Column 109

体験!!爆笑、生メタル!!


 

!(^^)!
今回、ウチのまっちゃんが話題のメタルバンド「EVADEATH」で、地元のライブ・ハウスにやってきたので、観にいってきました。

「EVADEATH」のリード・ボーカルである「EVAKAN」さんは、タモリ倶楽部でも有名な(笑)、オジー・オズボーンのフル・コピー(爆)。ギターのTAIJI君は、初代JUDY & MARYのギタリスト。2人ともその道では、そこそこ有名です。
 
そんな中、他のメタル・バンドも見学することができましたので、そのリポートをお送りしたいと思います。

いくつか「気が付いた点」があるので、初心者の参考になれば幸いです。
 
 
まず・・・(笑)
 
メタルは、ギターの機種に依存しない!!
 
これですね(爆)。
ストラト、レスポール、TVモデル、フライングV、ジャクソンVなどなど。ギターは違えど、それぞれにメタルの音を出していました。特に普通のストラトできっちりメタルの音だったのは、よかったですね。今回一番いい音だと思ったのは、TAIJI君の、ギブソンのVの音。
 
メタル系の人って、ギターにこだわりますよね。いや、普通のロックでもこだわることはこだわるんですが、いわゆる「メタル・ギターの様式美」みたいなのが確実にあって、「機種にこだわらないなら、アイバニーズを選んどきゃ間違いない」って言われます。DEC8サンのギターを見ても、確実にこだわりがありますし、やはり「それ系の音が出やすいもの」を選んでいます。DEC8サンと私の話が合ったのも、ジャクソン・ソロイストの話がきっかけだし。
ハムはわかるんですが、ノーマルなストラトで、しかもアームもノーマル。これで演ってるっていうのも、やはりこだわりなんでしょうね。もともとリッチーやインギーは、フル・ノーマルであそこまでやっていますので、やってやれないハズはありません。
  
初心者の諸君!!

 
ノーマル・ストラトでも、メタルはできます!!

 
要は、腕です!!

 
 
(笑)
で、7つかな、出たバンドは。そのうち、キーボードがいるのは、まっちゃんのいる「EVADEATH」だけでした。他は、ギター・サウンドのみ。そのうち、トリをとった「JUDAS PIKARIEST」は、ツイン・ギター。TAIJI君が、サシで入って演りました。それを聴いてて・・・
 
「う〜〜〜ん、メタルのツイン・ギターは、難しいかも・・・」
 
って思っていたら、ドラムのHIMAWARI君が・・・
 
「やっぱ、ツイン・ギターって、むずかしーっすよね!?」

 
って、同じ疑問も投げかけてきました。
そうなんです。難しいっていうより、メタルにはギターは2人必要ないんじゃないかと思いました。2人とも、結構弾けます。でも「ツイン・ギターのアンサンブル」という観点からすると「???」。かえって同じバッキングをしてると、そのギターの音の厚みやほんのちょっとしたズレが、とても気になります。「EVADEATH」のギター+キーボードのほうが、全然スッキリしています。
 
まっちゃんとも話したんですが、キーボードの音がノーマル=普通のオルガンの音だと、いわゆる「メタルのアンサンブル」の中では、とても浮いてしまいます。まっちゃんも、オルガンを歪ませていました。歪ませて「ギターのレンジのちょっと上」に置かないと、アンサンブルに溶け込まないんです。でもそれがギター2本で「ほぼ同じレンジ」にいてしまうと、ドラマーにも気付かれてしまうぐらい、アンサンブルにはマイナスになってしまっていたんです。「ツイン・リードがあるため」にTAIJI君を入れたんでしょうが、2人であることがあまり利点としては作用していませんでした。
 
 
このドラムの「HIMAWARI君」。ウマいよ(笑)

