Report 001


Dooさん’s Report 01


なんと、テレコスティックのオーナーである「Dooさん」から、メールをいただきました。

そして、私と同じ悩み(笑)

「テレコスティックの良し悪し」を語っているサイトがたまにありますが・・・

このギターはそういう観点で評価すべきモノではありません(笑)

「テレコスティックという存在」が全て!なのです(爆)

いろいろあるようなので・・・メールをご紹介いたします。

 

初めまして、Dooと申します。
テレコスティック繋がりで、HPにたどり着いた、ギター入門者の48歳です。現在所有しているギターはスクワイヤのテレコスティック一本のみですが、今はフェンダーメキシコで作っているアコースタソニックが欲しくて欲しくて…^_^;
 
まず自分のテレコスティックは2008年2月にネットショップで買いました。カラーはときたさんが欲しがっていたウォールナットです。自分は気にしていませんでしたが、普通にネットショップで売っていたので買いました。ただその後、ポリッシュが良くなかったのかムラムラに霞がかかったような状態になってしまい…今は「これも味があっていいや」と開き直っています。
 
エンドピン(ブリッジピン)に関して、可愛いテレコスティックちゃんがウチに来たから早速新しい弦を張ってやろうと思ったら…ピンを抜く段階で4本折れました(-_-;)ギター入門者を名乗りましたが、中学から25才くらいまでもギターを弾いていたので、自分のミスだとは思いたくなく、早速販売店に連絡したら「あ!すぐに換えのものを送ります」と送ってきました。察するに同様のクレームが多かったのではないかと…モーリスのエボニーの物を送ってくれて、それからは折れていません。ただし6弦の穴があっていないのか、6弦のピンだけはピンの個体差を確認しつつ選ばないと最後までピンが入ってくれません。サウンドホールから手を突っ込み弦の端のポッチをあっちにやりこっちにやりしつつ合うピンを探しての弦交換を繰り返しています。

  

やはりテレコスティックに関して「ピンの問題」と「ブリッジの問題」は、全然解決されていないようですね。これはこの問題が日本では認識されていても、実際に工場までは伝わってないし、それが「仕様変更」にはまったく結びついていないことが原因だと思われます。「わかってはいても、直さない」ってことですね。
 
「穴の精度が悪い」

 
「ピンの材質が悪い」
 
これに関しては、まったく直すつもりはないんだと思います。なので・・・
対応策は、自分でやるしかないでしょう。できれば穴の精度は、リペアーして貰うのが一番良いと思われます。後述の「ナット交換」の時に、一緒に見てもらうのが懸命だと思います。運がよければ、タダでやってもらえるし(笑)。

「ピン」に関しては、やはり「硬いもの」を選ぶしかないでしょうね。それによって多少音質の変化があったとしても、エレアコなら調整できます。

 

この「サウンド・ホールから手を突っ込む」というのは、私もやっています。ピンがキチンと刺さっているか?。弦が奥まで入っているか?、などを確認しています。テレコスティックでは「必須なワザ」です(笑)。
  

で質問なのですが、今まで2種類の弦しか張っていませんが…マーチンのライトゲージ(012だったかな?)張るとチューニングが決まりません。タカミネのエクストラライト(010)3セットパックの安いのを張るとバッチリ決まって…
今は指ができていなくて左手の指が痛くてしょうがないので助かりますが、原因はナットを疑うべきでしょうか?将来太い弦を張ろうと思ったらナットの調整が必要でしょうか?
 
もう一つは響きの問題です。弾いていると2弦だけがすごく響きます。最初は指弾きの癖のせいかと思いましたが、チューニングの際1弦づつピックで鳴らしても他の弦は全然胴が鳴った感じがしないのに、2弦だけは胴全体が鳴っているように感じるのです。一度だけマーチンのライトゲージを張って最初のチューニングの時にそれが3弦で起こりました。半日もしたら2弦だけが響く状態になりました。できれば全弦でこんな風に鳴って欲しいなと思うのですが、素人考えでネックの状態が良くないかなと思いますが…いかがなもんでしょうか?
 

