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前に知恵袋で、「こうこうこういうわけだから、ＣＤを買ってくれないと、音楽業界がダメになるよ！」って書いたら、逆ギレされました(笑)。
輸入盤に比べて、日本盤が高いことが納得できないようです。そして歌手の人達は、みんな儲かりまくってると思ってるらしい(爆)。 たしかに一部の人は、儲かってるかもしれない。でもその他の人、ほとんどの人が儲かってないことを理解できないようなんです。
「風が吹くと、桶屋が儲かる」
この言葉、知ってますか？(笑) 「風が吹く」っていう一見何も関係ないことなんだけど、めぐりめぐって「桶屋さん」が儲かるっていう意味です。
「音楽をYoutubeでタダで聞いてると、就職率が下がる！」
勘のいい人はわかりますよね。 ところが当の本人である若いコが、これに全然気が付いていません。 これは音楽に限ったことではなくて・・・
「１００均でモノを安く買うと、就職率が下がる！」
これも、同じです。そのくせ私がいつも見ている「音楽ジャンル」では、
「音楽の仕事に付きたいんですけど、どうすればいいですか？」(笑)
「歌手になりたいんですけど、どうすればいいですか？」(爆)
言ってることと、やってる事が矛盾しています。自分で自分の首を絞めておいて、自分がもうすぐ死にそうなことに気が付いていません。 死んでから、気が付くんでしょうね(笑)。
日本のＣＤが「あの値段」なのは、ＣＤを作るために働いている人が「日本人だから」です。アジア諸国に比べれば「人件費が高い」っていうことぐらいわかるでしょ？。じゃあそれを安くしましょう。そのためには、工場をアジア圏に移す必要があります。
・・・
わかりますか？自分の言った事、やった事がどういう意味なのか？
確かにそれで「ＣＤの値段」を安くすることはできるかもしれません。でもおかげで、工場が日本から無くなってしまいます。君の「就職先が減る」ことになります。
ネットで音楽を聞いて、ネットで音源を買います。たしかに便利かもしれません。でも「工場」「流通」「卸し」「販売」。これらが、すべてなくなってしまいます。君の「就職先が減る」ことになります。
ここは「音楽系」ですので、音楽にまつわる説明しかしません。
ＣＤの売り上げが落ちます。「レコード会社」「メジャー・レーベル」が、儲からなくなります。当然、リストラします。君の「就職先が減る」ことになります。
同時に「音楽事務所」も、同じようになります。今までは「売れている人」が１組いてくれれば、「あまり売れない人」を抱えておくこともできました。でも売り上げが落ちていったら、それが出来なくなります。スタッフも減らします。君の「就職先が減る」ことになります。
「ＣＤの販売」が無ければ、「ＣＤのプレス工場」がなくなります。工場でＣＤを作る人、ジャケットを作る人、印刷所・デザイナー、写真家、歌詞カード・訳詩を作る人、プラスチック工場、製紙工場。みんな仕事がなくなります。君の「就職先が減る」ことになります。
それを流通させるトラックの運転手さん、倉庫を持ってる人、卸業者さん、そして街のＣＤ屋さん。みんな仕事が無くなります。君の「就職先が減る」ことになります。
みんな儲からなくなって、お金がなくなります。でかいスタジオは経営困難。スタジオが無くなれば、エンジニアやディレクター、プロデューサーの仕事がなくなります。君の「就職先が減る」ことになります。
スタジオが無いので、みんな限りなく「宅録」に近くなります。当然、昔のように「高い機材」は買えません。スタジオを作る業者さん、音響製品を作るメーカーさん。みんな儲からなくなります。君の「就職先が減る」ことになります。
売れなくて大きいライブができなくなり「アンプラグド」「アコースティック・ライブ」ばっかりになります。大きな会場、ＰＡ屋さん、照明屋さん、舞台製作屋さん、舞台監督、プランナー、呼び屋さん。みんな仕事が無くなります。君の「就職先が減る」ことになります。