「EVADEATH」が他に比べて非常にプロフェッショナルな音に聴こえるのは、この「HIMAWARI君」のドラムのせい。というのは・・・
 
ドラムのレンジがありますよね。ライブでは「バスドラの音」が、とても重要です。特に激しい系統のバンドではバスドラ、特にツー・バスがドコドコ鳴らないと、魅力が半減します。でも、論点はそこではありません。そのドラムのレンジに対して、ベースのAKIRA君が「ベーシックな音」と「エフェクトした音」を使い分けて、全体の流れが一本調子にならないようにしています。そしてその上に位置するTAIJI君のギターのレンジ。ガンガン歪んでるんですが、けしてウルサくないんです。マーシャルの真正面にいても、耳が痛くない音。そしてその上に、まっちゃんの歪んだオルガンの音があります。そしてキモが、そのすぐ上にいるHIMAWARI君のスネアの音。バシバシいうわけでもなく、パンパン抜けてるわけでもなく、調度アンサンブルの一番上に乗っかった状態。なのでバンドの音全体が、「一体化した層」になって聴こえるんですね。これが他のバンドだと、スネアがあさっての方向にいるんです(笑)。この「EVADEATH」は、バスドラとスネアのレンジの間に、全員の音が重なっていて、その上セパレートも良く、気持ちよくボーカルが歌えるレンジなんですね。なので、聴いてるほうが疲れないんです。「歪んだベース」「歪んだギター」「歪んだキーボード」があっても、「音圧があるHi-Fi状態」なんですね。で、このあとに「ツイン・ギター」を聴いてしまうと余計に暑苦しく、アンサンブルとして不必要なところが目立ってしまうんです。
 
 
ウチのバンドはギターが3人=トリプル・ギターです(笑)。私は他でやるときも、最低限ツイン・ギター。ギターが複数いることに慣れているし、「ツイン・ギターのアンサンブル」のやりかたを知っています。普通「同じライン」を弾くのは、「なんらかの狙いがある時」だけ。それ以外は、2人でも3人でも、「別のライン」を弾いています。ウチはギター3人に、さらにキーボードがいます。私は、ツイン・ギターでも、キーボードが欲しいクチです。それでもなお、みんな違うラインを弾いています。でも・・・メタル君は、「1人ギター」ですよね(笑)。ツイン・ギターのアンサンブルを考えながら弾いてるなんて、「常時2人ギターのバンド」以外には、ないでしょう。それが・・・如実に出てしまったんですね。
 
「音の出し入れ」「音の組み合わせ」−これを考えていなければ、どんなウマいギタリストが2人いても、マイナスに作用することのほうが多いんだと思います。2人とも、思いっきり弾いてましたから(爆)。「不必要なところは休む」ぐらいのことをしないと、アンサンブルがこわれます。これが「どうでもいいヘタな爆音バンド」だったら関係ないんでしょうが、普通のメタルは「歌モノ」ですからね。
 
「ツイン・ギター」の話になるとよく、「ギター2本なんて必要ない」って書き込まれます。私はこれが、不思議でしょうがありませんでした。「バンドにギター2本」って、慣れてる人にとっては、とってもラクチンなんです。なんていっても「休むこと」ができますし(笑)。なのに「ギター2本なんて必要ない」(爆)。こう言われる理由が、初めてわかりました。
 
基本、「メタルは1人ギター」の音楽。みんな長年、それで慣れているんですね。それが当たり前になってるんです。ギターが1人なら、「アンサンブル」なんて考える必要はありません。「音のレンジ」も、誰ともぶつかりません。ましてやギターがボーカルのレンジに行っても、ボーカルが「あれ」ですし(笑)。「歌モノ」である必要もないし、元々が「ギターのための音楽」なんですね。「ギターがスター」であっていいわけです。そういうことに慣れてる人にとって「ギター2本なんて必要ない」は、当たり前の論理なんですね。
 
ところが私は、なが〜〜〜い間トリプル・ギター。高校生の頃からトリプルのバンドを演ってました。どんなに少なくなっても、ツイン・ギターです。「3人バンド」の時以外は、すっーーとこれで演ってました。なので「ギターが複数いること」が当たり前だし、常に「複数のギターのアンサンブル」を楽しんできました。時にはアコギに行ったり、バンジョーに行ったり(笑)。3人いると、私は「SE係」に徹することもできます。12弦を使ったり、スティールに行ったりもできます。「ツイン・リード」を鳴らしてなお、バッキングが存在できます。普通の人が「レコーディングでしかやれないこと」が、普段からなにげにできるわけです。スリー・パート・ハーモニーもすぐできます。しかもキーボードもいて、おおよそ考えられる「バッキング・パターン」を、常に鳴らしてみることができるんですね。
 
