Columu 78

ペダル


愛想の無い題名ですねえ〜(笑)

今日は「ペダル」の話です。いろいろな「ペダル類」にまつわるお話をしましょう。

私のエフェクター類を見ていただければ判ると思うんですが、そのほとんどに「ペダル」が付いています。それは私が「ボリューム・ペダル愛用者」だからです。アマチュアの方に使用者は少ないんですが、「お仕事」をしだすと、ボリューム・ペダルを使う人が増えます。そこには、いろいろな理由があります。
 
まあボリューム・ペダル(以下VP)なんですから、「ボリュームのコントロール」が主な役目です。ただ「演奏音量」を変えるだけが目的ではありません。その1つが・・・
 
ギター交換
 
これにあります。皆さんは「自分のバンド」で「自分の好きな曲」を演りますよね。当然「自分の音」で「自分の好きなように」演ります。ところが「お仕事」になって、「歌モノのバック」を演るようになると、必ずしも「自分の音」で押し通すことが出来なくなります。「その曲に合った音」が要求されるんですね。
そうすると最低限2台のギター。シングルとハムを用意する必要が出てきます。普段は多くの方が「どちらか」を使ってますよね。ハムがメインの人・シングルがメインの人。でも何らかの曲をやることで、「別なサウンド」を使う必要が出てきます。もしあなたがハム・メインであれば・・・
 
ハム→シングル→ハム
 
とギターを交換する必要に迫られます。2回、ギターを交換します。しかもそれは「ステージ進行中に」です。素早くノイズ無しでやらなければいけません。あなたなら、どうします?
 
「アンプのボリュームを下げる」
 
普通はそうなんですが・・・

アンプが近いとは限りませんし、いぢりやすい高さにあるとも限りません。そして「暗転」−ステージが暗くなってるところでやらなければいけないことが多いです。そんな時に活躍してくれるのがVPだったりします。「踏めばOFF」ですから。そしてもうひとつ。
 
今演るのは「歌モノ」。当然「歌手」がクライアントです(勿論、普通は事務所あるいはインペグ屋さんとの契約ですが)。なにはともあれ「歌手が歌いやすい環境」を作らなければいけません。自分のバンドで演るようなワケにはいきません。会場の大きさ・モニターの状態・セッティングの状態、そして歌手の体調・出来不出来も考慮しなくてはいけません。声の小さい歌手の後ろで、爆音ってワケにはいきませんよね。
リハはそれなりやります。でも「リハ無し」なんてこともなきにしもあらずです。とすればバンドは、いつどんな時も、どんな状況にも合わせられなければいけません。ドラムの音量は、そうそう変えられませんよね。なのでドラムが「音量の基準」になります。ベースは基本ラインなので、どうにでもできます。キーボードは自分のミキサーに集めてライン送りなので、コレも融通が利きます。で一番問題なのが・・・「ギターの音量」になります。
ギタリスト本人が「やりやすい音量」もあります。それを踏まえてなお「歌手が歌いやすい音量」でなければいけません。そして「全体の音量」。ギターが遠慮しすぎてスカスカでは、歌手の人もノレません(笑)。それなりに「迫力のある音量」で、それなりに「配慮した音量」が必要。そんな時には・・・やはりVPでコントロールするのが、一番簡単なんです。
 
ギター本体のボリュームだと、「音色」まで変わってしまうことがあります。まあ、こういった「お仕事」の人が「アンプ直」ということはほとんどありません。エフェクターを使うことになります。それならばなおのこと、最終段でVPをつかえば、どんな時も−不測の事態に陥っても、ボリュームでコントロールできます。たとえば・・・シールドやエフェクターの接触不良で、バリバリノイズ(笑)が出ちゃった時とか。
 
 
前にもどこかで書いたとは思うんですが・・・
VPの三大巨頭−「アーニー・ボール」「ショーバット」「グットリッチ」
これのどこが違うのかといわれれば、
 
「踏みしろ」−ストロークの大きさ
 
「踏んだ感覚」−重さなど
 
「ボリュームの感じ」−AカーブとかCカーブとかありますよね。
 
これにより「好み」が出てきます。今でも使ってる人はいますね。私はその当時からBOSSの愛用者です。三大巨頭は「パッシブ型」。私のは「アクティブ型」−電源を必要とします。そのかわり、ブースター付き(笑)。オマケに「非接触型」なので、「ガリ」がでることがありません。

BOSSの「ロッカー・ボリューム PV−1」。

今でも使ってます(笑)

