Columu 92

夏休み 特別夏期講座(*^_^*)


お盆を迎えて、夏休みも佳境に入ってまいりました(笑)

今年の夏の特別夏期講座です(爆)

いつもは見ること無い画像をみて、お勉強いたしましょう。まずはこれからです。

 

D'Addario Strings - How It's Made

 

ダダリオの「弦ができるまで」です。どこにも出かけられない人のための、工場見学ツアー(笑)。

「弦の断面」「巻き弦の作り方」など、何気なく使ってる弦は、こうやって作られているんですね。こうやって作られる「弦」なんですが・・・

ほんとうにメーカーによって音が違ったりするんでしょうか?その疑問に答えてくれる画像がありました。

 

Ernie Ball vs. D'Addario - Guitar String Comparison

 

アーニーボールVSダダリオの対決です(笑)。最初見たとき、こんな音でダイジョウブかいな?と思ったんですが(笑)。こんな音のほうが、わかりやすいですね(爆)。ダダリオのほうが圧倒的に「ミッドレンジ」が厚いです。何度弾いても、同じに聴こえます。400〜800Hzあたりでしょうか?。この音ではアーニーボールのほうが、スッキリしてるといえばスッキリしています。これだけ違ったら、あきらかにEQが変わります。GHSの弦だったら、もっとハイが出そうですね。私は「無いものは出せない主義」なので(笑)、ダダリオなんでしょうね。自分の好きなところまで、削ればいい話ですから。

これ、なかなか有効な画像がありません。まず「ギターがヘタな人」では話にならないし、「音作りが出来る人」がやってくれないと、その違いが良くわかりません。「アコギの比較」も多数あるんですが、弾いてる本人ほどは、画像からはわかりません。他のは自分で捜してみて下さい。

 

そして次に目に付いたのが・・・「ニセモノ」−「Fake」の画像。どうもギブソンの精巧な、「中国製ニセモノ」が出回っているようです。それに関して、大量の画像がありました。その中から「わかりやすいもの」をピックアップします。

 

Chibson Chinese Gibson Fake

 

購入したニセモノを、梱包状態から見たものです。ざっと見ただけでも、レスポール・ファンには見分けてしまえる場所があるようです。ただそれはあくまでも、「わかってる人」の話。ここまで精巧に出来ていたら、知らなければひっかかるでしょうね。

 

How to spot a fake Gibson Les Paul guitar

 

それを更に細かく説明したもの。ネックからヘッドのかけての「バインディング」の処理がまったく違います。その他「明らかに違うところ」を見せてくれます。

 

Gibson les paul China VS Gibson les paul USA

 

ところが実際に「音」で比較すると、ほとんどわからないものが存在しちゃうんですね。比較してもその違いは微妙だったりしたら・・・現物を単体で弾いても、きっと判らないですよね。

 

Gregs Guitars Fake Gibson Products

Greg's Guitars fake Gibson products

 

グレッグが(笑)、更に細かく分析してくれます。な・な・なんと・・・ネックが「スカーフ・ジョイント」(爆)。そのためホンモノは3ピースのヘッドが、1ピース仕上げに\(◎o◎)/!

これ、前のものと「違う工場」ですね。あきらかに「作り方」が違います。ボディを切り出すためのルーターのプログラム・データーが違うものです。キャビティの仕上げが、どちらもオリジナルとは似ていません。でもほとんどのところが「開けて見ないと判らないところ」なのは、困ってしまいますね。「中古」って言われて半額以下にされてたら、ひっかかるでしょうね。これ、なにもギブソンに限ったことではありません。当然、フェンダーにもあります。

 

Como identificar uma Fender Falsa (Fake Fender)

 

でも、ギブソンのほうが、圧倒的に多いです。なぜでしょう?答えは簡単ですね。そうです。「高いから」なんですね。「ニセモノを作る」上で大事なことは、「どれだけ儲けられるか?」にあります。1本で、出来るだけ儲けたいわけです。そうすると、「安いギター」のニセモノは、誰も作らないんですね。この「フェンダーのニセモノ」も、「カスタム・ショップ」だからあるんです。ギブソンは「安いレスポール」は作りません。スタンダードはあくまでもスタンダード。「安いモデル」は、すぐに見分けがつくように作っています。ところがフェンダーは、高いものと安いもののデザインが、あまり変わりません。「廉価版」として作りやすいのも、フェンダーのほうが作りやすいです。「ホンモノのカスタム・ショップのネック」だけあれば、おいそれとは「見分けがつかないもの」を、簡単に作り出すことができます。でも「カスタム・ショップ製」にするには、保証書やなんやら、いろいろ付随するものを作らなくてはいけません。でも通常1本30万円のレスポールには、そんなものはありません。前出の画像のように、ケース無しで送ってくるものもあれば、安いケースにギブソンのプリントを入れただけで「ホンモノ・セット」を作れます。バレやすい「フェンダー・カスタム・ショップ」を作るより、普通に作っても30万円を超えるレスポールを作ったほうが、はるかに割がいいわけです。普通にある「廉価版ギター」は、1万円前後。元値は、何千円です。ところがコレをギブソンそっくりに作ったら、3万円で引き取る人がいるわけです。それなら極端な話、中古ショップに持ち込んでも、儲けが出ます。1本が「ホンモノ」として売れれば、儲けは20万円以上。中古で売っても、5万円ぐらい儲かっちゃうわけです。これが・・・「アジアに工場を持っていった結果」なんです。