 
ドラム+ベース+ギター+キーボード−いわゆる4リズムがいれば、世の中のおおよその曲は演奏できます。もっとも基本的なパターンであり、なんでもできるアンサンブル。欠けているのは・・・そう「ギター・サウンド・ミュージック」だけなんです。レイナード・ドゥービー・イーグルス。大好きなバンド達は、みんなトリプル・ギター。少ないバンドでも、ツイン・ギターのサウンドで育ってきました。なので私は「複数のギターがいるバンド」が好きなんです。でも・・・メタルは、ギターが1人のほうがいいような・・・(笑)
 
  
  
閑話休題
  
やっぱり・・・メタル君のほうが、ギターがウマいです。若いコの演ってるガチャガチャ鳴らすバンドより、はるかにギターがウマいです。バック・バンドやスタジオ系にメタル君が多いのは当然のことですね。基本的に「ギターを弾くこと」ができています。メタルは「リード・ギター」も、人一倍弾けることが前提条件。パワー・コードばっかり鳴らしてるバンドじゃ、「歌モノ」のバックすらできません。っていうか、自分のバンド以外では、役に立ちませんから。それに引換え、少なくともメタルは「歌モノ」の一環であり、なおかつ「ギターがウマいこと」を争わなければいけません。ギターに魅力の無いメタル・バンドなんてイヤでしょ?(笑)。こういう人に、普通の歌モノのバッキングをおぼえられちゃったら・・・
  
普通のバンドのコなんか、かなうはずがありません。それがTAIJI君が飛び抜けて聴こえる要因であり、DEC8さんもこのタイプですね。「メタルのフレーズ」「メタルの速弾き」ができる人に、普通の歌モノをやられちゃったら、そもそもの「ギターがウマい」が段違いのレベルになっちゃうんです。「弾けちゃう人が弾く普通のギター」と「弾けない人が弾く普通のギター」(笑)。競争するほうが間違ってます(爆)。なのでTVでよく見る「バックバンドの人」って、メタルっぽい人や、髪の長いオニイチャンが多いんです。
 
 
 
閑話休題(笑)
 
メタル君は・・・イレズミが怖い(爆)。ほぼ間違いなくタトゥーをしています。あの日楽屋でスミが入っていないのは、まっちゃんと私だけだったでしょう。ほぼ100%近く、みんなスミが入ってます(笑)。ダイジョウブ・・・なんですかね?(爆)。普通の生活に、支障をきたしませんか?。子供と一緒に、プールや温泉に入れませんよ?(爆)。ちなみに、耳ピアス・鼻ピアス・口ピアスも、あそこの集団にいると、全然目立ちません。でも・・・近くで見ると、怖いです(爆)。特に・・・「EVAKAN」さんが、あの容姿で、あの髪型で、あの衣装で、「鳩が入ってるカゴ」をぶら下げて街を歩いていたら、絶対近寄りたくありません(笑)。私なら、そのまま道を曲がります(爆)。すれ違うだけで、大きな声を出して脅かされそうです(爆×100)。まさに「異様」です。「目で見るメタル」です(爆×1000000)。私とは、住む世界が違います。やっぱり・・・魔界です(*^_^*)
 
 
 
 
今回は、大変「勉強」させていただきました。
ライブは、メチャ面白いです(笑)。特にファンはみんな「楽しみ方」を知ってますね。「そういうカッコしたネーチャン」が、でっかい十字架を振り回して楽しんでます。ちゃんと曲を知ってて、「合いの手」を入れます。メタルに(笑)。私は3曲を超えると、どれがどれだか判らなくなります(爆)。いや、私のHDには、OZZYやACDC、サバスなんかも結構揃ってるんですよ。「聴かず嫌い」はイヤなので。メタルの人が集まった「ヘヤー・エイド」は、ビデオを持ってるぐらい好きですし(爆)。
 
でも・・・「生メタル」は・・・5年に1回ぐらいでいいかな(笑)

まっちゃんがいて私を紹介してくれたからいいようなものの、知らない集団だったら・・・(爆)
ということで・・・
 
 
 
  
  
フライングV・・・ちょっと・・・ほすい・・・かも(笑)

     

←BACK

inserted by FC2 system