Column 39


エフェクター・インプレッション Part2


次は、コーラス。今、みんなあんまり使わないの?効果的に使ってるアマチュアの人、なかなか見かけないんだけど。私は・・・大好き。しかも・・・(笑)。ではでは・・・。

 

BOSS CE−2

 

年季の入ったCE-2。

ツマミは2つで、アウトは1つ。

シンプルな構成ながらすでに「BOSS」シリーズとして「完成」していることに驚く。電池+電源も今と何もかわらない。

 

なぜ「2」から?(笑)

往年の名機「CE−1」。カットは使ってたんだけど、私は・・・買えませんでした。なぜかって?

貧乏だったからです(笑)。でも、この「CE−2」には、すぐ飛びつきました。

「CE−2」は「CE−1」のダウンサイジング。廉価版ってとこかな。「CE−1」から余計な機能を省いて、「コンパクト」にしましたみたいな感じ。だから、音も直系。どちらかというと柔らかい、フンワリした音。コレより前に「フェイザー」や「フランジャー」は使ったことがあったんですが、明らかに「別次元」の音でした。「コーラス」は、買った瞬間から、超お気に入り。結局「CE−2」を盗まれて、「CE−3」を買うことになります。

 

往年の名機「CE−1」。

頑丈なボディに、BOSS初となるコンセント電源式。これを改造して使ってるプロ多数。

 

懐かしいねえ〜、このルックス(笑)。なんともいえないデザインだよね。現在販売されてるシリーズ「CE−4」以降って、どちらかというと、「このCE−2」や「1」に近い印象。「3」が好きな人には、ちょっと「シャープさ」に欠ける印象があると思います。

って、「3」が好きなの・・・私だけ?(笑)

 

BOSS CE−3

 

「超名機!」(笑)

もう「コーラス」といったらコイツ。私は今でも、「2台」所有しています。「CE−2」の後継機として出たんですが、買うきっかけは、やっぱり「CE−2」を盗まれた時。

「OD−1」→「SD−1」、「CE−2」→「CE−3」と、同時に入れ替わった形。

 

 

音は「CE−2」と比べると、かなりクリア。「アナログ」と「デジタル」の違いぐらい。実際にはまだ「アナログ」なんですが。今までは「マスキング効果」で広がってたものが、急に「ステレオ」になった感じでした。この「ラメ・カラー」もコンパクト初・・・かな。

 

で「キモ」が、「MODE」切り替え。「D+E」と「D−E」。「D+E」はダイレクト音+エフェクト音。そしてこの「MODE II」にあたる「D−E」が・・・素晴らしい!うん?通常使ってみても、あまり変わらない??

そうなんです。「モノラル」で使ってるときはMODEが「I」でも「II」でも、たいして変わらないんですが、「ステレオ」にする、「2台のアンプ」から出力すると、「JC−120」になるんです。

この「ステレオ」の「コーラス効果」。聞いてみないとわからないと思います。一番近いのが「JC−120」なんです。ただしこの「CE−3」を使えば、「自分の好きなアンプ」をステレオにするとことが出来ます。今は・・・やってる人、いないよね(笑)。きっと、私だけ(爆)。それだけに、みんなに伝えておきたくて、ここに記録しています。

 

この「CE−3」を使った「ステレオ」。私は、2台所有。なんで?(笑)。

そう、1台は「ステレオ」にする為に、「エフェクター」の一番最後に入れて、2台のアンプに振ります。そして、「もう一台」は、通常の「コーラス」として、使用します。つまり、コーラスの「2台掛け」。

試しに「JC−120」でステレオにして、もう1台、コーラスを掛けてみてください。「JC−120」は、ほとんど「揺れない」程度に浅くかけ、もう一台の方の「コーラス」のセッティングを、色々変えてみてください。どう?ものすごく、キレイな音じゃない?

コレに一番近いのが「Dimansion 」。こいつも「多層コーラス」だから。それと、BOSSのアコギ用プリアンプ、「AD−5」の「2×2コーラス」。こいつは、「アコギ用Dimansion」。この「多層コーラス」にロング・ディレイをかけて、アルペジオなんか弾こうもんなら・・・悶絶ものの美しさ。

実際にはライヴだと「ミキサー」の人がわかってくれないと使えないし、レコーディングの時は「コーラス・ステレオ」だと、「位相」の問題もあるんだけど。それでもやってるのは・・・

自分が一番気持ちイイから(笑)。一度ハマると、病み付き(爆)。で、たどり着いたのが「ステレオ型アンプ」。しかも、「JC−120」じゃないもの(笑)。実は、「JC−120」はあんまり好きじゃない・・・(笑)。だからフェンダー・アンプをカスタマイズ、に落ち着いてます。

 

