Columu 51

Photogenicの謎


こんにちは!

 

フォトジェニック研究所 所長のときたです(笑)

 

以前から「フォトジェニック」に関していろいろ書いてますが・・・

人によってその評価は、雲泥の差です。その評価している人の「腕」にもよるのでしょうが、その「温度差」が激しすぎます。私の「フォトジェニック」はかなり「まとも」なのに、クソミソにけなしている人もいます。私は「この差はいったいなんなんだろう?」と、とても気になっていました。そこで、その「真実」に近そうな情報を持っていそうな人に、いろいろ聞いてみました。その結果・・・

漠然とですが、意外な事実が浮かんできました。

 

まず、少なくとも私が「フォトジェニック」に興味を持つ以前に触った人、悪く言う人が多いですね。ただこれが、ギターの改造などをする人、あるいはある程度ギターが弾けそうな人の発信している情報は、そうひどくはありません。ということは「ひどいモノ」と「そうでないモノ」が存在しているわけですね。そこから、ある疑問が浮上してきました。

 

「フォトジェニックって、どこで作ってるの?」

 

皆さんもご存知のように、「この手のギター」は「アジア圏」で生産されています。実際にどのぐらいの規模の工場が存在し、どのぐらい工場があるのかは、まったく「闇の中」−ブラックボックスです。公表されることは絶対にないし、その情報が漏れることすら稀だと思います。なぜなら、「知られるとまずい事」、あるいは「一般人に知られたくない事」だからですよね。中国・韓国・インドネシア等々、何処で何がなされているかは、どちらかといえば、「知られたくない情報」なはずです。もともと「人件費が安い」ということで、多数のギター・ブランドが、アジア圏に生産拠点を移しました。なにもこれはギターに限ったことではなく、他の工業製品も同じです。ということは・・・

例えばギターでいうなら、最初は1つの工場で、「すべて」を生産していたことでしょう。その「出来栄え」は、海のものとも、山のものともつかないものです。木工の機械、あるいは金属加工の機械。それらを持ち込み、ギターを作り始めたはずです。それが、いくつかの工場−メーカーが参入してきたとすると・・・だんだん「分業制」になってくるはずです。木工と金属が別れ、金属と電気部品が別れ、あるいはひとつの工場内に、多数の部品の製造ラインが作られ、どんどん「大量生産」に向かっていくはずです。異なったメーカーであっても、金属部品は共通。あるいは組み立ては独自でも、仕入れ先は一緒。そして、ブランド名が異なるだけで、中身は一緒。これもギターに限らず、あらゆる工業製品で見られる現象です。
で、「なにがいいたいのか?」というと、こういった「流れ」の中で生産された製品だとすると、我々の与り知らぬところで、いろいろなことが起こっているはずです。A社よりB社の部品が安ければ、当然そちらから仕入れます。そんなことは、消費者には関係のないことです。しかし・・・これが、こと部品ではなく、「ギターそのもの」で起きている現象だとしたら・・・。

それに気づいた時、いくつかのことが「見えて」きて、さらにそれを裏付けるような話も聞きました。

まず、コレを見てください。

 

 

現行の「Photogenic」のロゴです。気付いている方もいらっしゃるかもしれませんが、いつのまにか「ロゴ」が変わっています。

 

 

多分皆さんが一番見たことがあるヤツです。ところが・・・

これにも「バリエーション」があるの、ご存知でした?

