Columu 83

コードなんて、チョー簡単(-_-;)


ハ〜〜〜イ、初心者のみなさ〜〜〜ん!!

 

「ドレミの位置」は覚えたかな?(笑)

 
そんな1日2日で覚えられることじゃないよね。ゆ〜っくり、やればいいです。

1ヶ月かかったとしても、たいした時間じゃないから。
それじゃ、復讐復習ね(笑)

 
 

  
「Fのコード」と「B♭のコード」がわかれば、

あとは「ドレミの位置」がわかればいい。
 

コレを解かり易く、図にします。

図1

これが「Fのコード」のカタチ。これの場合、ルート(根音)は6弦。人差し指の一番上の音です。
 
C D E F G A B C
ド レ ミ ファ ソ ラ シ ド

 
ですからね。

「Fのコード」のルートは「ファ」です。6弦1フレットの音。

コレを2つずらせば、「ソ」の音になり、コードは「G」になります。
以下、ABCDってあがって、1周回って「E」に戻ります。

「E」???
 図2 

  
実は「ローコードのE」は、「F」の人差し指の無いバージョンなんですね。バレーする人差し指が無いだけで、他の音の並びは同じです。

同じなんですが・・・「押さえる指」は違います。前回「運指」でも説明しましたね。コードにしてもスケールにしても、「基本的な押さえ方」はあるんですが、それはケースバイケース。時と場合によって変わるんです。なのでまず「基本」を覚えて、そこから「発展形」を順次覚えるようにして下さい。「A」でもまったく同じです。

  

次に「B♭のカタチ」です。Bフラットじゃ面倒なので、「B」にして下さい。今度はルートの音が、5弦にきます。

それをスライドしていくだけです。

図3

BCDEFGときて、今度は一周で「A」です。考え方は「F」と同じ。

「ローコードのA」は、このカタチのバレーする人差し指を使っていないだけです。
 
これが「スタートのカタチ」です。「Fm」「F7」等々、すべて考え方は同じ。ただ「スライドするだけ」です。「Bm」「B7」も同じです。
 
ただしコードの中には「ローコード独特の形」があります。ローコードで開放弦を使ったカタチです。

これはスライドさせていくと、逆に押さえ方が難しくなります。単純に「Cのローコード」を考えて見て下さい。

図4

コレは「Cのローコード」で、6弦を押さえないカタチです。勿論これをスライドできれば、他のコードになります。

やってみます?(笑)

図5

5弦をバレーして「Cのローコード」を押さえると、「Fのコード」になります。でも・・・かなりキツくありませんか?。

慣れると使えるんですが、最初は「こういうモノもある」程度に考えて下さい。このカタチは、使う人と使わない人がいます。

必ずしも必要ではありません。ところが・・・

図6

これは「Dのローコード」です。狭いところでチマチマ押さえています。なので同じローコードでも、スライドして「も」、使えます。
なぜ「も」なのかというと、「基本的なコード・フォームの本」には出てきません。あくまでもバリエーションの1つ。なんですが・・・

わりとロックでは使われます。「F」や「B♭」と同じようにスライドすれば、コードが作れます。ところがですね・・・(笑)

図7

この位置、わかります?

「Dのフォーム」が「Aの和音」になっています。だったら「Aのルート」=「ラ」は、5弦の開放が使えます。

4弦をミュートしてしまえば、りっぱに「Aのコード」として成り立ちます。
 

 
ここまで、わかりますか?(笑)

「ギターのコード」は、実は「1つのフォーム」が12箇所に移動さえすれば、そのカタチのまま12音階のコードが作れるんです。

なので・・・

 

「コードをすべて覚える必要が無い!」

 

そういうことです。最初に覚える必要があるのは「フォーム」=「カタチ」だけでいいんです。
「最初に???」(笑)
 
