Colum 93


音屋問題!!


はからずも、時を同じくしてネット販売店「音屋」(笑)に関する苦情が2件寄せられました。
ますたーもよねちゃんも、ちゃんとしたギターを所有したうえで、「廉価版モノ」として理解して購入しています。

理解はしているんですが・・・それが常識を超えていれば、やはり「苦情」というカタチになって出てきてしまいます。
 
もともとの「音屋」がサウンドハウスとどういう関係にあるのかは、私は知りません。どういう風に使い分けているのかも、知りませんし。楽天などでは「音屋」名義でプレイテックも扱っているので、ほぼイコールだと思われます。またサウンドハウス内では、試聴用に「OTOYA MOVIE」として、動画をアップしています。ようつべにも「OTOYAチャンネル」があります。ただ全国には「音屋」を名乗ってる別な会社・お店もありますので、混同しないで下さいね。
 
「廉価版のギター」
 
ここではギターの話になりますが、それが「安物」であるのは、誰しもが理解しています。ギターという楽器を自分で製作あるいは補修してみればわかるんですが、それにある程度の金額が付いてしまうのはしょうがない工業製品であることは、ここにきている人なら充分理解しています。
 
ただその「安物」とは言え、「ギターとして弾けないレベルのもの」あるいは「キズが付いているもの」。これは「安物という括り」とは、別の問題です。「ギター」として販売しているのであれば、最低限「ギターとして使えるもの」でなければいけないし、ましてや「キズが付いている」などは、言語道断です。
 
今「廉価版」は、百花繚乱。多数のメーカーが入り乱れてリリースしています。どこを見ても、「ちゃんとしたモノ」として売っています。もし「ギターとして、ちゃんとしたもの」を謳ってしまったら・・・やはり、本当に「ちゃんとしたモノ」を送ってこない限り、サギです。「外観上問題ないので、出荷する」では、農薬が付着した食物と同じです。果物の「カタチが悪い」「大きさが不揃い」「味がまちまち」。これは「安物」にはあっても、不思議ではありません。でも、食べられます。これが、ギターだったら・・・
 
「弾ける」という観念に、どこに線を引くのかは、メーカーによるんでしょうね。製作上の問題であれば、通常我々は文句を言いながらも直して使います。これは「ギターとしての致命的な欠陥」や「キズ・打痕」とは、別問題です。これでは彼らの言う「検品」では、これは引っかからないOKな事、と思わざるえません。確かに、安物です。気が遠くなる本数を出荷しているのかもしれません。でもその程度の「検品能力」であるなら、「高額商品」でもその程度であると判断するしかありません。
 
「一ヶ月たったら、ネックが反った!」
 
もうギターを弾いて40年になりますが(笑)、こういったものに当たらなかった私は、幸せ者なんですね(爆)。廉価版ですら、そういったものに当たっていません。私のギターで一番ヒドいのはテレコスティックのネックですが(笑)、購入時点から判ってました。現物を試奏してなお「あっ、この程度のものなのね」と納得して購入してます。フォトラトに至っては、ネックの反りを期待してる部分もありました(^_^)。でも・・・未だになんともありません。拍子抜けするぐらい、普通です。
 
ここでお二人からもたらされた情報は、「噂」ではありません。私はどの程度の腕の人なのか判らずに、その話を鵜呑みにしようとは思いません。どんなに酷評されていようとも、自分あるいは信じるに足りる人の話しか信用しません。「フォトジェニックの噂」に関しても、「旧ロゴならありえる」かもしれませんが、「新ロゴの場合」かなりの確立でハズれです。私が自分の目でみたフェンダー・カスタム・ショップの「センターずれ」より、はるかに確立が低いです。「見て」「弾いて」「思った」感想を書いています。
 
お二人が時期を同じくして「音屋」で、トラブルになりました。以前には、DEC8さんが、プレイテックの感想をあげています。サウンドハウスでなら、私もピーヴィーのギターを買っています。何をどう思うかは、見ているあなたにおまかせです。
 
「こういう商売をしている店で、こういう商品です。」
 
商業活動のジャマしようとは思いません。でも・・・結果は「コレ」です。みなさんの目にどう映るかは・・・です(笑)。少なくとも「ギターとしてちゃんとしていないもの」を売っています。「外観上、問題がなければ売る」。でも・・・外観にも問題がありました(爆)。それ以上何をどう思うかは、自己責任としか言いようがありません。
 