 

 

「Photogenic by Maison」

 

こちらが多分、一番初期のモノ。「湾曲」したロゴに、「by Maison」の文字。多分これが「スタート」だと思います。つまりは「Maison」を生産していた工場で、「最初のPhotogenic」が生まれたわけです。

これ最初は、ヘッドが湾曲してるからロゴも湾曲してるのかな?と思ってました。ヘッドの形状からわかるように、バナナヘッドのオリジナル・モデル風のものでしたから。ところが・・・
レスポール・タイプでも、ロゴが「湾曲」しています。さすがに安い製品だけあって、時間が経過したものは、なかなか中古でも見つかりません。「異なったロゴ」を求めていると、不思議な共通点をみつけました。

この「湾曲ロゴ」。ノーマルなストラト・モデルもこのロゴであります。

 

 

このロゴが、一番現存してるモデルだと思います。ただ単に見ているだけだと気がつきませんが、この2種類があります。よく、覚えておいてください。ココ、試験に出ます(笑)

 

 

これを何気なく見ているうちに、ふと「別パターン」があるのに気がつきました。

 

 

これは・・・

ロゴ自体が変わっています。ロゴの後ろに「TRADITIONAL SERIES」−「トラディショナル・シリーズ」と明記されていたので気がついたんですが、ロゴが「ストレート」−真っ直ぐになっています。前出の「湾曲ロゴ」と比べてみてください。

 

 

これも、よーく見てください。ロゴの写真の枚数を揃えてるうちに、やっと気がつきました。最初に気づいたのは、私の持ってるモデルで気がついたんですが・・・

お楽しみは、引っ張ります(笑)。種明かしは、できるだけ後のほうが楽しいでしょ?(爆)

写真をもうひとつ。現行のマッチング・ヘッドと比べるため、旧ストレート・ロゴのマッチング・ヘッドです。

 

 

フォトジェニック」は「キョーリツ・コーポレーション」のブランドです。楽器総合商社、いわゆる「卸元」さんです。ありとあらゆるモノを、取り扱っています。そこで「あるレベルのギター」を作ろうとして、この「ブランド」が生まれたわけです。このブランドのために、工場を作ったわけでは、ありません。そしてそれは、いついかなる時でも「安いにこしたことはない」という基本理念で作られています。

ということは・・・

 

「安ければ、生産工場を変える」

 

これが、ごく自然な考え方としてあるわけです。幸いにも業界の方に、

 

「フォトジェニックは、2〜3度工場を変えてるはず」

 

という貴重な情報をいただきました。とすれば、

 

「ロゴが変わる度に、工場が変わっているのでは?」

 

というところに着地します。これにより、製品の精度が変わっても、なんら不思議はないんですね。

つまりは・・・

 

「作られた工場により、モノが違う」

 

まずこれが、「第一の結論」です。それがわかると、「触った人」「モノ」「時期」によって製品の評価が大きく異なることが、なるほど納得できます。同じブランド名というだけで、作っているところが違うわけですから。当然「ダメなもの」もあるし、「問題無い」ものがあって、当たり前だと思われます。その工場が変わることの要因が、金銭の問題によるものなのか、製品の出来によるものなのか、あるいは国政によるものなのかは、わかりません。キョーリツさんに聞いても、教えてはくれないでしょう(笑)。でもそれがわかると、納得できることが、いくつかあります。

そして・・・

 

いくつかの「有名メーカー」もアジア圏に進出してきています。そこのメーカーは、「ステータス」がある程度確立されているところだとします。そんな企業が進出してくれば、安い人件費であったとしても、ある程度の精度を求めてきます。まあモチロン、GOTOHさんのように0.01mmの精度までとはいきません(笑)。それでも0.1mm以内の誤差で、モノを作らせようとするはずです。そうすると「そこの工場」の技能は上がります。そして技能が上がった工場の存在がわかれば、同じ値段ならそちらに発注が行くはずです。それを考えると「2〜3度工場を変えてる」=「ロゴが変わる」。そしてそれは、出来上がってきた「製品が変わる」ということです。

この「工場が変わる」ことに付随して、もうひとつ、考えられることがありあます。

 
「工場が変わって起こること」

 

それは・・・

 

「ギターを作れる人が、指導にくる」

 
「ギター作りに慣れている人が来て、作業員に教える」

 

ということです。少なくとも私が数人から聞いた「噂話」によると・・・

 

