Columu 67

録音して、遊ぼう!! Part 2


みなさん、お元気ですか?\(~o~)/

録音して、遊ぼう!シリーズは・・・結構大変だ、ってことを思い知りました(笑)。

録音してると、画像を忘れるし、画像を取ってると、音を忘れるし・・・(泣)

とりあえず突貫工事ではありますが、概略的に曲を録ってみました。ちょっと作業を急ぎすぎた感もありますが、まあ、とりあえずということで。

まずは、「曲」なんですが・・・。人の曲を使うわけにもいかないし、作ると時間がかかりそうなので、単純にしました。

E→C♯m→A→B

ただの循環コードを、数回繰り返して、ギターを録音していきます。これなら、誰でもできるし。

最初の仕事、MIDIの打ち込みをします。いわゆる「ピアノ・ロール」といわれる画面で、マウスをポチポチするだけで、曲を打ち込めます。

これが「ピアノ・ロール」の画面。ドラム・ベース・ピアノ・シンセの音源を呼び出すと、この鍵盤をマウスでクリックするだけで、音が出ます。これですべてを済ませることも出来ます。ギターやボーカルの生録音は別なやり方です。それは正式に、音のトラックを作ります。

この画面は、ドラムを入れています。ほんとはドラム専用の画面もあるんですが、私はこのピアノ・ロールのほうを使っています。使ったソフトはこれ。

「RMF」というフリー・ソフトです。操作が簡単で、この画面上ですべてを行います。使えるドラム音色は18種類。画面左上の緑のところを見ると、「Jeff01」という音色が1番に読み込まれています。このソフトは、1つの音色に対し、2つの音を呼び出してミックスできます。ツマミのTuneで、ピッチも変えられます。Pan(左右の位置)も、ここで変えることができます。これはこのドラム全体をステレオ・アウトにしたり、それぞれ単独にパラ・アウトできるためです。ドラムが普通、18音色で足りないことはありませんね。

ベースはこれ。

ベースの「VB1」は、キューベースにオマケで付いてくるもの。ツマミを回すとピックの位置が動き、音色が変わります。音量やサスティーンも変えられます。上の小さな黒い箱「Bassic Bass」の音名を変えると、根本的な音を変更できます。ウッド・ベースの音なんかを出せるようになります。

もうひとつが・・・これ。

これもオマケの「USM」。いわゆるマルティンバー音源。複数の音色を同時に呼び出せるものです。これはオマケ

なので、同時に呼べるのは18音色なんですが、4つのトラックにしか分けられません。あくまでもオマケ的な音色

ですが・・・今回は使ってます(笑)。

まずは、ドラム・ベース・ピアノ・シンセのベーシックトラックを作ります。MIDIトラックを4つ作って、そこに各音源を

呼び出します。まずは、1小節ずつ作りました。

画像が大きくないと、なにがなんだかわかりづらいので、すいませんがでかいです(笑)。小さくすると、画面のよう

すがわかりにくいんです。

まずコレで1小節のバッキングができました。マウスでポチポチやっただけです。フリーの音源と、ソフトのオマケ

に付いてきた音源です。これの1小節が出来たらそれをコピーしてしまえば、曲は長くなります。ドラムはそのま

ま4つコピーすればOK。ベース・ピアノ・シンセは、コードを変えます。でもこれだけだと・・・ほんとにチープな音ですね(笑)