「ギター」って、工業製品ではあっても、100%機械製作はできません。必ず「人間の手」が入ります。そこで必ず「人間の目」に触れます。それでもトラブルは絶えません。すべての判断基準は、「自分」しかありません。「情報」を集めるも良し。自分で「確認する」も良し。その上でギターを楽しみ、音楽をしたいものです。
  


まあ、何っていうわけではないんですが・・・(笑)
  

オークションに「ビル・ローレンス」がちょびちょび出てくるんですが・・・
  

値段が高すぎ!!(爆)

  

こことかの悪い影響でしょうか(ーー;)
ビル・ローレンスは、玉数が少ない割には評価の高いギターなんですが・・・
 
「適正価格は半額以下です!」
 
一部の特殊なモデルを除き、3万円以下が適正価格です。特殊なヤツというのは、テレキャスターのロゴ違いのブラック・ラベル・モデルやウォールナット・モデルだけ。これは希少価値が伴うので、高めになるのはしょうがないです。でも・・・

  

奥井香モデル

HATAKEモデル

森高千里モデル

浅香唯モデル

シャケモデル

SHOWYAモデル

  

等は、「新品同様」ないしは、程度が良くて半額で限度額3万円。ここが適正です。それ以上の部分で定価の半額が適正なのは、チャレンジャーIIの初期のブラック・ラベル搭載のものだけ。「I」や「ID」は、3万円を大きく割らないとダメです。
 
そして「改造モノ」。特にピックアップが交換されたものは、半額のさらに半額。ブラック・ラベルの搭載されていないものは、価値としては「国産のネックとボディ」です。けして悪いものではありませんが、「ビル・ローレンスとしての価値」はほとんどありません。私のような「ビル・ローレンス・ヲタク」が欲しがるだけです。
 
そして中期から後期のモノのは、すでにビル・ローレンスのピックアップは使われていません。ビルおじさんとケンカしたので、ブラック・ラベルは供給されなくなりました。特に後期の「ロゴの違うモデル」は、論外です。ネックのシェイプさえ違います。SHOWYAモデルは、「SHOWYAモデルとしての価値」のみです。
 
私が好きなせいで「ビル・ローレンス」をだいぶ持ち上げてますが、それは半分以上「ビル・ローレンス製、初期型ブラック・ラベルの価値」です。たしかに独特のネック・シェイプも、価値はあります。私は手持ちのストラト系は、すべてこのネックでもいいです。それぐらい好きなネックです。予備を買うぐらい好きです。でも、半額を超えたらアウト!。珍しいモデルだとしても、新品で10万円ぐらいなんですから。
 
ブラック・ラベル以外のピックアップで「L−250」「L−500」というのがあります。250はシングル・タイプ。500はハム・タイプ。ポール・ピースが無く、バー・タイプのルックスなので、スグに判ります。これも非常に優れたピック・アップなんですが・・・好みがハッキリわかれます。好き・嫌いが両極端なピックアップです。「良い」という評価のみを鵜呑みにすると、痛い目にあいます(笑)。私はどちらも欲しいんですが、いつもタイミングが悪くて買えませんでした。でもそれは、神様の決めた運命だと思って、諦めています。神様が私に「買うな!」って言ってるんだと思います(爆)。
 
売買のジャマをするつもりは無いんですが・・・ビル・ローレンスの名前で3万円を超えていたら、やめたほうがいいです。これは推進者=記事にした私の責任でもあります(笑)。でも初期ロゴで1万円台だったら・・・モデル名・ピックアップ及びアッセンブリの良否を除いても、ネックがまともなら「買い!」(笑)。改造ベースとしては、古いフェンダー・ジャパンと並んで優良品です。いや、FJより当たり外れが無いと思います。安いモデルには若干安めのボディ材が使われていますが、不思議とバランスが取れています。「そういうギター」だったんですね。
 
 
いつも思うのは、こういうものが「適正な価格」で売買され、みんなの手元に行くのが望ましいと思っています。新品6万円でちゃんと作られたギター。そしてそれが、中古で半額の3万円。ムリなんですかねえ〜?(笑)。

このまま揉めて、中国・韓国と国交断絶したら、元に戻るかな?(爆)。でも、インドネシア製もあるしなあ〜。安売りは、止められないんでしょうね。たとえそれが「ギター業界」に悪い影響があるとしても。

 

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