ピックアップ交換 Part 2
ピックアップの交換はねえ・・・ギャンブル!(笑)。付けてみなけりゃワカラナイ!ってとこがあるから。
これだって、昔よりははるかに情報があるし、「ピックアップの本」なんていうのがあって、「音」が聴けちゃったりするし。
ただ、この本にしても、ネットの話にしても、このピックアップの話は、「ある条件下で」っていうのが、大前提
になるんだよね。「ある人」が、「あるギター」につけて、「あるアンプ」で「あるレコーディング状況下」で(笑)。
中でも、「ある人」のファクターが結構大きかったりして。うまい人って「出音」を聴いた瞬間に「ピッキング」を
変えるんだよね。その「今、出ている音」に合った「ピッキング」に。これはもうどうしようもない「プロの反応」。
多分、「同じに弾いて下さい。」って言うほうが、ムリなんじゃないかな。だから、どの「ピックアップの音」を聴
いても、最低限「それなり」になってるんだよね。まあ、リプレイスメント用のピックアップが、そんなに「悪い
音」がするはず、ないんだけど(笑)。だから逆に、「限りなく初心者に近い、ちょっとギターを弾ける人」にも、
弾いて欲しいんだよね。何も考えず、バーンと弾くと、「こんな音」みたいな(笑)。
種類は・・・いっぱいあるからね。フェンダー・ギブソンのオリジナルから、ダンカン、ディマジオ、リンディー・
フレーリン、トム・ホームズ等々、とてもじゃないけど、書ききれない。そこから選んで付けるのって・・・ムズ
カシイでしょ?(笑)。いろんな情報や、音を聴いて、あるいは店の人や友達の意見を聞いて。それでも、「自
分のギターに付けた時」、どんな音になるのかは、誰にもわからない。付けてはじめて、「ああ〜、こういう
音!」って納得するしかないんだよね。少なくとも、大抵の場合は、「いい音」の方向に向くけど。だから「マ
ニア」の人たちは、「専用ギター」を持ってたりするんだね。「ピックアップ取付テスト用ギター」(笑)。付けて
はテスト、付けてはテスト、の繰り返し(爆)。
私の「ジャンクなギター達」、これを書いてる時に何本目になってるかわからないけど、とにかくピックアップ
はバラバラ。嗜好性も方向性もないの。なんでかっていうと、「そのギターの音」で「この音楽を演りたい」っ
ていう、大前提があるから。だからベンダーが付いてるFJのテレキャスも、あれで「ハードロック」演ろうと
は・・・思わないよね(笑)。逆に、スクワイヤー、ピーヴィー、パシフィカなんかは、「何でもOK!」になってる
し、「roje」は完成して初めて「アメリカン・ロック」って落ち着いてるし。「何でもOK!」なんだけど、カントリ
ーを演るなら、やっぱりTL−BB使いたいよね。
だから、ただ単に「いい音」って漠然と考えるよりも、「あるジャンル」って考えたほうが、絞れるんじゃないか
な。でも、時々は・・・失敗するよ。何って訳じゃないけど、だんだんそのギターを使う頻度が減っていく・・・っ
てなっちゃう時も(笑)。
少し「ジャンク」な方向(笑)で話をすると、ピックアップを交換するときには、「電装系」-ポット類も交換したほ
うがいいかな。っていうか全部「リワイヤー」したほうが、はっきり「性格」が出やすいから。もともと付いてる
ピックアップには、それに「合う」と判断された「電装」が付いてます。もちろんそれを残して、「経年的劣化」
を楽しむのも「あり」なんだけど。EMGなんかは電源供給の意味もあって、アッセンブリが丸ごと付いてくる
しね。うちの目黒君なんかは、「ジャックの交換は、3年に1回」って決めてるし(笑)。「劣化」を楽しむか、「新
品」の安心・効率をとるか、なんだけど。「電装系」の交換をすると、当然「ハンダ」にも話が及ぶし、「配線材
」も問題になる。み〜んな、「マニア」のいるジャンル(笑)。だったら、直で繋げば?ってことにもなるんだけど、
そうすると、「音が変わります」って言われるし(笑)。ピックアップを変えずに、「配線」や「ポット」だけ交換して
るマニアックな人もいるんだよ。私は目黒君に「注文」をつけるだけだケド(笑)。目黒君も「配線材」や「ハン
ダ」で音は変わるっていうし、「その辺の詳しいことを知りたければ、○○さん(地元じゃ有名−笑)に聞いて
下さ〜い。」っていうぐらいだし(笑)。1個のピックアップ交換や増設を頼んでも、必ず「リワイヤリング」しち
ゃう。ほとんどの場合、「アッセンブリ丸ごと交換」しちゃう人(笑)。でも目黒君は金儲けより先に「より良い
音」を求める人だから何も言わないけど。ほとんど「タダ同然」でやってくれちゃうから。細かいことなんか、
ワカラナイので普通は「USA」−CTSだっけ?あんまりジャンクな時だけ「国産」(笑)。そういういことは、ハ
ッキリしてるから。「これに付けても、意味ないです!」みたいな(笑)。
私が「あれは、いいゾ!」「これを使え!」っていっても、役には立たないでしょ?私自信も、そう思う(笑)。
でもね、うーーん、例えば「TL−BB」のピックアップ増設と、「ピーヴィー」のピックアップ交換に、「セイモア
・ダンカン」使ってるのね。かたやシングル、かたやハムバッカー。当然、音も性格も全然違う。でも私が、
「これこれ、こういう狙いで、こんなカンジの音で、予算はいくらぐらいまで。」っていうと、目黒君が「候補」
を上げてくれるの。「これとこれと、これもいいですよー」って。そこからたまたま私が選んだのが、両方と
も「ダンカン」だったの。でも・・・目黒君は「ダンカンは、好きじゃないんです」(笑)。たまたま、私が求めて
いる方向に「ダンカン」が入ってただけで、好き嫌いでいえば、嫌い。だから・・・とても信用してます。絶対、
「好み」を押し付けないから。もちろん彼だって「好き」もあるし、「お勧め」もあるんだよね。「ビル・ローレ
ンス」の時は、もう一方的に「リンディー、のせちゃいましょう!」だったから(笑)。私の「ジャンクなギター達」
を持っていくと、いつも「楽しそうに」バラしてるし(笑)。リペアしながら、だいぶ「弾いてる」みたいだし(爆)。
ウチのドラマーの古いギターで、「フェルナンデス」のジェフ・べック・モデルをリペアーしてもらった時なんか
・・・「このギター、売ってくれませんかねえ〜?」だって(笑)。自分でギターも弾くし、ギター大好きだし。でも、
「商売」になると、キチンとしてくれる。最高の「リペアーマン」であり、最高の「相談相手」であり、最高の「友
達」でしょ?(笑)。「個人商店」だから、潰れないように、できるだけ「発注」してる(笑)。あれ、何の話してた
んだっけ?(笑)。
このピックアップ交換は、「ジャンク」の最大の楽しみ、だよね。みんな、ガンガン、やってみて!ウチにも、
ゴロゴロしてる(笑)。次の「住みか」を待ってるヤツラが(爆)。