さてさて、Randyさんの「MS-50G」実戦レポートです。そんじょそこらの「弾いてみた」とはワケが違います(笑)
「MS-50G」購入予定のある人は、じっくり読んで下さい。
ではでは・・・
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Part
1
Randy伊藤です。
昨日ZoomのMS-50Gを買いましたが、HPで記事にされているのを拝見してメールいたしました。
自分の購入目的は、現在使っているG2Nuから残響系を切り離し、ボリュームペダルの後ろに移動したいと思ったからです。
G2Nuはコンプ、オーバードライブ、トレモロ、フェイザー、コーラスなどのコンパクトエフェクターの集合体として使い、ボリュームペダルの後ろにアンプシミュレータ+ディレイやリバーブといった残響系としてMS-50Gを使おうという目論見です。
システムに組み込むのはまだこれからですが、とりあえず触ってみた感想を報告しますね。
・ヘッドホン端子が無い(モノか左右独立のステレオのみ)のが不便。
・電源は単3電池2本、9Vアダプタ、USBバスパワーのどれでもOK。電源の種類によるノイズの差は感じません。
・フットスイッチ以外のスイッチやツマミ類は小さいのでライブ中の操作は困難。
・ライブ中に特定のエフェクトをON/OFFするモードにするとパッチ切り替えができないし、切り替えるエフェクトを選ぶ操作は足ではできません。
・パッチのエディット操作はちょっと大変、全然分からないって程ではないですが、少ないボタン・ツマミに詰め込みすぎの感が…
ここはEdit&Shareが欲しいです。G2NuではPCにバックアップが取れるぐらいと思ってましたが、MS-50Gでは喉から手が出るほど欲しいですね。
・Zoomから最新のEdit&Shareをダウンロードして、アップデートしてみましたが、50Gは全く認識されませんでした。
・ちなみにMS-50Gは単に「USB Composite Device」として認識されます。
・パッチは全部で50個作れるけど、フットスイッチ一発で切り替えられるのはA~Zのアルファベットをふった分だけ、つまり26個まで。
・フットスイッチによるパッチ切り替えはアルファベット昇順のみ。つまりパッチを20個登録した場合、一つ前のパッチに戻るには19回踏まないといけない。
(頻繁に戻る基本のパッチを数個おきに配置すれば対策は可能だが、使えるパッチ数は当然減る)
・同一のパッチにアンシミュとHD Hallリバーブを入れるとエフェクト同時使用数が3個(つまりあと一個)に制限されます。
その「あと一個」にアンシミュとHD Hallは選べません。
・ノイズはまぁまぁ少ないです。コンプのスレッショルドやODやアンプのGAINをガバッと上げなければZNRは不要でしょう。G2Nuよりは確実にローノイズです。
・この価格・サイズで揺れ系やディレイのタップテンポができるのは凄い、でもタップテンポとチューナーが排他選択なのはNGD。どっちもライブでは重要ですよね。
ファーストインプレッションはこんなところでしょうか。
音は全体的にG2Nuよりワンランク以上アップしていると感じました。
ローノイズなためコーラス、フランジャーのクリアさやディレイ・リバーブの残響の自然さが際立って聴こえます。
またアンシミュがとてもリアルで、これに比べたらG2Nuのアンシミュは「それっぽい音がするOD」レベルです。
ギターのボリュームに沿ってクランチーになっていく感じやトーンの効き具合、キャビネットによる音の変化のリアルさなどには舌を巻きます。
アンプはFENDER系の明るい音、VOXのベチャッとした感じ、GAINをあまり上げないMarshallのクランチが気に入りました。
キャビネットはBassmanの10'×4の締まった低音がテレキャス向きでいいですね。
総合的にはちょっと微妙な感じでしょうか。
価格は安いし、音はイイし、コンパクトさもイイんですが、操作性が機能にまるで追い付いていません。
せめてG2Nuのようにフットスイッチ2個は欲しかった。
音やエフェクトの種類、スペックでは完全にG2Nuを超えているだけに操作性の悪さが残念です。
いっそのことフットスイッチや金属製のケースを排して、譜面台のようなスタンドに置いたり、ストラップに括り付けるなど、手で操作するスタイルを模索してくれれば面白かったのに、と思います。
完全にセットリストが決まっているライブなら、使う音を順に並べるという事も可能ですが、私の場合はそうもいきません。
普段のライブでもG2Nuで20個程度のパッチの切り替えはしますからねぇ。19回もスイッチを踏むのは勘弁して欲しいです。
CDRに機能を絞った版なら、基本のリバーブにディレイの有無やコーラスの有無程度でパッチ数が少なくてもライブなら有効に使えそうな気がしますし、
Bluetooth版なら操作性の悪さを解消できるのかもしれません。そういった意味ではCDR版やBT版を待ったほうが良いでしょう。
価格が安いと言っても2個買ったらG3より高くなります。ベース版を除いた3種類を全部買ったら、G5が買えますね…だったらG3/G5を買ったほうがいいでしょう。
このシリーズだとヘッドホンが使えませんし、USBオーディオインターフェイスにもなれません。
なまじマルチで、かつ価格以上の多彩さと音の良さがあるだけに、ちょうどいいはめ込み方が難しいですね。
単機能で使うにはもったいないし、欲張ってマルチで使うには操作がダメ。まさに帯に短し襷に長し…といったところでしょうか。
柔軟性が失われた私の脳細胞では、いい落としどころが見つけられませんので、とりあえず当初の予定通りに使ってみるつもりです。
ライブで使ってみての感想などは、また改めてメールしたいと思います。
支離滅裂な文章ですみませんが何かの参考になれば幸いです。
何か試して欲しいことなどありましたら、お気軽にご連絡くださいね。
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