「フォトジェニックの初回ロット・初期ロットは出来がいい!」

 

と、異口同音に言います。これは・・・きっと上記の状況ですよね。

 

工場が変わる
機械が変わる
作るべき製品の発注が来る
ルーター等のセッティングが出来る人がくる
完成品を見せながら、現地作業員に教え込む
発注元が確認する

 

これらのことがあり、「ギターを作れる人」が「初回ロット」の製品を作ります。そしてそれ以降は、現地作業員が作ります。結果、だんだん精度が落ちてきて、ダメになってくる。

また新規工場の立ち上げともなれば、ある程度の原材料を揃えます。また「教える人」も、できるだけ丁寧に教えます。それにより、思いのほか「ちゃんとしたもの」ができあがってきてもおかしくないですよね。

木の切り出し−ボディやネックは、ルーターがコンピューター制御で作ります。ただギターの場合、それ以降は「人間の手」が作ることになります。いわゆる「組み立て」は、機械ではできません。
例えば「フレット」。最初に教える人は、「最低限、ここまではやれ!」という精度を教えるはずです。最大限、手を抜くところまでですね。触ってもギザギザじゃなく、ある程度は「加工された」ところまでです。ところが現地の作業員にまかせ、受注がどんどん増えてくると・・・当然「手抜き」が発生します。あまりにひどければ、発注元から、注意されることもあるかもしれません。そこで注意を促し、ある程度元の状態に戻ったとしても、「教えた人」の精度まではあがりません。「我慢できる精度」まで戻るのが、関の山です。だけど、時間がたてば、また同じことの繰り返しになります。最終的には、「工場の変更」。ここまで行き着けば、なぜ「ダメなもの」と「そうでないモノ」があるのか、ということが、おのずと見えてきます。たとえば・・・

 

私のフォトジェニックは、ワタナベ楽器さんが発注した「特注」ものです。値段があって、設計があって、それが合致し、製品として世に出てきました。
当然、現地作業員では、その発注には対応できません。「ギターを作れる人」が来て、ワタナベ楽器さんの要望に沿って、ギターを作ります。特に「売り切れる」ほどの本数のみの「特注」でした。多分本数にしてせいぜい500本まででしょう。100本、200本の単位でフォトジェニックのギターは売れるらしいですが、あの短期間に1000、2000本がはけたとは思えません。特にシングルコイル搭載のストラト・モデルに、LP用のハム×2発搭載するというものです。開けてみれば判るのですが、現状あるものに、最低限の手を加えて、出来上がっています。かなりギターのことを判って、作っています。いわゆる「初期ロットのみ」のモデルといえます。
そして私のギターのモデル名は「ST−350」。他のストラトものを見ると「ST−160」「ST−180」など、100番台になっています。これ当初は、「特注」なので35000円かと思っていたんですが、どうやら違うようです。100・200番台は「シングルコイル」。300番台は「ハムバッカー」。これが正解ではないかと思います。
この300番台は、レスポール・モデルに使われている番号です。確かに「ストラト」に比べて、レスポールのほうが作業工程は多いと思います。従って値段は上がる・・・と思いきや、実売ではそこまでの「値段の差」はありません。30000円で売られているフォトジェニックなど、存在しません。精々、「セットもの」で存在する値段です。
しかも「ST−160」には、「アルダー・ボディ」が存在するようです。現在のフォトジェニックは「ソリッド・ウッド」というあいまいな表現しかしていません。この違いはなんなんでしょう?
そう「工場による違い」なんですね。現地の工場で、そこらへんに転がってる材料なら、なんでもよかったわけです。たまたま、アルダーが「そこにあった」あるいは「手に入った」だけなんですね。別にアルダーに価値があったわけではなく、たまたまあったから使った。したがって「ST−180」には、存在しなくなります。では、「ST−160」と「ST−180」。値段が2千円、上がったのでしょうか?
これも違いますね。実売では、値段はほとんどかわりません。とすればどこがちがうのか?。