コレを読んだ人、ぜひ試してみて下さい。ダメでも、「やり方」を憶えて、誰かに伝えて下さい。このままだと、忘れ去られてしまいそうだから(笑)。この「2台アンプ・ステレオ」、一時期すごい流行ったんだけど、みんながやってたのは、デジタル・ディレイでのステレオ。で、この「コーラス・ステレオ」は、江口から教わったもの(笑)。

ただねえ、これって「2台アンプ」も大変だし、「聞く位置」の問題もあって、だんだんやる人が減っていったんだけど。この「ステレオ」。やってみるとわかるんだけど、ただ単に「ステレオ」になるんじゃなくて、「パワー・コード」の時とか、「音色」も変化するんですよ。低音の出方とかが、1台アンプの時とは、異なります。「2発」で再生していた音が、1発になるんだからね。「効率が変化」するでしょ。

 

うーーん、文章ではなかなか伝わらないと思うんだけど。だから、一度、試してみることを、お勧めします。

 

BOSS Dimansion C
BOSS Super Dimansion

 

レコーディングスタジオの必需品であったラック型「Dimansion D」のコンパクト版。この「C」はラック型と同じように、潔く4つボタン。これはラック型がそうであったため。で「Super」はツマミで、パラメーターを変えられるようになりました。

 

ただ、この2つは・・・「キーボード用」かな。特に音が薄めのシンセには、効果絶大。なんの音色に掛けても、美しい音にグレード・アップします。だから、ギターだと、ちょっと効果が、うるさい。厚くなりすぎの感があります。ギターもシンセも音を厚くすると、当然、抜けが悪くなります。だから、今だと「味付け」程度にしか使わないかな。でも、70〜80年代の音楽には、ピッタリだよ。

そして「CE−3」が好きで、「Dimansion」をパスした私が、次に選んだのが・・・・

 

YAMAHA Dimension Chorus DC−100

 

ヤマハってさあ〜、「いいもの」は作るんだけど、「飽きっぽい」んだよね。ドーンと売り出す割には、あとが続かない(笑)。コンパクト・エフェクターなんか、その典型。作っては止めて、作っては止めて(笑)。使う人の身になってよ!(爆)

 

 

 

そんな中で、私の手元に残ってる唯一のコンパクト・エフェクターがこいつ。音色は「CE−2」と「3」の間ぐらい。割と優しい「コーラス音」。で、なんで使ってるかっていうと・・・・

「センター・ミックス」があるからなんです。他の機種のコーラスは、「モノ」で使うか、「左右ステレオ」にするか。ところがこいつは、そこに「センターの音」を足せる仕組みになっています。これが結構・・・「味」です(笑)。これもねえ〜、音を聞かないとわかりにくい。「左右ステレオ」に、だんだんセンターを足していく感覚。安いから・・・使ってみて。

もうこいつは、二束三文で売られてるから。私はたしか、1500円ぐらい(笑)。お店で試奏した瞬間、「あっ、こいつはステレオで聞かなきゃ、意味のないコーラスだ。」ってすぐ思いました。お店の人も、よくわかってなかったみたい。「ちゃんと、動きますぅ〜?」だったから(笑)。当然だよね。「ステレオ」になってなきゃ、センターもへったくれもないモン(爆)。しかも「左右」と「センター」のどちらも、音量を変えられる。ヘッドホンで聞くと、気持ちイイよ。

 

YAMAHAが一番最初に出してきたREVやSPXの最下位機種。DX−7のパネルやボタンを受け継ぎ、もろにデジタルくさい音を出すデジタル・マルチ・エフェクター。そのデジタルくささが受けなくて、消えてしまったが、逆にそれが好きな私にとっては、コイツで2台目(笑)。

リバーブやディレイはSPX譲りの、融通がきくタイプだが、いかんせん、ディストーションなどは、効果音どまり(爆)。しかし・・・「飛び道具」としての能力は高い。また、デジタルならではパラメーターも楽しい。

私はこれのラック版「SPX50D」も所有。ちなみにステレオ・イン、ステレオ・アウト(笑)現役、バリバリです!(爆)

 

ヤマハは、「REV」や「SPX」で「スタジオの名機」をいっぱい作ってきたんだけど、ミョーなところに「ステレオ」のこだわりがあったりするんだよね。私が今でも時々使う「REX−50」なんか、「Stereo IN Stereo Out」(笑)。「ステレオ」で出力した「ピンポン・ディレイ」に、「REX−50」で「ステレオのピンポン・ディレイ」を掛けたら・・・(笑)。おっと、話がそれた。とにかく、そんなヤツです(笑)。 コーラスっていくつかの「役割」があって、それぞれの持ち味があるんだよね。広がり−マスキング効果、ダブリング効果、ステレオ効果、ゆれ効果、効果音。それぞれ「合う機種」があって。「コンパクト」はこれしかないけど、ラックもマルチもあるからさ(笑)。

 

 

← Back

inserted by FC2 system