君が「ＣＤを買わない」っていうことの結果が「コレ」です。 どうぞ勝手にタダで音楽を聞いて下さい。君がもし音楽業界で働くことになっても、君の後輩や君の子供達は、君にはお金を払いません。だって君が「タダにしちゃった」んですから。どんどん「儲からない業界」になっていって、つまらない「売れる音楽」しか作られないようになります。もう「選ぶこと」はできません。どこにも、そんな余裕はないのでしょ？。いつＡＫＢとジャニーズとＫ−ＰＯＰだけになるかわかりません。わたしにはもう「秒読み」のように思えますが・・・。
君たちは「そうは、ならないよ！」って思うかもしれませんが、私からはすでに「そうなってる」ように見えます。私達「年寄り」には、そう「先」がなくてもいいんです。少なくとも「今までの財産」は、充分にありますから。「年寄りの用の音楽」は、「年寄り仲間」がそれ相応に作ってくれますし。
ここは「音楽系」ですので、音楽にまつわる説明しかしませんが、すべてのことが「同じ」ですからね。今君は「買う側」かもしれませんが、数年後には「売る側」に来るんです。そんなこと、考えてみたこともないでしょう？。私は「ＣＤが売れないこと」によって起こることを、何度も説明してきました。でも・・・若いコは誰も聞いてくれません。「今の自分には、関係のないこと」だと思っています。君が「売る側」に来るのは、何年後？。それまでに、景気がよくなると思う？。今より、もっとひどくなるだけだよ。
「音楽をYoutubeでタダで聞いてると、就職率が下がる！」
私は、何度でも言います。私は私と共にあってくれた音楽に「対価」を払ってきました。自分の好きなアーティストに、もっともっと活躍して欲しいからです。いくら私が好きでも「売れない」と、いなくなります。そうならないように、レコードを買ってなお、ＣＤを買いなおすぐらいに考えてました。私１人から生まれる利益は、微々たるものです。でもその積み重ねで、私の好きなアーティスト達は活動しています。少なくとも私たちの時代には、歯車がうまく回ってました。でも今は、違います。「君たちがやったことの結果」が・・・「コレ」です。
「私の話を聞かない。」「自分で考えない。」
それは、君達の勝手です。何がどうであろうと、すでに結論は出ているんですから。このまま進めば、就職率は落ちていく一方です。打つ手など、何もありません。君たちが「打つ手」を自分達で拒否したんですから。それを変えるには「自分達で考える」しかありません。「年寄り」はもう、自分の利益でしか動きませんからね。今突然「新しい音楽」が無くなったとしても、私達年寄りは何も困りませんしね。今この「就職率」がギリギリ崩壊しないのは、ただ単に「子供が減ったから」です。これから先は、歯止めは効きません。
これは「お説教」ではありません。ただの「警告」です。いまさら君達若いコに、お説教しようなどとは思ってません。してもムダなのは、充分にわかりましたから。ただ、自分の身に降りかかっても、泣き言は言わないでくださいね。私は何度も「警告」しました。
ここにいる私の仲間達は、私の側の人間です。君たちを助けることなどできないし、私のようにおせっかいでもありません。このまま「楽しい余生」を送るだけ(笑)。そのためにココに集まっています。もし君がココに来てるなら・・・ちょっと考えてみたほうがいいです。君の友達にも、言ってみたほうがいいです。でも・・・誰も聞いてくれないと思いますケドね。
１枚３０００円のＣＤが１００円でレンタルされる時代。残り２９００円の「利益」で暮らしていた人の生活が、すべて消えました。そして君たちはこの「２９００円」のほうに、これから行くです。君達がギターを弾いて新しい音楽を作っても、お金は入ってきません。「音楽をタダ」にしちゃったんですから。それでも自分は「１００円の方」に行けると思ってますか？。それすら、すでに「５０円」ですよ？
「音楽をYoutubeでタダで聞いてると、就職率が下がる！」
どうすればいいのかは、自分達で考えて下さい。 |