 

そうです。工場が変わったので、以前の製品と区別するために「新しい名前」を付けただけなんですね。出荷されてきた箱に「160」とあれば、A工場。「180」とあれば、B工場。これで簡単に区別がつきます。仕入れる側も、判別しやすくなります。それで「新工場」が落ち着けばまた、「新しいラインアップ」として、「160」「180」などとし、同じ安い製品でも「グレード分け」するんですね。もしかしたら、まったく同じ設計の製品を、別工場に発注しているのかもしれません。
 

長々と話を引っ張ってますが(笑)、私が気がついた現行ロゴでのこと。それは・・・これです。

 

 

判りますか?なぜ、この順番に並べているか?

そしてもう一度、「湾曲ロゴ」「ストレートロゴ」で、「並んでいる写真」を見て下さい。

 

そうです。「ロゴの位置」が違うんです。単に位置が違うだけなら、私もおかしいとは思いませんでしたでしょう。でも、私はこのギターを所有しています。他の人より、自分のモノとの「違い」を敏感に感じます。

上のマッチング・ヘッドのものが、私のと「同じ位置のロゴ」です。ところが、「今売っているモノ」は、私のものと、ロゴの位置が違います。最初はずさんな管理による「印刷のズレ」だと思ってました。

ところが、コレを見て下さい。

 

 

明らかにロゴの位置が、「フェンダーと同じ位置」になっています。これを確認すべく、前出の「湾曲ロゴ」「ストレート・ロゴ」を集めたんです。そしたら・・・

ものの見事に、どのロゴにもあきらかな「ロゴ位置の変更」がみられるんです。どのロゴも「角から離れた位置」のものと、「フェンダーと同じ位置」の2種類が存在します。そしてまたまたよーく見ると、「角から離れた位置」のものは「良く出来ているように見えるモノ」が多く、「フェンダーと同じ位置」になっていくにしたがって、段々ヘッドの形状から作りから、アバウトになってくるように見えます。モノにもよるのでしょうが、「ストリング・ガイド」が減る傾向にもあるようです。

  

私のギターは特注モノで、あきらかな「初回ロット」です。しかも新しいロゴになってからの、最初の特注品。当然、他のものとは「力の入り方」が違うはずです。しかもこの「ロゴ位置の変化」がわかると、余計納得できます。つまり・・・

 

「ロゴの変更は、工場の変更」

 

「ロゴ位置は、ロットの印(しるし)」

 

これが判ると、すべての出来事が納得できます。

またそれぞれに「ヘッドの形状」「ペグの位置」「ストリング・ガイド位置と個数」が異なっています。もし同じ工場で作っていたら、こんなことは起きないはずです。そこはやはり「ロゴ」が違う製品です。これは「工場が違う」というのが、正解だと思います。多分古いほうが、「フェンダーのサイズ」には近いハズです。そこの問題もあって、次の工場では別規格のプログラムを走らせた、というのが妥当な見方でしょう。それはVネックとUネックの違いなどという、生やさしい問題ではありません。あきらかに「意図的」に、プログラムを変えた、としか思えません。

 

この「工場が変わる」ことに関し、別のところでもこれを知ることができます。
私より先に手に入れた人は、「ネックが細い」と言っています。ところが私と同じモデルを手にした人はみな「太い!」と言っています。これも・・・設計の変更。工場の変更によるものだと思われます。「ネックが細い」=「反りやすい」ことはだれでもわかりますよね。とすれば、どこかの時点で「太くすればいいんじゃない?」となっても、おかしくはありません。またフォトジェニックは、この手のクレームに対して、「ギターを交換」してくれるそうです。元々売値が安く、原価も安いですが、利幅はほとんど無いはずです。でも「クレーム」が「おおごと」になるぐらいなら、「代替品」を上げてしまったほうが早いし、安心です。文句は、現地工場に言えばいいだけですから。まあ現地工場に言っても、あまり効き目があるとは思えませんが(笑)。