そう、あくまでも「最初に」です。これに固執しすぎると、「次の展開」がわかりにくくなってしまうんです。「基本的なカタチ」は、あくまでも「基本」です。バリエーションに進むまでの「布石」です。でも「ギターが弾けるようになる」には、基本的なカタチを覚えてしまえば、かなりの曲が弾けるようになります。譜面とコード表を見ながら弾くのも大変ですし、Tabをいちいち確認するのも面倒な作業です。それを避けるために「基本」として覚えるのが早道です。
 

 
この「Fのフォーム」「B♭のフォーム」というのは、実はギターにおいて「一番安定した音の並び」なんです。「理に適った並び」とでも言えばいいでしょうか。
この2つのフォームでは「ルート」=「根音」が、一番下にあります。一番下というのは、「一番低い音」ということです。そう、これが通常「ベースが弾くべき音」になるんですね。ベーシストが譜面を見てコードしか表記されていない場合「C=ド」「D=レ」を弾きます。それによってアンサンブル上、「現在の和音は何なのか?」がわかるようになっています。ではなぜ、「ベース」がルートを取る必要があるのかというと・・・

「和音は必ずしも、ドミソの順でなくても良い」

っていうのがあるからです。コレは特にギターに顕著なんですが、キーボードも同じようなことをしたりします。

つまり・・・

「ドミソ」「ドソミ」「ミソド」「ミドソ」「ソドミ」「ソミド」

ベースが出す「ルートがド」であった場合、この6通りの組み合わせは、「すべてCのコード」と認識されます。これは、不思議なことでもなんでもありません。すでにみなさんは、自然にやっています。
図8

この通り、音の積み重ねは「ドソドミソ」。すべてが「ドミソ」の順で重なっているわけではありません。

これ、8フレットを押さえる「C」でも同じですからね。それは自分で確かめて下さい。

そして・・・
 
「B♭のフォーム」なんですが・・・(笑)

上記の図では「6弦」を押さえていません。でも実は「6弦を押さえるフォーム」も「あり」なんです。

「B♭」では解かりにくいので、「Cのフォーム」を使います。

図9

この2つは「まったく同じ」です。違いは6弦を押さえるか押さえないかの差だけです。

ではなぜこんな紛らわしいものがあるんでしょう?
 
簡単にわかりやすく言えば「一番低い音がルート」だと、コードが安定しやすいからです。6弦を押さえてしまうと、一番低い音は「G」=「ソ」になってしまいます。でも「ソ」は、Cのコードの構成音。あっても不思議じゃないんです。

図10

でも「6弦を押さえるC」も「あり」なんです。実際に6弦3フレットはソ。そのうえ6弦の開放はミです。どちらも「ドミソ」の構成音。弾いても間違っているワケではありません。でも「書いていない本」もあります。「ルートのド」より低い音を足す場合、いろいろな要素が絡んで「有る・無し」になっているんです。押さえてもいいし、押さえなくても良いんです。

でも、「押さえなければいけない時」がいつか来ます(笑)。これは実際に説明しだすとほんとにいろいろな要素が絡んでくるので、ココではその理由はパスして下さい。現実には、どっちも「あり」です。

これも確実に「押さえなければいけない時」がきます。なので、どちらも練習する必要があります。「今は」コチラで覚えて下さい。
「今は???」(笑)

そう、勘のいい人は解かってますよね。「パワー・コード」を説明するためです。
この「パワー・コード」なんですが、我々の世代はあまりなじみがありません。我々は「コードの単なる省略形」としか受け止めていないし、「音色のために、ソコしか弾かないこと」だと思っています。なのでこの押さえ方に「パワー・コード」などという仰々しい名前が付いていること自体「???」なんです。今学んでいる「コードの並び」さえ覚えてしまえば、「パワー・コード」など目をつぶっていても弾けます(笑)。

これがみんなが大好きな「パワーコード一覧表」(爆)

図11・12

上の図1・と図3と見比べて下さいね。単純に「省略しただけ」あるいは、「ソコしか弾かない」です。「Fのフォーム」「B♭のフォーム」の「上3本の弦だけを弾くもの」です。なので「パワー・コードを覚える」なんていうのは、私たちには「宇宙人の発言」にしか聞えません(爆)