音源1

音源はDLしたほうがいいのかな?一応、ブラウザでも聴けるとはおもいますが・・・。

ベーシック・トラックです。なんの変哲もないただの8ビートです。画像は、4小節ですね。循環コード4小節をコピー

して、8小節にします。ここに、ギターを入れます。まずは、8ビートのバッキング。パワー・コードですね。

音源2

さて、ここからが本番(笑)。ギターを入れてみましょう。今回は、ZOOMの「G2.1u」のみ使います。音色は、「な

んちゃってヘビメタ風」(笑)。ガッツリ、歪んで低音があります。仕上げはポップ風にするので、だんだん聞こえな

くはなります(爆)。

この音はDRIVEモジュールの「Ed」。「EXTREME DIST」−超ハイゲインの音。なんですが・・・実は、「GAIN」は

「0」−ゼロです。ココでは、まったく歪ませていません。歪みの調整は「WAH/EFX」の「BOOSTER」を使ってい

ます。「BOOST:3 TONE:0 OUT:100」で歪ませています。そしてこの音は「TONE」のパラメーターで「歪み

感」が変わります。どちらかというと「GAIN」を上げると、音が潰れていきます。なのでここの「TONE」を7〜8ぐら

いにあげて、それ以上の調整は「EQ」で行います。EQは、通常の「EQ」と、「EXTRA EQ」を使ってます。つまり、

シュミレーターのほうは、使っていません。

bS  BOOST:3 TONE:0 OUT:100 (つまり、ほぼMAXでブーストしてます)

Ed  GAIN:0 TONE:7 OUT:90

EQ  L:12 M:8 H:8

EX  LM:12 PR:9 HA:9

こんなカンジになります。使っているギターは、スクワイヤーの3シングルのストラト。ノーマルセッティングで、マイク

はリア。これでベースが強すぎる場合は、EQで削らずにこの「BOOSTER」を上げていくと、歪みが増える代わり

に、低音が削れていきます。不思議ですねえ〜(笑)。それと歪みの「チリチリ」がちょっと気になったので、ディレイ

のダブリングをいれて、甘く太めにしました。ディレイ・タイム:4で、フィードバック:0、原音と実音は50:50。

ダブリングのマスキング効果は、ドコでも使います。覚えておくと良いと思います。

 

「GAIN」+「BOOSTER」。コレをつかうと、ZOOMの歪みの範囲が、グッと広がります。そして「EQ」+「EXTRA 

EQ」。ここで、音色を調整します。コレを覚えないと、この「G2.1u」は、すごくつまらない歪みしか作れません。モ

チロン時と場合によっては、「CAB&MIC」も使います。ただし、この音色のまま「CAB&MIC」に切り替えて見て

下さい。ものすごい、ツマラナイ音になります(笑)。

さて、これではバッキングがうるさいので(笑)、この音をステレオ−左右に振ります。これは「エフェクター」でやっても

出来ます。出来ますが・・・私は同じ音を別チャンネルにコピーして、少しだけずらしています。これはですね、エフェク

ターを使うほうがPCのパワーを喰うんです。「音」−DAWのなかでは「WAV」は、増えていってもほとんどパワーを使

いません。それで「コピー・ステレオ」を使うんです。

音源3

これだけではちょっとつまらないので(笑)、アルペジオを足します。歪んだギターは8時−4時でフルに振って、アルペ

ジオを10時−2時で、中央付近の音をマスキングします。

音源4

これで、ギターが2本。これをどちらもコピーして、ステレオに振ります。

今回はこれで、バッキングは完成とします。もう、結構ウルサイです(笑)。ここから「テーマ」になるリード・ギターを入れてみます。まだ。音量の調整も行っていないし、エフェクターも使っていません。作業の邪魔にならない程度の音量であれば、それでOK。クリーンなアルペジオには、ディレイをZOOMで掛けてます。リバーブも少し足してあります。

音源5

はい。リード・ギターが入りました。全部で8小節。これじゃあ・・・ツマンナイですね(笑)。倍に伸ばしましょう。同じ進行なら、全部コピーすれば、一瞬のうちに16小節になります。ただ単に倍じゃ面白くないので、ちょっぴりだけイントロをつけます。何も考えずに始めたので、何も考えられません(爆)。ですので、ドラムとギターだけのイントロを作りました。

音源6

あれ?イントロが見えないジャン(笑)。まあいいか。

リード・ギターは「nd」−「MS DRIVE」 マーシャルのJCM2000を使っています。コレもほぼ歪みが要らない音。BOOSTなしで、なおかつGAIN:0です。フロント・マイクで、EQの調整のみで作った音です。奥行きが欲しいので、これもダブリングしました。

