Columu 84

ギターは、弾いて覚えよう!


は〜〜〜い、初心者のみなさ〜〜〜ん!
 

 
追いついてきてますか?(笑)
 
 
ここまで、やっとたどりつきましたね。
実はここまでたどり着くと、やっと「楽典」の話ができるんです。
っていうのは・・・
 
ピアノやバイオリン。プロになるには、3歳ぐらいから英才教育を受けるわけです。でも「理論」なんて教わりません。小さな子供に教えても、しょうがないですよね。とにかく、弾いて弾いて弾きまくるわけです。反復練習しかありません。ところが皆さんは、ギター初心者なのに理論を知りたがります。「ギターがウマくなること」と「理論」は直結しません。ではなぜ私は理論の話などするのでしょう?。それは・・・

ギターを弾くことが「音楽」に直結しているからです。
 
ピアノやバイオリンには、「正式な教則本」が存在します。いやがおうでも通らなければいけない道です。そしてギターにある「正式な教則本」は、クラシック・ギターにしか存在しません。ロックには「正式な教則本」はないんです。なぜなら「Rockだから」(笑)。
 
クラシック・ギターには「正式な教則本」が存在し、ジャズ・ギターもほぼ理論が固まっています。でも、Rock・Folk・Popsは、「正式なモノ」がありません。勿論そういったギターであっても「楽典」には沿っています。でも今皆さんが覚えようとしている「ギター」は、「ギターのみ」では成り立ちません。最低でも「ドラム+ベース+ギター」ですよね。そこにキーボードが入ったり、ホーンが入ったり、パーカッションが入ったり。あらゆるものが絡んだ「総合格闘技」なわけです(笑)。いくら「ギターには、こういう弾き方がある」と力説しても、それがドラム+ベースと噛み合わなければ意味は無いし、ましてや曲にあってなければどうしようもありません。なので・・・
 
単独でギター理論を覚えても、前には進まない!
 
なんです。今回は3回に分けて「コード」を見てきました。そこに以前に書いた「カポタストの理論」を足すと、ほぼ基礎的な「楽典」が見えてきます。いいですか?(笑)。もう皆さんは、何もしなくとも「楽典」を学んでいるんです(爆)。そういうモンなんですよ。
 
「コードの理論」=いわゆる「和声」に行くと、ギターよりピアノのほうがわかりやすいです。これは物理的にもですし、理論的にもです。和声の基本的な考え方は、ピアノからスタートして組み立てられています。もちろん、ギターでもわかります。ギターには他の楽器にない「フレット」というものがあり、全てが半音で並び、それを目で見ることができます。ただ「和声」を考える場合、この等間隔に並んだフレットでは、逆に解かりにくい面が出てきてしまいます。ところがピアノは・・・「見た目そのまま」なんです。
 

これが、ピアノ(笑)。以前に使いましたね。

この「ピアノの鍵盤」って、実は「五線譜」とまったく同じ音の並びをしているんです。
 

これ、見たことあります?。

「和音の理論の基礎」です。ドレミにそって「トライアド」=「三和音」を積み重ねたもの。これはそのまま「ピアノの白い鍵盤」を弾いたものなんです。「ドミソ」の和音のカタチのまま手を順番に右にスライドさせると、このままの音になります。
これ、ギターではできません。前回やりましたね。「同じカタチのままスライド」すると、C→D→E→F→Gと上がってしまい、この譜面と同じにはなりません。なぜ同じにならないのかというと、それは「物理的」な問題。
 
ギター : 全てが「半音」で並んでいる
 
ピアノ : 並びが「全全半全全全半」である
 
前々回に出てきた「音符の基本」は「全音符」です。それは「音の長さ」の表記。
今回は「音程」です。「全音」が基本で、「半音」があります。「黒鍵を挟んだ白鍵」の間隔=インターバルが「全音」。「白鍵→黒鍵」「黒鍵→白鍵」「ファ→ソ」「シ→ド」が「半音」。これはいかなる条件下でも変わりません。音楽の理論そのものの基本が「全全半全全全半」。そしてそれが目に見えるカタチになっているのが「ピアノの鍵盤」なんです。それをギターに置き換えると・・・
 
全音 : 2フレット
 
半音 : 1フレット
 
になります。まったく「物理的に違うカタチ」なんですね。なのでギターに置き換えると、解かりにくいんです。ギターに置き換えるより、ピアノで「見た」ほうがはるかに解かり易いです。
そしてこの「全全半全全全半」の並びのまま、五線譜に書かれたドレミファソラシドの音符を1つずつスライドさせてできあがるのが「長音階スケール」です。
 
って、そろそろあくびが出てきませんか?(笑)。「楽典」ってこういうことですよ。これ実は、「学校の音楽の授業」で全部習います(爆)。だから私は知っているんです。だけど・・・
 
これが役に立ち始めたかな?って思ったのは、「アレンジ」を始めてから。「ドラム+ベース+ギター+キーボード+コーラス」を組み立てる時には、知っておいたほうがいいです。でも、知らなくてもできます(笑)。もし知らなかったとしても、そうそう簡単には楽典からはみ出したりしませんから(爆)。
 
ロックって・・・

基本が「ブルース」ですよね。その元になったブルースマン達って、チューニングもろくすっぽ判らず、適当に自分でオープン・チューニングを考えて、指が痛いからって酒ビンの口を切ってチュインチュイン弾いてた人達ですよ(笑)。それをこれから演ろうっていうのに「理論」(爆)。なんか違わない?
 