 
「ここ、パワーコードでお願い!」

 

そういう言い方はします。でもそれは「押さえ方」ではなく「そういう弾き方」をして欲しい時に言う言い方。「そういうサウンドが欲しい時」に使う言い方です。けして「押さえ方」「コードフォーム」を指してはいません。なぜなら同じパワーコードでも、
 
主に1本弾いて、残りでアクセントにする。

 
主に2本弾いて、3本との音量調整をする。

 
3本弾いて、弾きまくる(笑)

 
と、演奏の仕方が変わります。なにがなんでも3本弾くわけではありません。「パワー・コード」は「奏法」「音色」を指しており、「コード・フォーム」を指してるわけではありません。したがって「パワー・コードを覚える」などという言い方は、「耳コピする」と並んで「初心者丸出し」(爆)。
 
 
この「パワー・コード」の原理を説明し始めると「理論」=「楽典」が始まります(笑)。簡単に言えば「3度のオミット」。「ドミソ」の「ミを使わない和音」のことです。「ドソド」で構成されています。どんどん説明がめんどくさくなってきますからね(爆)。
「3度の音が無い」っていうことは、和音の「長調・短調」=「メジャー・マイナー」が無いっていうことです。「C」でも「Cm」でも、パワー・コードの押さえかたは同じになります。なのでこんなもの「覚える」なんてシロモノではありません(笑)。でもそれを説明しようとすると、「理論」=「楽典」の領域に行きます。こんなこと・・・学びたいんですか?(爆)

コードがわかりました。
 
パワーコードもわかりました。
 
・・・
 
曲を弾けばいいジャン!(爆)
 
そこに「理論」が必要?
 
 
「理論」を知って楽しい?
 
「理論」を知ると、ギターがウマくなる?
 

 
「理論」。まあココでは楽典としますね。この「楽典」は、楽典があるから、音楽があるわけじゃないんです。実際はその逆で、みんながやってる音楽を、系統だててまとめたものが「楽典」なんです。なので・・・内容が変わります。

 
これは「ウソ」っていうことじゃないですからね。「今まで無かったモノ」が、突然生まれてきたりします。「新しい考え方」が出てくるんですね。それと楽典に記載されている「禁止事項」があります(禁止とは書いてありませんが(笑))。「不協和音」などが典型的な例です。昔は「不協」とされて使われなかった和音が、現代では普通に使えたりします。クラシック音楽でさえ新しいものが生まれ、その都度「楽典」に書き足されてきます。なのでいつのまにか「不協」なのに「和音」になったんです。 

 

「楽典」は面白いです。私は自慢じゃないケド、そのほとんどを自分で発見しました(笑)。実際には「楽典」の中で、何百年も前に発見されているものですが(爆)。そうやって皆で積み重ねてきたものが「楽典」なんです。なので「楽典」を知らなくても、ほとんどが楽典に沿って音楽をやることになります。言葉を知らなくても実践は可能、っていうことです。 

 
ギターをある程度弾けるようになると、「楽典」はわかります。「すでにやっていること」が、「文字」として書かれていますから。それ以上のこと−例えばオーケストラの譜面を書いたり、アレンジしたり。あるいはホーンの譜面を書いたり、アレンジしたり。ここは確実に学ばないとムリです。でも「楽典」には「このコードは・・・」なんて書いてありません。「コード」と言うのは、「ギターにしかない概念」です。「楽典」のドコを見ても、「ギターのこと」なんかひとつも書いてありません。ただの「音の決まりごと」が書いてあるだけです。

 

最後に・・・オマケです(笑)

今日のことを踏まえて、良〜〜〜く見て下さい。

なんで市販の教則本にこんな風に書かないのか、不思議でしょうがないんですが・・・

 

「E」と「A」のバリエーションです。これをジーーーッと見てから、また上に戻って読み直してみて下さい。

3回ぐらいグルグル回ったら・・・

もう「コードの基本」は、わかるはずです(^O^)/

図13・14

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