後から出てくる「なんちゃってツイン・リード」は、ハーモナイザーで作っています。音はバッキングと同じ「Ed」ですが、コチラはGAIN:8 TONE:2。上のハーフトーンを使って、歪みくささを消しながら、丸みのある伸びやかな音を作っています。

Ed  GAIN:8 TONE:2 OUT:80

EQ  L:−8 M:0 H:0

EX  LM:0 PR:0 HA:2

ちょっと「Bな人風」かな?(笑)。ハーフトーンじゃなければ、もう少しミッドをあげてもいいかも。センター・マイクはみんな使わないんだよね?(爆)。センターじゃないと、出ない音ってあるんだけどなあ〜(^。^)y-.。o○

 

これで、すべての音は出揃ったので・・・MIXしま〜す。

私が一番使う頻度の高いエフェクター。しかも、みんなフリー・ソフトです。

上が「コンプ」。ツマミが少なく見やすくて、コンプらしい音を作りやすい。

真ん中が「リバーブ」。スライダーを動かせば動かしただけ音が変化し、真ん中の部屋のシュミレーションがわ

かりやすい。作れる音が、とにかく多彩。「Color」が「キモ」かな。

下が「ディレイ」。見たまんま、アナログ感満載(笑)。

3台とも「ハイファイ」じゃないケド、宅録らしいわかりやすい機種。見た目と音が一致しやすく、わかりやすい。

これ以上の音が欲しい時は・・・一清クンにMIXしてもらってます(爆)。だって・・・値段が違うんだもん(^O^)/

で、最終MIXです。画面がこんな風になっちゃいます(笑)。ツイン・モニターにしたくなります。

音源7

今回ドラムは、バスドラ・スネア・クラッシュのみ。バスドラに少しコンプを掛け、スネアにコンプとリバーブを掛けました。ベースもコンプで音圧を稼いで、ボリュームを下げぎみにしてます。

バッキングのギターは、結局そのままにしてます。リード・ギターには、ディレイを入れました。

イントロのギターだけ、リバーブとEQで、高音が全体に広がるようにしてみました。

ちなみに歪んでないクリーン系のギターは、ZOOMでコーラスとディレイを掛けています。

ちょっと駆け足で作りすぎたかな?実際の録音は1時間ぐらいなのに、画像をまとめるのに3時間ぐらい掛かっちゃいました。ハーモナイザーのフレーズを、もう少しきれいにトレースしたほうがいいみたい(笑)。でもこれなら・・・誰にでもできそうでしょ?でもねえ〜・・・

本当は、スゴイめんどくさんいんですよ、やってみればわかるけど。DAWの欠点は、自分の思い通りにうごくまでが大変。最初のセッティングに時間がかかるんだ。そこをクリアしてしまうと、あとは腕しだいなんだけどね。

Part 3では、スローな曲を、フォトラトで録ってみようと思います。そうすると、またZOOMの違うセッティングが出てくるので。ZOOMの面白さもわかってもらえたかな?ちょっとクセがあるけど、わかってくると結構いろんな音が出ます。今回はBOOST&DRIVE&EQ。これの具合がわかると、とても楽しいです。アンプを使うと、もっと楽しいんだけど。

「録音」は楽しいですよ。フリーのDAWはあまりおススメしませんが・・・そんなに高くないヤツでも、十分楽しめます。今回ぐらいなら、エフェクターのオマケに付いてくるCubase LEでも、同じことはできます。特殊な機能は使ってませんから。

ひとつだけ注意して欲しいのは、DAWで打ち込む時には、ドラム・ベース・キーボードの知識も必要になってきます。どうしても自分で出来ないときは、「ドラムのフレーズ集」とか、買ってくることもできます。またバンドを組んでるひとは、その担当楽器の人の知恵を借りることもできます。それにギターのエフェクターがなくても、フリーのシュミレター・ソフトもあります。私が今日演ったものは、ギター以外は、マウスでポチポチやっただけです(笑)。とりあえず、それでなんとかすることができます。もちろん逆に、深みにはまるのも、簡単なことです(爆)。このCubaseで、スティングはアルバムを作ってますから。

ということで・・・

Part 3をお待ちください。

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