これはまずは「ナット交換」でしょう。
私のは、たまたま大丈夫であっただけで、怪しい部品の筆頭です(笑)。
 
「溝が大きすぎる」
 
「溝が細すぎる」
 
作ってる工場の人は、まったく気にしてないと思います。「言われた通りにやってるだけ」っていうのが現状でしょう。これで弦がひっかかたりハマったりすると、上記のような「共鳴」「共振」が起こる原因になります。
そしてこの「共鳴」「共振」に関しては、「構造の問題」もあります。いわゆる「デッドポイント」の逆になってしまうわけですね。とある周波数に対し、勝手に「鳴ってしまう状態」です。ネックやボディの重さや材質。接合部分の精度など、あらゆることが原因として考えられます。私ならまず・・・全てをバラバラにして、組み直しします。全てを平均的な規定のトルクで締め直しします。これだけでデッドポイントが移動することがあります。
通常デッドポイントは、20F前後の4・5・6弦部分。あるいはネック外に行くように設計されています。それでも出てしまう時には、どこかに「重り」を付けると解消されることがあります。なのでまず・・・
「ある程度重さのあるカポタスト」。これを付けてみることをオススメします。これだと「ナットの共振」が排除され、「重さのバランス」を一挙に変えることができます。カポ有りとカポ無しでは、「ギターの響き」が全然変わりますよね?。ギター全体のバランスが変化します。なので軽いカポを好む人と、重いカポを好む人がいるんです。「ゴム製」は、ほとんど重さの変化無しに、フレットがナットになります。逆に金属製は、重さも付加されます。私のギターのほとんどはデッドポイントが無いので考える必要はないのですが、なんとなく使い分けています。「カポのページ」を見て下さいね。あらゆるタイプのカポを持っているんですが、なんとなく「使い分け」があるんです。「このギターにはコレ!」っていうのが。同じ金属製でも、重さの違うものがありますし。これは「スライド・バー」の材質も同じです。「カッコたる理論」があるわけでは無いのですが、なんとなく住み分けが生まれてきます。
これで「共鳴」「共振」が治まるようであれば、やはり「ナット」でしょう。
 
で、ですね・・・この「テレコスティック」なんですが・・・
「生ギターの延長」と考えるのは、キツイです。テレコスティックは「エレキギターの延長」と捕らえたほうがいいと思います。ボディは薄く、ファイバー製。これは、オベーションのように、「確固たる設計思想」があるとは思えません(笑)。単純に「テレキャスター型のエレアコ」を目指したもの。「生ギターの鳴り」を目指すのは、無謀です(爆)。どう考えても、生ギターとして設計されているとは思えません。だって・・・ネジ留めネックですよ(^_^)。
私はテレコスティックに、シムを挟んでいます。もともと買った時からネックがNGだったので、遠慮なく自分の好きなようにしています。音はピエゾが拾うので、あまり気になりません。っていうか、一度メイプル・ネックを付けたら、ビギンビギンの音になって、使えませんでした(^^ゞ。「鳴らないネック」のほうが、テレコスティックには向いていると思います(爆)。PAで出せば、いくらでも補正できますし。
 
「共鳴」「共振」は、止めておいたほうがいいですね。ハウリングの原因になることが考えられます。フィードバック・ポイントになりやすいです。開放弦は、一律に鳴ったほうがいいです。一番ロング・サスティーンを生みますので。
「ナット交換」は、ちゃんとやってもらえば、悪い結果にはなりません。まあ、リペアーマンの腕にもよりますが(笑)。
 
「メインで使用するゲージ」
 

「好みの弦高」
 
これをキチンと伝えて下さい。弦高を低めにするなら、ブリッジ側のサドルの高さ調整も必要ですし、普通アコギには必要のない「ネックの仕込み角」の確認も必要です(笑)。私のネックは「削ってシム」です(爆)。でも、こんなに可愛いヤツも、なかなか居ません(^O^)/

 
 

Dooさん、面白い話、ありがとうございました。
これでまた、テレコスティック仲間が増えましたね。どんなに問題があっても、コイツのルックスは最高です。問題をひとつひとつツブして、使えるようにしてやって下さい。私は「お祭り」「飲み屋」って聞くと、「コイツの出番?」って思います(笑)。特に「立って弾く」「動いて弾く」のは、テレコスティックの独壇場(爆)。「エンジ三兄弟」なので、一生ウチからは消えません。
それと・・・
 
Dooさんから「あっ、と驚くような提案」がされています(笑)。

時間が掛かることなので、ゆっくり待ちたいと思うんですが・・・
実現したら、ホントに「あっ、と驚くような情報」になります。

「目からウロコ」どころか、「世界初の情報」になるかもしれません。
ワクワクするような話です。みなさんも、乞うご期待!!(^O^)/

 

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