さ」のスライドバーを捜さなければいけません。「重さ」「材質」「長さ」など、結構決めるのがたいへんです。最近はこれに「陶器製」も増えています。

 

「中指」「薬指」の人は、「弦のミュート」のための指が、まだ左手に残っています(笑)。弾いた後のミュートが、両手で行えます。これが「小指」になると、ミュートは右手でしかできなくなります。ただし、「小指」であれば「人差し指」「中指」「薬指」で、かなり普通にギターが弾けます。これが「中指」「薬指」派の人は、普通にギターを弾くのには「工夫」が必要になります。だから、どちらも、一長一短です。どの指がいい!っていうのはありません。自分がやりやすい指、あるいは他のプレイもしやすい指を、模索するしかありません。

 

私は「小指」で「ブラス」だと、突き指しそうです(笑)。重さに耐えられません。でも、ロウウェル・ジョージのように、のびやかなロングトーンを弾きっぱなしにするのに、小指は最適なような気がします。

 

「中指」「薬指」は、理に適ってるような気がします。このどちらかが、一番正当だと思います。でも、どっち?って言われても、答えはありません。

 

もともとこのスライド・プレイ自体が、「なんちゃって」なんですね。「オープン・チューニング」もそうなんですが、「正解」はないんです。「パーシャル・カポ」もそうだったりします。硬い事言わないで、好きにしていいんじゃない?っていうのが私の見解です。

 

「スライド・ギター」といえば名前が出てくるのは、「デュアン・オールマン」「ライ・クーダー」「ロウウェル・ジョージ」。もちろんこの3人のプレイは大好きですが、他にもいます。最近は「デレク・トラックス」が、話題になりましたね。私はデレクよりも、「ウォーレン・ヘインズ」のプレイのほうが好きだったりします。CDコーナーに出てきた「レス・デューディック」も、スライドプレイは最高です。もちろん「ディッキー・ベッツ」もうまいんですよ。私が最近一番お気に入りなのは「リーロイ・パーネル」のプレイだったりします。ロウウェル・ジョージ直系の、ストラトのいい音に泣かされます。何気にレイナード・スキナードの「ゲイリー・ロッシントン」のプレイもいいですね。そして変態スライドの極めつけが「ウィル・レイ」(笑)。

日本では「鈴木茂」さんのプレイが有名。彼もロウウェル・ジョージの影響が色濃く出ています。日本人で一番好きなスライドプレイヤーは「今剛」さん。とんでもないフレーズが飛び出してきます。私は「ブルース系」よりも、「ロック系」が好きみたいです。

 

答えが出ていそうで、まだまだ発展途上なのが「スライド・ギター」です。うまければ、「デレク・トラックス」のように、あっというまにスターダムにのし上がれます。楽しいですよ、スライドは。

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