 

それでも「アジア圏の工場」の精度はどんどん上がってきています。当然ですよね。「安い人件費」は、どこの企業でも手に入るんですから。でも、その中から、「うまく作る工場」がでてくれば・・・

 

「工場同士の温度差」が生まれてきます。同じ値段なら、品質の良い工場に、より発注が行きやすくなります。その結果、つぶれる工場も出てきます。そして手先の器用な作業員の多い工場が生き残ります。もうすでにご存知かもしれませんが、この「差」が生まれることにより、職にあぶれる人が増えてきているようです。安い人件費でありながら、職に付ける人と、付けない人。能力のある工場と、だめな工場。これが今現地では、大きな問題になっているようです。

 

また「有名メーカー」も進出してきます。資本はデカイので、規模は大きくなります。そこで「正規品に使える、精度の高いもの」と「適当な精度でいいもの」を、「作り分ける」ようになってきます。「精度の高いもの」に関しては、GOTOHさんのHPなどを見てください。メイド・イン・ジャパンで、とんでもない精度のペグなどを作っています。いくらなんでも現地工場で、コレは無理です。でも元来、東洋人は、手先が器用です。今までにいろんな製品で、それは証明されています。それが、ギターにも起こるんですね。「USA」「Japan」を名乗っても、見分けが付かない精度のものに、ドンドン近づいています。いや実際には、パーツ製造は現地工場で行い、組み立て・製品化は、本国で行う。これが多くなってきています。他の工業製品でも起きている現象です。

 

それは、何がきっかけになるかはわかりません。たとえば・・・
フェンダーUSAを立ち直らせたのは、フェンダーJAPANだというのは、誰でもご存知ですね。これは「日本の優秀なメーカー」の人達のおかげです。現在すっかり立ち直った感のあるフェンダーは、カスタム・ショップ製などで、かなり鼻息は荒いです(笑)。そこにフェンダー・メキシコが出来てきました。JAPANに対抗するためのものだったんですが、同時にスクワイヤーなどは、インドネシア生産にも踏み切りました。私が思うにこれは、フェンダーが掛けた「保険」ではないかと思います。どれかがダメになっても、どこかが残ってくれれば、最終的に「フェンダー」は生き残れます。以前のように「身売り」したくないがための「保険」です。当然、USAとJAPAN以外は、「適当な製品」でよかったわけです。

ところが、あまりにも「メキシコ」が不評でした。世界的に不評だった(笑)ため、メキシコに「てこ入れ」を行いました。結果・・・。やばいですよね(笑)。「メキシコ」から、「まともな製品」が出てきてしまったんです。ただでさえJAPANはUSAにとって、「目の上のタンコブ」なんです。そこにこんどは「メキシコ」という、新しい火種が登場(爆)。こまったもんですね。以前にJAPANとスクワイヤーの、「異常に良く出来てるフェンダー」で懲りてるハズなんですが・・・。そこは、さすが、大雑把なフェンダーです。

 

 

どう考えても、「1万円のギター」にこんなに熱くなってる人は、あんまりいませんよね(笑)。他にもいろいろ書いてるいらっしゃる人がいますが、「私の結論」と同じところまでは行ってる人はいないようです。でも、「製品の違い」については気付いている方は、いらっしゃっるようですが・・・。

これが判ると「いくつかのフォトジェニック」が存在するのは、納得できると思います。「ダメなヤツ」と「そうでないヤツ」。この違いは、いくつかの要因がかさなって、同じ名前でも「まったく異なったモノ」になってしまうわけです。その体勢を占めるであろう「ダメなやつ」を掴んだひとは、「ダメ!」という結論しか出ません。それは実際に「ダメ!」なわけですから。ところが「そうでないヤツ」にあたった人は、まったく違った意見を言うはずです。少なくとも「私のフォトジェニック」は、「そうでないヤツ」に入っていると思います。