エレキ以外にも、アコギやキーボードにも使えますので。そしてサブで使ってるのがコチラ。

同じくBOSSのFV−50です。コチラは「パッシブ」で「ローインピーダンス」タイプ。プラスチック筐体で軽く、安っぽいですが壊れません。なおかつ「ステレオ仕様」です。モノラルでも使えます。横にあるジャックは、チューナー・アウト。ツマミは、「最低音量」を変更できます。「0→10」でも「5→10」でも設定可能。

エレキだといまいち「音ヤセ感」があるんですが、アコギだと気になりません。ステレオなので、キーボードにはばっちり。まあ、ギターをステレオにする「私用」っていうのもありますが(笑)。そしてもう1つ。

これは正確にはVPではありません。「フット・コントローラー」ですね。「Roland EV-5」。上と比較すればすぐにわかると思いますが、FV−50と筐体が共通です。

もともとは「GP−16」用に買ったもの。ですがZOOMのGシリーズやYAMAHA AD−Stompなどで、コントローラーとして動いてくれます。ZOOMなどには、別売りでありますよね。あれの変わりになってくれます。

AD−Stompでは、VPです。拡張機能ですね。ZOOMのGシリーズは、ペダルが付いてるマルチに付けると、外付拡張ペダルは自動的にVPになり、元からあるペダルはワウなどに変わります。元からあるペダルをVP以外で使うときには、とても便利。こんなカンジです。

この3台をVPとして、使用しています。こんなにあって、どうすんの?って思われるでしょうが、私は同じステージで、エレキもアコギも使います。時と場合によっては、フラマンやスティールも。複数のエフェクターセットやプリアンプを使うことになります。足元がペダルだらけ、なんてことも(笑)。
 
それとひとつ言い忘れていましたが、チューニングする時、皆さんはどうしてますか?。ステージの最中−歌い手さんのMCの後ろでは、チューニング音は出せません。なので音はOFF。ところがいろいろなマルチやエフェクターを使っていると、「それ独特の操作方法」を覚えなければいけません。これ、キライなんですよ(爆)。
 
「VPをOFFにすれば、そのまま無音でチューニングできる状態」
 
どれも、こうなるようにしています。しかもできるだけ、マルチのチューニング・メーターは使いたくありません。これは「信用できない」んじゃなくて、感覚的なモノです。BOSSのメーターが一番見やすく、一番やりやすいため、これを使うセッティングを考えます。なのでVPは・・・私には「必需品」なんです。

  

  

「ペダル」って言ったら・・・まず「ワウ」ですよね。実は・・・
ワウがあまり好きではありません(笑)。得意じゃないんです(爆)。勿論、ソウル系のバッキングぐらいならできます。でもリードをコントロールするのがヘタッピ。いままで、どこでも話題にしてませんよね(笑)。
一応、グヤのワウ/ファズは持ってます。

マルチもワウは使えます。そういうときのための「外付けVP」ですから。でも・・・好きではありません(^O^)/
 
 
それ以外に「ペダル」って何を思い出します?。

これは・・・ペダルではありませんが・・・スイッチなんでしょうけど・・・。キーボードでは「ダンパー・ペダル」「サスティーン・ペダル」と呼ぶので、私にとってはペダルの一種なんです。なんでそんなものがあるのかというとそれは、シンセも弾くからです。シンセ3台分のペダルがあります。ところが・・・

  
YAMAHA REX−50などは、コレを「外付けペダル」として使います。REXにはペダルはおろか、フットスイッチもありません。これは、全部「外付け」で動かします。フルにペダル類をつけると、初めて足元でコントロールできるようになります。そして・・・
ZOOMなどにもありますが、「タップ・スイッチ」ですね。リアルタイムにタップ・テンポを入れるもの。あるいはループのON/OFFなど。「外付け」で出してしまうと単独で動くので、「踏み間違い」が少なくなります。
 
基本この「ダンパー/サスティーン・ペダル」は、+−が逆になっていなければ、OKなんです。キーボードに挿して踏めばサスティーン、離せば止まるのが正常タイプ。でも時々メーカーによって、逆のタイプもあります。そんな時のために、イロイロあります(笑)。

  

そして「スイッチ」です。これはペダルとは言いませんね。でも私にとっては、大事な「ペダルの一部」です。

アンプのチャンネル切り替え
リバーブのON/OFF
REXなどのON/OFF
ラックマウント・エフェクトのON/OFF

  

