Column 1


なんで、ジャンク?


それはもう、お金がないから(笑)

貧乏だからです。なんて言ったって、「年収の一割」をギターに割くのは、ちょっと・・・(笑)

車や電化製品なら、家族も使うけれど、さすがにギターは私だけ。

 

たとえば100万円で「完璧な1本」を買ったとしても・・・、同じことをしてると思います。それ1本じゃ絶対満足できないし。「他のギターも使ってみたい!」って思うはず。ジャンク・ギターは、感覚的には、プラモデルみたいなモン・・・かな?男は、バイクだって車だって、みんないじっちゃうでしょ?その対象が、たまたま「ギター」だっただけ。しかもギターだと、対象が本体だけじゃなく、エフェクターやアンプ、小物までいっちゃうし。そうなると、お金が無いのが、あたりまえ、だよね。ましてや、シンセやDAWまで手をだしてるから(笑)。全部「ギター本体」につっこんでたら、今頃きっと足場もないくらい、ギターがあふれてることになってると思います。

 

そして、「じっくり、待ってられない!」性格です。「ホンモノ」を買えるまで、お金を貯めるなんて、とてとても(笑)。「手近な代用品で、なんとかならないかな?」。せっかちなのかな?「すぐ、欲しい」です(笑)。

 

それと、見た瞬間に「私を呼んでいる!」(笑)。ギターから「私を買って!私を使って!私に歌わせて!」そんな声が・・・聞えちゃうんです。

どんなに遠くにいても、どんなに離れていても、いや、あるのかないのか、わからなくてもなんとなく「あの店にいこうかなあ〜?」って予感が走ります。その第六感に従って、動いていると、「出会い」があります。ただ単に「条件のいい」ギターはよくあるんですが・・・。そいつは私を呼んでない(笑)。私を「ご主人様」と認めてないので、なんとなく「買う気」が起きないんです。たとえ高価なヤツが破格の値段で売られていたとしても・・・買わない(笑)。

逆に20万円でも、3000円でも、私を呼んるヤツは、すぐわかります。たとえばFJのストリング・ベンダー付きテレキャスターも、店に入った瞬間、「ご主人さま〜〜〜!!」って呼んでるの(笑)。「仙台で私を使ってくれるのは、ご主人さまだけですぅ〜〜。早くご主人さまのところに連れてってっえぇぇぇ〜〜!」って、言ってるんです。だって、ピカピカ光って、点滅してるんだもん(爆)。テレスターの時もそう。店の一番奥、一番遠いところから「こっち、こっち〜〜!」って、呼ぶんだもん。もうそんな時は、あきらめて一直線です。「よしよし、俺と一緒にステージで歌おうなあ〜〜〜。」って言いながら、レジでお金払ってます。テレキャスの時は、いつのまにかローン用紙に、記入してました(笑)。 

 

「プロ用か?」って言われると、私のギターのほとんどは、ダメだと思います。レコーディングしちゃうと、「音の薄さ」とか、いっぺんにバレるから。でも、ライブや、DAWなら、バッチリです。っていうより、いい音がしないのを、「ギターのせい」にしてるコをみると、ギターが可哀想になってきます。私からみると、エフェクターや、アンプのセッティングがメチャクチャなのに、それをギターのせいにして・・・。

 

 一流のミュージシャンに「1万円のギター」を預けても、きっとかなりいい音で鳴らしてくれます。だめな点っていったら、「レコーディング」=「お仕事」のレベルじゃないこと。そして「ミュージシャン本人が満足できない」ことぐらいだと思います。「1万円のギター」につないでいるのは、3万円のシールド・・みたいな(笑)。その後ろに繋がるアンプやエフェクターは・・・総額100万円オーバーみたいな(笑)。 

 

それは極端な話ですけど、たとえばオーバードライブ1個をつないで、ちゃんとしたアンプにつなげば、うまい人たちは「それなりの音」を作るハズです。なんどもそういう場面を、見てきました。 うまい人は、「機材を選ばず」っていうか、「使いこなし」がうまいんだね。考えてみれば、そうそう「完璧な機材」なんてあるわけがない。みんな、それぞれに「工夫」してるハズ。そのみんなが持ってる「工夫」=「ノウハウ」を見つけるのが、大変だけど、楽しかったりして(笑)。 だからって言う訳じゃないけど、私は「値段」じゃないと思ってます。いいギターで、いい音が「ポン」って出ちゃったら、きっと「次」に興味が移っちゃうと思う。でも、それがなかなかみつからないから、新しいギター、新しいエフェクター、新しいアンプが出てくるんでしょう?

 

ジミ・ヘンドリクスは、マルチ・エフェクターなんて、知らないよね?。ギターとアンプで、「工夫」したんだよね?あの当時、ジミみたいにストラトを使うなんて、だれも思いつかなかった。スティーヴィー・レイボーンも、スティーブ・モーズも、自分でいじくりまわしたジャンク・ギターじゃない?(笑)。

じゃあ、オールドのストラトと、オールドのマーシャル持って来れば、誰でもジミ・ヘンの音が出るの?オールドのストラトと、オールドのフェンダー持って来れば、誰でもスティーヴィー・レイボーンの音が出せるの?そうじゃないよね。その音が出したければ、自分にとってドンピシャのギターとアンプを捜す。その音が出せるなら、57年製だろうが、90年製だろうが、そんなことなにも関係ない。ましてや、自分が気に入ってるなら、3000円のギターでも、50万円のギターでも、なにもかわりは無い。それが私の「ジャンク道」のスタート(笑)。 

 

それに・・・ 「欠点」があるほうが、可愛いでしょう?(笑) そう思うのは、私だけ?(爆)

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