エディ・ヴァン・ヘイレンとキース・リチャーズ。同じ「教則本」に出てくるの?(笑)。どっちか1人選べって言われたら、私は迷わずキース(爆)。エディとキーズじゃ、全然演ることが違うよね?。でもどちらも「偉大なロック・ギタリスト」。この2人から「理論の話」なんか出てくるとは思えないし。
私もね(笑)、ジャズはこんなチャランポランなやり方で学べないのだけは知ってます(爆)。ジャズをやる上で「知らなければいけない事」が沢山あるから。でもそのチャランポランでも構わないのが「Rock」(笑)。「学ばなくてもできる音楽がある」って・・・素敵だと思わない?
 
ちゃんと学びたければ、自分で勉強してください。いや、やる人はやってるよね。でもやらずに「どうしたらいいですか?」が多過ぎ。せっかく学校で教えてくれてるのに、それを聞かずに「どうしたらいいですか?」って聞かれても・・・困っちゃうよね。「学校の音楽の先生」って、一応「音楽のプロ」だよ。それでお金を貰ってるんだから。なんでそういう人を利用しないの?。先生に教えてもらえばいいジャン!。タダだし(笑)。ただ、ココの話であくびが出るようなら・・・やめといたほうがいいよ(爆)。

もしどうしても知りたいのなら、ネットでも充分学べます。まずは「トライアド」「三和音」で検索してみてください。私がココで言ってることの「正確なヤツ」(笑)が出てきます。ただし・・・「ギター」ではありませんよ。ほとんどが上の図と同じように「ピアノに置き換えて」になります。ギターがわからないのに、ピアノのことまで学びますか?(笑)。
 
 

 
ということです(笑)

私は、たまたま知ってるだけ。「学ぼう!」なんて気は、さらさらありません(爆)。そんなことしてるより、コピーしたり練習したりするほうが楽しいし、バンドでみんなと演ってる時が最高!。ギターやアンプやエフェクターをいぢってるほうがよっぽどいいです。それでも「Rock」はできますから。頭が悪いのに、勉強なんかしたくありません(^O^)/
 
 
君がもしバンドをやりたいのなら、仲間を集めて、曲を練習して、スタジオに行ってワイワイやったほうがいいです。「カラオケ」は君が間違おうが何しようが演奏は進みますが、バンドはそうはいきません。君が間違えば演奏が止まるし、他のメンバーが間違ってもダメ。「カラオケ」や「リズムボックス」での練習の100倍難しいです。
また君が「宅録」−打込みをやりたいんであれば、最低でもドラムやベースのことを知る必要があるし、録音機材の勉強も必要になります。必要な知識は、膨大な量にまります。
はたまた「オリジナル」をやるならば、作詞・作曲・アレンジも知る必要があります。譜面は書けなくてもいいですが、歌詞にコードを振ってみんなに「曲」を説明できないと曲は作れません。
これらを学んでいらた・・・「理論」なんて覚えてるヒマなんかないですよ(笑)。1日のうち、どれだけ「音楽」に時間をさけますか?。2時間や3時間じゃ、ギターのことで手一杯、じゃないですか?(爆)。
 
何度でも言います(笑)

 
ますは「始めること!」「やること!」。頭の中で考えていても、何も進みません。何も大変なのは、初心者に限ったことではありません。中上級者の人はみんな通ってきた道だし、未だにみんな前に進もうとしています。「楽器」は、「音を出してナンボ」です。理論より、実践です。メンバーを集めるのも大変だし、機材を揃えるのも大変。それは、君に限ったことではありません。みんなそうやって「音楽」をやっています。
「理論」を知りたければ、今はほとんどをネットでも学べます。かなり詳しく正確に書いてくれてる人もいます。ただそこにたどり着くには、その前の基本的な用語なりなんなりを知らなければ、「検索」すらできません。何も弾けない状態では、そこにたどり着くことさえ難しいです。たとえそれを見つけられても「弾けない人」は、何が書いてあるのすらわかりません。
 
ごちゃごちゃ御託を並べる前に(笑)・・・
まずは「自分の好きな曲」「自分のやりたい曲」を練習しましょう!!
 
 
 
今日のワンポイント(爆)
 
「良い教則本」
 
それは「君が見やすいと思った本」です。

  
それは「君がわかりやすいと思った本」です。
 
楽器屋さんに行ってみて下さい。山のように「教則本」があります。これだけいっぱいあるのはナゼかというと、どれも決め手に欠けるからです。どれをとっても、一長一短。良いところもあれば、悪い所もあるんです。その中の一冊を選ぶ決め手は・・・
 
「今君が知りたいことのページを捜して、それを見て、君が一番わかりやすいと思った本」
 

これが最も良い「教則本」です。上級者が見て「良い教則本」は、わかりにくいです。「良いこと」が書いてあったとしても、初心者には向きません。また「簡単に書きすぎている」のもダメ。「君が知りたい事」を過不足なく書いてあるのが君にとっての「良い教則本」です。だから・・・
 
自分で見つけるしかありません。中上級者は、もう初心者には戻れません。それは「教則本」を書いてる人も同じ。なので判断の基準は「君自身」=「初心者の目」しかないんです。「初心者にどう見えているか?」なんていうのは、書いてる人にはすでに「想像」でしかないんです。
 
「君にとって良い教則本」
 
それは、自分で見つけて下さい。
 
アドバイスができるのは、そこまでです。

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