そして・・・
今一番頻度の高いのが
  
「ジャズコーラスのコーラスのON/OFF」
 
です。ジャズコーラスの後ろに手を回して、正面から見ると左から3番目のジャックにこれを繋ぐと、「コーラスのON/OFF」が足元で出来るようになります。勿論、私のフェンダー・アンプも同じです。普通にライブをやってると、必ず足元には1個、これがあります。最高・・・3個ですかね(笑)。いろいろ使います(爆)。
これはBOSS/Rolandのとかでも構わないんですが・・・ちょっとデカ過ぎ(笑)。これの、コンパクトさが好きなんです。コイツは電池で動くんですが、電池で動いているのはランプだけ(笑)。電池が無くても、本体は動きON/OFFができます。ただランプが付かないだけです。高性能のような、アナログなような・・・(爆)。
  
で、チューニング・メーターが揃うと、「私の足元の全て」が揃います(でもないか?!笑)。
問題は「耐久性」なんです。どれもこれも、「30年」近く動いていて、壊れません。BOSSのVPなどは、上に乗ってジャンプしても平気です。100人乗っても、ダイジョーブ(ウソです!笑)。ゾウが乗っても平気!(ステージにゾウがいたら、私はいません!(爆)。
 
間奏になると私が前に出るのと同時に、ソラチが私の後ろからVPを踏み台にしてボリュームを全開にし、ジャンプしてみんなのケーブルをさばきにステージに出てきます。「よく壊れないですよね、コイツ!」って笑ってた顔が、今でも忘れられません。そんな「若き日の思い出」のVPです。私が死んでも、動いてるんじゃないですかね、コイツは(笑)。そのぐらい、耐久性があります。

 
他のペダル類も、ガリや接触不良を起こすものは、途中で脱落していきます。残っているのは、10年20年平気で動くヤツばかりです。しかも、このヘビー・スモーカーの足元で(爆)。ここで紹介してるモノは、そういった意味での「耐久性」に関しては、私の「折り紙付き」です。
 
「壊れても、動く!」(爆)
 
そんなヘビー・デューティーなヤツラです。
  
 
にぎやかそうでしょ?私の足元って(笑)。そうなんですよ(爆)。でもね、これにまだ「トーキング・モジュレーター」が足されたりするんです。

想像してみて下さい。コイツ等が、一斉に足元に並んだ状態を(爆)

 

なので「やるバンド」「やる曲」によって、できるだけ外します(笑)。贅肉を削ぎ落とします。でも・・・多いです。
まあ昔に比べれば、なんていうことはありません。コンパクトをズラッと並べてた頃に比べれば「広大な庭」ぐらいなカンジ。一番スッキリするのが、GP−16のコントローラーですかね。ありとあらゆる機能を、フットスイッチに凝縮しています。

本体はラックですので、ワイヤレスで動かすと、ステージ上にはこのフットスイッチまでの「1本のケーブル」しかありません。超スッキリ状態です。それを他で再現しようとすると・・・あっというまに、にぎやかになります(笑)。なので今の「狙い」は・・・「G3X」(爆)。

 

本音を言うと、このローランドのコントローラーの中にZOOMのG5が入っててくれれば、完璧なんですけどねえ〜(笑)。マルチがデカくなると、ペダルが遠くなるし、角度が変えられないのも難点。ZOOM G10(仮称)がラックマウントになって、このコントローラーで動いてくれたら・・・天国に行けるカモ(^O^)/

 

「ペダル」はすべての人に必需品なわけではありません。ただそれだけに、ネット上でも「インプレッション」が少なく、情報が集めにくいです。私はラッキーなことに、周りの友達がみんな使っているので、実際に触れてみて、その上で自分で長い間つかって、コレに落ち着いています。

またどんなに改良が加えられても、「長年使い慣れたモノ」からはなかなか変えられません。特に鈍感な「足」で動かすワケです。車のアクセル・ブレーキ・クラッチなどと同じで、「慣れないもの」は非常に使いづらく感じます。でも微妙なコントロールが要求されます。私は「ボリューム奏法」も、みなVPで行います。これらのVPであれば、自分の好きなところでピタッと止められます。スイッチ類なら、そのストローク−踏みしろも足が覚えています。まさに「手足のように動く」です。

 

私が使っているものは、ほとんどが中古で安く手に入ります。新品では高くとも、中古ならそこそこです。その上で、お金のあるときにグレードアップすればいいし、仲間が使っていれば試すチャンスも増えます。こういったモノは悩んでいてもしょうがないし、使ってみなければその真価もわかりません。最終的には「自分で試す」、これしかありません。

特にボリューム・ペダルなどは、音を聴いても何もわかりません(笑)。だってどのメーカーも「音色を変えないように作ってる」わけですからね。そこにあるのは、あなたの「好き・嫌い」だけです。なので・・・

 

スルーするも良し。トライするも良し。でも「知らない」よりは・・・試してみたほうがいいと思いますよ。

 

使ってみなけりゃ判らない!!

 

私はそう考えてます(^O^)/

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