Junk No, 032 Part 2

謎のレスポール、現る?!


いったい何がどうなってるんでしょうか?(笑)。不思議な不思議なレスポールです。
とりあえず一番ヒントになりそうな、ピックアップを外してみました。まずは、フロント・・・
 

やっぱり、ありました(^O^)/。鉛筆でなんか書いてあります。これは・・・

80CS?

800S?


どちらでしょう?。「CS」のほうが近いかな?
「80」で思い出すのは、やはり「レスポール80」なんですが。前にも書いた通り、このギターには約30年前に出会っています。ただそうすると、まだ1970年代。「レスポール80」が出る前のことです。とすればこれは「グレード」か「値段」ですよね。

 

「800S」で該当するのは「GRECO EG−800S」というのがあります。ただ、このギターはGRECOではないと思います、直感ですが(笑)。この直前までGRECOは張り合わせボディや、デチャッタブル・ネックのレスポールを作ってました。あの成毛さんのEG−360とか380とかいうヤツです。そしてこのあとちゃんとしたレスポールを作り始めますが、ネックの仕込みが違います。この「謎」のほうは、ごくごく普通のセット・ネックです。GRECOはここに補強を入れていたはずです。全体の印象もGRECOではありません。
また同じ「800S」でYAMAHAのレスポール・タイプがあるんですが、これは、ヘッドのデザインが異なります。ヘッドの一番テッペンの形状が、「YAMAHA」独特のデザインなので、これは該当しません。

で「80CS」で調べると、「ARIA Pro II」に「LP−80CS」という機種があります。これが、とても近い感じがします。このくすんだカンジのトラ目は、私がいつもどこかで見ているカンジなんです。私の知ってる国産メーカー、っていう印象があります。

 
リア・ピックアップを開けると「チェリーS」という表記。ただ単に塗装の時の、確認符号だけです。これでは、ヒントにはなりません。
ボディは多分、メイプル・トップで、その下はマホガニーの2枚貼り。その2枚も、どうやら2枚ずつに見えます。
ネックは3枚貼り。ヘッドの耳も貼ってあるので、合計5枚貼りですね。ネックをずっと見てると、「マホ+メイプル+マホ」の貼り合わせのようなカンジなんですが、ネックの付け根で見ると、マホのところにも、メイプルのようなシマシマが見えるような気がします。ひょっとしたら、補強の突き板があるのかもしれません。

ポッドは「COSMOS PR−3」の250KΩ。なんのヒントにもなりません。トグル・スイッチは壊れる寸前で、これもメーカー不明。どこにもヒントがありません。
ただこの頃、「ARIA Pro II」の「PE」シリーズで、このギターと同じように、バック・プレートなどをローズで作っているモデルがありました。だいたいにして、このヘンをローズにしても、音には関係ありません。この「謎」の場合関係あるのは、ブリッジがローズ、っていう部分だけです。こんなフルアコのブリッジの流用だと思われます。ARIAなら、すべてのパーツが揃います。
 

これは音が変わると思います。ただそれが「Hi−A」との組み合わせだからローズにしたのか、もともとローズなのか、ただ単にローズにしてみただけなのか(笑)はわかりません。
ボディのマホ2層も、実際にはよくわかりません。ほとんどのところが、塗装で隠れています。ピックアップのザグリや、コントローラー部には、いわゆるノイズ対策−伝導塗料などは、塗っていません。ボディの塗装の延長だけです。

最初から「ギブソン」ということは、100%ありませんね(笑)。それにまだこの頃は、アジア圏の工場ってこともないです。そうすると、フジゲンやマツモクのようなところに限られてきます。ヘッドにメーカー名が無いってことは、インレイ処理じゃないメーカーか、メーカー無しっていう注文を受け付けてくれるところ、ってことですよね。

「フジゲン」−う〜ん、ありえなくはありません。でも「ARIA」「BUNNY」−こっちのほうが近そうな気がします。「GRECO」「YAMAHA」−とりあえずは、無いと思います。あとこの頃にあったメーカーでこんなヤツを出してくれそうなのが「ナビゲーター」「PACO」ですかね。「GUYA」「TOKAI」は、まず無いだろうし。

 

ネック幅は43mm。
トップのメイプル厚は約7mm。ブック・マッチじゃない貼りあわせ。
「ヘッド・テーパー」−「天神角」は14度。

体重は3.8Kg。
テールピースは、アルミ・ダイキャストの軽いヤツ。
ペグは、ギブソンのコピー。
3層ネックにエボニー指板。
フレットは、低めのギブソン・タイプ。
ロッド・カバーは、2点留めのオールドソックリさん(笑)。

これはみんな「国産」っていうだけですよね。ほとんどのコピー・モデル共通です。ただし、ボディのマホガニーは、自信がありません。よくわからないです。木目は「ポイ」ですが、他の木ってこともありえます。ネックも同じです。エボニーには、自信がないです。

