第6回


Fender Japan TL62B-70


 
出身地 日本
 
生息地 うつぼ楽器(仙台にある、有名な質屋さん)
 
金 額  30000円
 

 
このシリーズは、人気がありますねえ。ちょっと、型番が正確じゃないけど(笑)
私のは・・・「ときた HipShot Special−Dr.K クリソツ・バージョン」(爆)
 

セル・バインディング−ボディ部分に縁取りがあり、ちょっと高級感を漂わせてます。こいつは改
 
造につぐ改造で、ボディとネック−木の部分以外は、全部交換しました。これを「フェンダー」と呼
 
んでいいものかどうか・・・(笑)

これがヘッド部です。 

まずペグ−糸巻きとブリッジはESP製に交換しています。なぜESPかというと、まだ、GOTOHが
 
パーツメーカーとしてメジャーじゃ無かったからです。でも多分、もともとGOTOH製が使われてい
 
たはず・・・ですよね。このペグは優秀です。ドライバー1本で「締め」の感触を簡単に変えられます。
 
リプレイスした時のビス穴が・・・痛々しい(笑)

これが交換後、3ピックアップになったボディ。 

う〜〜〜ん、美しい!まるで生まれた時から、この姿だったような(笑)。ピックアップ
 
 
はEMG製。フロント・リアの2発は、EMGのテレキャスター用。多分SA以降なので、
 
 
いわゆる「生音」でも、かなりクリヤーな音です。それに加えて、センターにストラト用
 
SAをマウント。私はテレ-O-マチックよりも、ストラト配線の方が好きなので、ストラ
 
トと同じ配線にしてます。ネック+ブリッジの音が無い変わりに、センターの音が加わり
 
ます。私は、センター・マイクの音が好きなんです。なんていうんですかねー。そこはか
 
となく、「ブリティッシュ」な感じがして(笑)。「タイムマシンにお願い」なんかのバッ
 
キングには、ぴったり(笑)。AC30のシュミレーションとか、クランチ系にベストマッ
 
チング。EMG製のピックアップって、1つ1つの音が、クリヤーすぎて、ちゃんと弾か
 
ないとダメな音です。特にアマチュアの人があまり耳にすることのないタイプの音なんで
 
・・・。ちょっと慣れが必要。ただしエフェクターを踏むと、世界が激変します。音の性
 
格が、エフェクターによって、ガラっと変わるピックアップです。一度試して見ることを、
 
お勧めします。他のメーカーのピックアップには、ない世界が待っています(笑)。特に、
 
ディストーション、オーバードライブ系のエフェクトはメチャメチャかかりがいいです。
 
言葉では説明しづらいケド。 

コレはネックの裏側。「MADE IN JAPAN」と「Fender」の文字が、ひっそりと。
 
ネック・ポケットは、ピシッと。
ちょっと、ピントが甘かった。でも、ぴったりっでしょう?
作りがいいよね。
 
これが背面。6個ともキレイに並んでますね(笑)。さすが、国産!
 
 美しい!!と言いたいところなんだけど、ちょっと「歴戦の勇士」なんで・・・。フォト
 
ショップで、きれいにしました。ちょっとぐらい・・・許して(笑)。ポケットもピシッ
 
と。これが日本の技術!!ブリッジは6連で、コマが大型のタイプ。重さもあり、十分な
 
サスティーンが得られます。おかげでこのギターには、デッド・ポイントがありません。
 
オリジナルのブリッジより重量があるので、それが功を奏してるようです。ノブも私の好
 
きな「丸頭」に変更。ポット類はEMGに付属してるものを、そのままInstall。
 
前回のTEピックアップの時も変更してるんで、これで2度目。EMGは配線が「差込式」
 
なんで、交換が簡単。
 
そして私の改造の目玉が「Hip Shot」。日本で唯一手に入る「Bベンダー」です。
 

これはもちろん、日本が誇るBベンダー遣い、「Dr.K」こと、徳武弘文さんの影響です。

同じFJには「Dr.Kモデル」があって、ほぼ私のギターと、同じ仕様です。むこうは

レースセンサー」、私は「EMG」です。

この「Hip Shot」−いわゆる「メーカー名」なんですが、その道のひとは、みんなこ

う呼んでます。ちなみにベーシストの人は、後付けペグで、「E」を「D」に落とせるやつ

を、こう呼んでいます。ギター用の「ドロップDペグ」も売ってます。それぞれの名称より、

「Hip Shot」のほうが、通りがいいみたいです。

私のは「ドロップD」−6弦EをDに落とせる機構が付随してます。無くても良かったんだけ

ど、値段があまり変わらないので、これにしました。手前で立っているのが、「ドロップD」

機構。これに対して「ウィル・レイ」モデルは「Bベンダー」のみです。「Dr.Kモデル」

は「ウィル・レイ・モデル」をマウント。「Hip Shot」についての考察は、別項目に

したいと、思います。



こいつの大きな特徴は、52年モデル等のテレと比べて、かなりネックが平たく、手の小さな

人でも弾きやすい。かなり薄いネックです。もしかしたら薄すぎて、「幅」を感じちゃう人が

いるかも。これからテレを買おうと思ってる人、これと、52年モデルと、75〜77年前後

のモデル、そして現在のモデルのネックを比較することを、お勧めします。音はもちろん大切

ですが、弾きにくいと感じるネックは、やめたほうがいいですよ。ストラトもなんですが、年

代ごとに、ネックの印象が大分違います。フェンダーのネックは基本的にUネックとVネック

に分かれるんですが、それも年代によって、まちまちです。自分で触ってみることが、大事です。 

 
欠点

う〜ん。気持ち重いかな。改造後はかなり「重装備」なんで特にそう感じるのかも。そうひどく

感じるものではないけど。改造に関しては「より良いもの」に変更しただけで、オリジナルパー

ツでも十分だと思う。

もともとテレキャスター自体、「欠点」=「長所」であり、「長所」=「欠点」なんで、あんま

り感じません。



総評

今のところは100点満点。って、これ以上、どこを改造すんの?っていうぐらい手を入れてる

から。ボディ、ネックは文句のつけようがありません。だから改造できるんだけど。よく出来て

ます。次にリペアーするとしたら・・・、「フレットの打ち変え」かな。まだ大丈夫って言われ

たけど。
 

← BACK

inserted by FC2 system