 

ピーヴィーのギターのところでも書きましたが、「かなり大規模」な生産ラインがあると思われます。リペアーマンの目黒君ですら、「見たことの無い部品」が使われていました。「安価な製品」ではあっても、「オリジナルの部品」です。「見ただけ」でわかるものです。そういったものが「現実のギター」に使われています。あのピーヴィーのギターに「普通のまともな部品」を乗せると、「6万円のギターになる」と、目黒君は判断しました。6万円のギターのパーツを安価なものにするだけで、4万円以下にしてしまうわけです。現実に、私が手を入れる−リペアーしてしまったら、6万円以上のギターになってしまいました(笑)。今かなりのところで「そんなこと」が行われていると思われます。

私も自分のフォトジェニックをいじった後に、同じフォトジェニックのLPモデルを見にいって「ダメ!」と判断しました。いくら「廉価版ギターの味方」でも、「あの精度」では、NGです。でも・・・ひょっとして「初期ロット」のものだったら、そうでないのかもしれません。

実際にネットでは、LPモデルをいじくりまわしてる人もいます。この方は、「良いものではないけど、弾くには支障はない」と言っています。LPに関しては、私と「温度差」があるんですね。今のところ私は、フォトジェニックでOKを出しているLPには、出会ってません(笑)。

 

 

前にも書きましたが、「1万円のギターの精度が上がることはない!」と私は思っています。実際に上げる必要はないし、上がっても困るんですね。ただ現実には、現地作業員の腕があがってしまって、「そこそこの製品」になってしまったりすることも(笑)。それが、木材やパーツにもおこってしまったら・・・。妙に出来のいい廉価版ギターがあっても、おかしくないんですね。それと「ダメなヤツ」を比較すれば、「温度差」が生まれるのは、当然と言えます。

 

また、今現在発売されているニューモデル、見ました?なんとまた「アルダー・ボディ」が復活しています。しかも、写真を見る限り、かなりマニアックなところのモデルを作り始めています。いわゆる一般に言われている「単純なストラト・モデル」ではないギターです。

 

 

私は・・・欲しいです。「痛いところ」をついてきますね。かなり「ストラトに精通している人」が企画したモデルだと思われます。これは「 ST−200」と「STG−200」と呼ばれているモノ。アルダー・ボディに、ゴールド・パーツを採用したものまで出てきました。同じホワイトなのに、ほんのちょっとしたパーツで、全然違うものに見えます。本来は「ラージ・ヘッド」にしてもよさそうなヤツも(笑)。

多分「最新工場」が、かなりの技術を有しているのだと思われます。今まで言っても判らなかったストラトの、ほんの少しの違いを判って組み立てられる工場(爆)。その結果が「200」という型番に出ているのだと思います。

 

「フォトジェニック」という「ブランド名」が同じだけで、まったく異なったものを見ていれば、お互いの意見が噛み合うはずはないんですね。まったく違った工場で生産されているのですから。それは「フェンダー」や「ギブソン」でも同じです。違う国、違う生産ラインで作られたものを、同じブランド名でくくっても、比較のしようはないわけです。

 

今現在調査中なんですが、「新しいフォトジェニック」(笑)。マッチング・ヘッドのヤツ、出てますよね?あれって、どうも私の「ST−350」が基本になってるみたいなんですが・・・どうなんでしょう?(爆)。

そして「350」のプログラムが基本となり、精度のあがった「フォトジェニック」、生まれ変わった「フォトジェニック」。そしてまんをじして「200」が登場と(笑)。

この件に関しては現在、鋭意捜査中です。山さんと一緒に、聞き込みに回っています(ウソです!笑)。そう遠くないウチに、「白」を買ってしまいそうです。誰か、私をとめてください!!(爆)
 

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