まあ・・・いいか、どこのでもちゃんと弾ければ(笑)。このまま「Hi−A」が生き返るのか、はたまた違うピックアップを使うのか。どっちにしろ「私のギター」なわけで、他のギターと同じで、チャランポランでもかまわないんです。なんでこんなに一生懸命になってるかっていうと、ボディをコンコンしてると(笑)、普通のギブソンのような音なんです。

 

これは・・・「私だけ」の判断基準ですからね。信じないで下さい(笑)。
ボディをコブシでコンコンしてると、ちゃんとレスポールの音がするヤツって、ブリッジ・テールピースの下あたりが「ゴンゴン」で、外に行くほど「コンコン」(笑)。まずこの条件をクリアーしてないと、レスポールの音にはならないような気がするんです。あくまでも、私の判断基準ですからね。なんの確証もありません。

ブリッジ・テールピースの下あたりが「ゴンゴン」で響かない音になってると、私の思ってるレスポールの音がします。これはボディの重い・軽いは関係ありません。ブリッジ・テールピースにかけて、及びピックアップの間が叩いて「いい音」がすると、あまり期待できない音だったりします。ボディ・トップが膨らんでる−いわゆるアーチド・トップになっている理由がここにあるような気がします。これは、誰かに聞いたわけでもありません。いろんなギターを叩いてるうちに(笑)、なんとなく経験で覚えたことです。まったく正解ではないと思いますが、私の判断基準です。
 

私がマトモなレスポールをステージで使うとすると・・・35年ぶりぐらい(笑)。似合わないとは思わないんですが、違和感はあります(爆)。あの「Modoki」は、レスポールってカンジじゃありませんし。まさしく「唯ちゃん」の影響?(^O^)/

この楽しさは、まさに「Junk」ならでは、です。ギブソン以外認めない人は、こうはいかないでしょう(笑)。以前にお便りをくれた「小谷さん」は、「エセポール・マニア」だったそうで、すぐ喰いついてきました(笑)。普段はレスポールにあまり興味のない私ですが、これは楽しいですよね。

 
やはりこうやっていぢっていると・・・ギターって可愛いですよね。3日も4日もかけて掃除しながらいぢってるだけで、愛着がわいていきます。音を出してあげたくなります。こんなこと言っちゃいけないんだろうケド、どんな音が出てきてもいいです(笑)。それが「コイツ」なんですから。ホンモノじゃなかろうが、国産だろうが、無名メーカーだろうが、ギターはギター。誰かが作って、誰かが弾くからギターなんですよね。元が0円でも、掃除を時給千円で考えたら、もう1万円を越してます(爆)。これからパーツ交換を考えたら、3万4万は、すぐいくでしょう。それを考えたら、フォトジェニックのLPのほうが、安いかもしれません。でも・・・楽しいでっせ、旦那!(爆)。

 

そうそう、「録音」なんですが・・・ここのHPって、2Mを超えるファイルがアップできない仕様なんです。この前の曲を、まがりなりにもちゃんと1曲の長さにしたら・・・アップできなくなりました。ちゃんと「間奏」も作ったのに・・・<`ヘ´>プンプン!
もう1回、G2.1uでやったら、今度はVOXでやります。ギターの練習にもなるし、自分でも楽しいから(笑)。皆さんも一緒に参加しませんか・・・って、なんか、毎度同じことを言ってるような(爆)。
 

 

 

そうこう言ってるうちに・・・元持ち主というか・・・このギターを作った張本人から連絡を頂きました。

 

「Joodees(ジョーディー)」の試作品。アコースティックギターの「Yamaki」のダイオン社が作ったエレキギターの名前。当時お店と問屋の関係を超えて、楽器と音楽について夜通しお泊りで議論した仲。
そして当初ストラトモデルを発売したがレスポールモデルも作ろうと試作品を作っていた時の1本。
かもしれない。

いやいやひょっとすると、Aria ProIIのARIAが社名変更する前の荒井楽器時代の頃のAria ProIIの発売当初、私が長野県松本にあるマツモク工場に顔をだしていたころのAria ProIIの試作品。
かもしれない。

いまとなっちゃー記憶もまだらぼけの56歳でございます。


<渡辺よし>

 

・・・(笑) <m(__)m>

某「渡辺よし」さん、いかにもありそうな不確定な情報、ありがとうございます(爆)。

いや〜、まいったなあ〜。どっちもありえる、ウン!。確かにあの頃、ジョーディーのストラトを大量に売ってた珍しい店だったし、ARIAにいち早く注目してた店だし。まして、マツモクっていうのが、とてもリアル。マツモク製ARIAが、一番ありえそうだと思ってた。さすがにジョーディーは、忘れてたけど。(^O^)/

 

実は、「この頃」のジョーディーやGUYAのストラトって、意外にいい音するんだよね。GUYAはこっそり捜してました(笑)。ぜんぜん出物はないけど。それは「ジャパン・ビンテージ」なんて失礼な表現ではなく、ほんとにいい音してたんです。皆さんは捜さないで下さいね。私のモノになる予定ですから(爆)

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