 

違った側面から、見てみましょう(笑)。これは「フェンダーの工場」です。

 

Fender Factory Tour on Guitar Universe

Fender Guitars-Factory Tour 2

 

別に「ギブソンの工場」でもいいんですが・・・私が好きなだけです(笑)。

2本目の画像の6分過ぎあたりに、注目!!(爆)。「カスタム・ショップ製ピックアップ」を作ってる、名物おばあちゃん「Abigail Ybarra」−イバラーさんが出てきます(^_^)v。

そこそこ丁寧に作ってますが・・・そこそこ適当です(笑)。ギブソンも似たようなもんです。廉価版のギターに較べれば、はるかに「職人さん」が作っているのがわかります。人によっては、かなり細かくセットしている人がいるのがわかります。ところが・・・

 

How Yamaha Make Guitars In China

 

「YAMAHAの中国工場」です。バカにするつもりはありませんが・・・。こんなオニイチャンやオネエチャンが作ってます。これが「アジア工場」です。どう見ても「言われたとおりに作ってるだけ」「判らないけど作ってる」。そんなカンジです。これからみれば、「廉価版ギター工場」が、もっとヒドイであろうことは想像に難くありません。うまく作ってくれればいいだけで、ここから「名工」が出る必要はないわけです。「ギターが好きだから」「ギターを愛しているから」作ってるわけではありません。ただ単に「ほかの工場より、条件がいいから」「ほかの工場より、給料がいいから」です。作業にドンドン慣れていって「良いもの」ができるのか。あるいは作業にドンドン慣れていって「品質が落ちてくる」のかは、工場の監督と、給料によります(笑)。

 

今日見ているものは、「氷山の一角」です。「Cort」の工場なども見られます。それと、なんだかワケのわからない、「何のモデルでも作っちゃう工場」なども出ています。いちおう「自社ブランド」にはしているので、ニセモノではありません。でも「作れちゃう技術」も「作れちゃう機械」も、みんな揃っています。それをアジアに持ち込んだのは、アメリカ・日本などの先進国です。いずれ「まったく同じもの」を作れるようになってしまうし、追い越されます。家電製品・携帯電話・PCで、すでに証明されてしまいました。ギブソンやフェンダーが進化するより、アジアのニセモノのほうが、「伸びしろ」は大きいですからね。賃金が、材料が「安い」というだけで、すべてを教えてしまったわけです。法律や良心に縛られている日本人より、はるかに伸びていくことでしょう。千円の木を「ギターというカタチ」にするだけで、30万円で売れることを教えてしまったワケです。すでに「音」でも、「わからないレベル」まできてますから。

 

 

さて(笑)。最後に・・・まったく私のシュミです(爆)。若いコたちは、これを見て、学んで下さい(^_^;)

 

TOTO Live at Bospop Weert 2010

 

TOTO in Concert Borgholm 2011

 

たぶんコレが最後になると思われる「TOTO」の最終形です。

ベースは、マイクではありません。その代わりキーボードにスティーブが戻り、「ポーカロ家の血筋」は守られています。ボーカルは、ジョセフ・ウィリアムス。ジョセフは今までの中で、一番デキがいいかもしれません。どの曲も「TOTOらしく」歌えています。スティーブがキーボードの前で「クネクネ踊り」をしていると、「ああ〜、TOTOだなあ〜」と安心します(笑)。スティーブがいるおかげで、ペイチ先生はゆったりまったり(爆)。ピアノに専念することができます。なのでTOTOらしいツイン・キーボードの映える曲が、多数取り上げられています。「ルカサーのTOTO」ではない、「本来のTOTO」サウンド。ルークもEMGではない、本来のハムバッカーの付いたギターに戻ってきました。

 

TOTO Live At The Agora 1979

 

デヴィット・ペイチが理想のバンドとして作り上げたTOTO。ジェフリーがいて、ハンゲイト君がいて、だからこそ生きてくるツインキーボードがあるTOTO。そこには、若かりし頃の我が友、レニー・カストロ氏もいます。メンバーは変わりましたが、また「TOTO」が戻ってきたんですね。

 

「鉄壁のアンサンブル」

 

今も昔も変わらず、そうしか表現のできないバンドです。

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