Columu 82 |
スケールなんか、クソくらえ!! |
は〜〜〜い、初心者の皆さん、こちらで〜〜〜す(笑)
です。今日はそこを重点的に攻めましょう。「基礎の基礎の基礎」ですからね。 図1 |
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あんまりキレイじゃないけど(笑)。なんせ、家内制手工業なもんで(爆)
教則本等には必ず書いてある「ドレミの位置」です。正確にいうと「一番ローフレット寄りにあるドレミ」です。 この「ドレミの位置」がわかると、いわゆる「ローコードを押さえる場所」がわかります。 それとコレの位置を練習する時には・・・ 今はそこはナシにして下さい。 キーがCであれば、このドレミは一応「メジャー・スケール」なので、リードを弾こうと思えば弾けます。 アコギのソロプレイでは、頻繁に使うところ。でも「ベンド」=「チョーキング」などができません。 なので「第2」の場所に移動します。 図2 |
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同じ「5弦3フレットのド」から始まりますが、押さえるところがまったく違います。一部同じところはありますね。 でも「開放弦」がありません。「ベンド」しようと思えば、出来る位置です。 今回学んで欲しいのは・・・ 同じ「5弦3フレットのド」からスタートしても、運指がまったく違います。 今回は・・・ この「運指」なんですが、あくまでも「基本」です。必ずしも決まってるわけではありません。なぜならフレーズには必ず「次」があるからです。「次に弾くフレーズ」「これから弾くフレーズ」によって、臨機応変に変化します。最初は「基本」で覚えて、徐々に変化させて下さい。図1から見れば、そっくり手がスライドしていることになります。「位置がズレる」ですね。 図3 |
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おっと、ヘンな変化形が出てきました(笑)。2つの合体=ハイブリッドです。ただ「ド」がずれただけに見えるんですが・・・ |
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「3弦のド」に対し、人差し指が行くとそのまま、もう1オクターブ高い「ドレミ」が出てきます。 そう、手をスライドさせてしまうんですね。でも逆にそのまま降りて行こうとするとムリが出てきます。またもう一度手全体をスライドさせないと、図3に戻れませんところが・・・ 図5 |
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このまま降りていけば、今度は「6弦8フレットのド」まで自然に降りていけます。図4と繋げると、無理なく2オクターブのドレミが並んでいます。この図4・5の「ドレミの並び」は通常、「Cのメジャー・スケール」という呼び名で出てきます。 さてこれだけで「ドレミの位置」が何種類?(笑)
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実際には「6弦8フレットのド」から始まる「ドレミ」にも、「別な配置」があります。それは図1と2の関係と同じ。そして図4・5のようにバリエーションがあります。また4弦10フレットにももうひとつ「ド」があり、そこからも同じようにバリエーションが広がります。これによって何をするのかというと・・・
が把握できます。11thや13thなんて、めんどくさいですよね(笑)。でもそれは「根音(ルート)から数えて11番目」ってことです。今日やった「ドレミの位置の押さえ方」さえわかっていれば、そのルートから数えれば、スグにわかります。 「Aのコードの11番目」は、「ラから数えて11番目」。ということは、今日覚えた「ドレミの位置のカタチ」を「ラからスタートする位置」に変えればいいだけ。それだって「ドレミの位置のカタチ」と「ラの位置」がわからなければ、判別できません。そのための「基礎の基礎の基礎」が、この「ドレミの音名」です。
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最初からコードを全部覚えなければいけませんか?
パワーコードの位置を教えて下さい。
(笑) 「ドレミの位置」さえわかってしまえば、とても簡単な事なんです。 初心者の最大の難関「Fのフォーム」がありますよね。そしてその次が「B♭のフォーム」。 「Fのフォーム」は、6弦がルートの「F」=「ファ」です。 「B♭のフォーム」は、5弦がルートの「B♭」=「シのフラット(ラのシャープ)」です。 ということは、6弦・5弦の「音の並び」さえわかってしまえば、そのままのカタチをスライドするだけで・・・ F→G→A→B→C→D ファ→ソ→ラ→シ→ド→レ コードなど覚える必要がありません。「Fのフォーム」のまま、スライドすれば「別のコード」になるんです。 「B♭」はわかりにくいので、半音上げて「B」にします。そこから順番にあがっていけば、 B→C→D→E→F→G シ→ド→レ→ミ→ファ→ソ これで「バレーするコード」=いわゆるハイポジションのすべてのメジャー・コードは弾けるようになりました(笑)。 各弦の「ドレミの位置」さえわかってしまえば、たった2つのフォームで12音階すべてのコードがわかるようになります。 これは当然・・・「マイナー・コード」「セブンス・コード」でも、すべて同じです。他のコードもすべて同じ要領です。 「ギター」っていうのは「そういう楽器」なんです。
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パワーコードと言うのは、「Fのフォーム」の6・5・4弦だけを弾くもの。あるいは「B♭のフォーム」の5・4・3弦だけを弾くものであり、この2つのフォームの「省略形」です。専門的に言うと「3度の音をオミットした、メジャー・マイナーの調性のない和音」です。Cの和音−ドミソから、ミの音を抜いたものです。「Fのフォーム」「B♭のフォーム」がすべてわかれば、パワーコードなんて覚える必要はありません。ただの「省略形」ですので。 なので今日のお題です(笑)
すべてのフレットの音名を覚える
ギターのネック−指板のすべての音階の場所さえわかってしまえば、コードなんて悩む必要がないものなんです。ピアノは「ドミソの和音のカタチ」のままズラしていくと、メジャーとマイナーが入り混じって出てきます。ところがギターはその特性上、「コードのフォーム」のままズラせば、順番にコードの音が上がっていくだけです。問題があるとすれば、「慣れ」。最初は、ドレミの位置がうまく把握できません。なので・・・今日やってる「ドレミの並び方」を、機械的に覚えてしまうんです。しかもですね(笑)
最終的にみんなが憧れているスケール(笑)。これは「ドレミファソラシドのうちの、ある音が半音上がって、ある音が半音下がる」っていう団体なんです(爆)。これを「ある法則」に従ってあてはめたものが「スケール」。ということは・・・今日やっている「ドレミの位置」がわかってしまえば、あとは「ある法則」を覚えるだけ。やみくもにスケールを覚えても、この「ある法則」がわからなければ、なんのイミもないんです。この「ある法則」こそが、「スケールの正体」なんです。
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ギターは12音階の区切りが、12フレットというカタチでやってきます。つまり12フレットより上は、1フレットからの繰り返しです。12フレットまでの音階がわかれば、それがタダ単に12個上がっただけ。つまり0フレット〜11フレットまで覚えればいいだけです。違っているのは、「12フレットは開放弦ではない」っていうところだけです。図1のカタチがフレットの12個上にあるんですが、押さえ方−運指が変わります。開放弦にあたるところが、指で押さえる必要が出てきます。その代わりと言ってはなんですが(笑)、ナットという制約が無くなるので(爆)、また「別のドレミの並び」が出てきます。まあ、早い話が・・・全部の弦の音階を、どうやったら簡単に覚えられるか?っていう、単純なことなんですけどね(笑)
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実際問題、これを「Tab」で覚えたら、何の役にもたちません。各フレットの「ドレミの位置」を覚えることが大切なんです。そしてドレミを追いかける時の「基本的な運指」。これが最終的に、「スケールの運指」に結びつきます。0フレット〜21あるいは22フレット間にある「ドレミファソラシド」を全部追いかけられれば、それだけで「Cの曲」のメロディもソロも、音を拾えます。あとはその使うスケールによって、半音ずれるだけ。それも「ドレミの音」が頭に入っていると、すぐ気が付きます。「あれっ?」っていう音に聞こえますから。
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まずは、「ドレミの位置」を把握して、「すべてのコードの位置」を把握して下さい。勘のいい人なら、これだけでも「ギター・ソロのまねごと」ができます。なんせ「Cのメジャー・スケール」は、「Aのマイナー・ペンタトニック・スケールの親戚」ですから(笑)。これに「テンション・ノートの位置」がわかると・・・(爆)
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覚えるのは、けして簡単なことではありません。でも単純に「スケールの本を見る」「コードの本を見る」より役に立つはずです。わかってしまえば、なんていうことないモノですし。 すべては、努力の積み重ねしかありません。コツもないし、近道もありません。本やネットで見て楽しよう!っていうのが、一番遠回りだったりします。「ドレミの位置」を覚えたら、もう一度教則本を見てみてください。きっと「書いてあること」が理解できると思います。
がんばって!!!\(^o^)/ |