Junk No, 033


Mavis / MST-600 Ver.1


というわけで・・・(どういうワケだ?(笑)

  

またまた、小谷さんからギターが送られてきましたぁ〜!!

  

それが・・・

   

  

  

コレだっ!!

  

  

イシバシ楽器製、メイビス君です。

   

入門者用エレキギターmavis mst-200の上位機種

  

Mavis / MST-600
  
・ボディー:メイプル・トップ&マホガニー・バック
・ネック:カナディアン・ハード・メイプル1P
・指板:ローズ
・フレット:w2.7×h1.0
・ナット:w42o グラファイト製
・ペグ:GROVER製GH-305
・コントロール:VOL:1 TONE:1  5WAY SELECT
内部は導電塗装

  

なぜこれが送られてきたかというと・・・

  

   

曲がってます(笑)

   

  

ココも、曲がってます(爆)

ついでに・・・

  

  

これも、曲がってます(ー_ー)!!

   

   

   

・・・

   

   

   

 

ふざけんじゃねぇーぞ、イシバシ楽器!!

  

  

なんですか、これは?

ご存知のように私は、「廉価版ギターの味方」です。5千円であろうが1万円であろうが、ギターとして使えるものは、ちゃんとそれなりに評価します。でも・・・

  

コレは、評価以前の問題!!

  

実は小谷さんもこれに気が付いて、私に送ってきました。

小谷さん曰く・・・

   

  

「送り返す気力も無い・・・(ToT)」(笑)

  

  

幸いイシバシの「スーパー保証書」があるので、私も送り返そうかとも思ったんですが・・・やめました。

  

もしこれが、初心者に送られてきたら・・・

そう考えたら、あなたならどうします?

   

  

メイビスは買うな!!

  

  

一足早いですが、結論です。ヒドイとかいう問題以前です。誰が見たって、曲がってるものは曲がってます。いやたしかにイシバシ製ではあっても、楽天等でネットで買えます。だからといって、許される範囲ではありません。工場出荷のレベルが、この程度だということです。「曲がってることを認識できない人が作ってるシロモノ」です。即刻、製造を止めるべきです。日本を代表する楽器店として、恥ずかしくないのでしょうか?。これでは店舗に出している他のギターも、このレベルで判別していると思われてもしょうがありません。

  

まずはこの3箇所を直さなければ、「ギター」にはなりません。あまりにもふざけすぎています。スタッドが曲がってブリッジが曲がっていれば、当然センターが合ってるわけはないし。センターを合わせる時点でピックアップの曲がりに気が付いていなければ、平衡感覚が狂ってる人が作っているとしか思えません。そんな「モノ」を「イシバシ楽器製」として、平気で売ってるわけです。初心者をダマす?初心者をバカにしてる?。

  

  

これを買ってはいけません!!

  

  

何度でも言います。このレベルのモノが送られてくる可能性があるわけです。初心者はゼッタイ買ってはいけません。チューニングが合うとか合わないの問題ではありません。

  

  

  

  

ふぅ〜

さて、一息つきましょう(笑)

このギターの名称は「Mavis / MST-600」。Ver.1があるということはVer.2があり、現在はVer.3になっています。こちらですね。

  

イシバシ楽器 Ver.2

   

イシバシ楽器 Ver.3 

  

見た目が良くなっています(笑)。見た目が良くなっていたとしても、このレベルのシロモノですからね。中上級者のオモチャになるのが適当な物体です。イヂって遊ぶのにちょうどいいです。まずは色々と見てみましょう。

  

   

バインディングが曲がってる???(笑)

じゃなければ、塗装が雑(爆)

まあ、ここまですべてが曲がっていれば、当然のことながら・・・

   

  

おもいっきり「センターずれ」です。PUともズレてますね。

  

   

誰がどう見ても、ズレてます(笑)

あと2フレット、ネックが長かったら、6弦はネックの外にいます(爆)

どこを見ても・・・

   

  

曲がってますね(●^o^●)

ちなみに弦を外すと、穴がプレートの下にいってしまって、弦を差し込むのに苦労します。

一応弦は張ってみて、音を確認しようと思ったんですが・・・

  

   

6弦はPUに激突!!(^O^)/

スタッドの高さ的にアームがフローティングする高さになっているんですが・・・

0.09のセットでは、アームはピクリとも動きません(ToT)/~~~

つまりは、「音が出せない状態」です。

   

   

どうにも曲がってるし、PUの上を通ってないし・・・

   

   

大きなセールス・ポイントの一つ。グローバーのペグですが・・・

未調整のため、重いです。

小さくて見難いですが「MADE IN INDONESIA」の文字。インドネシア製です。

ヘッドには「FOR CREATIVE MUSIC」と書かれてますが・・・弾けません(爆)

   

   

ネックに玉目が出ていますが・・・「節」だと思われます(^_^)v

バックパネルの中を見てみましょう。

    

   

「伝導塗料が塗ってある」と、喜んでるバカがいます。これ、ホントに伝導塗料?(笑)

伝導塗料って、割と高いんですよ。これ、黒のペンキじゃね?(爆)

   

   

アースがビヨ〜ンと出てきてます。

凸凹面に、黒ペンキ(^O^)/ ヘイ!メ〜ン

では、ピックガードも外して見ましょう。

と思ったら・・・

  

   

ツバ出しのおかげで、ネックを外さないとピックガードが外せません(笑)

  

  

なんとも表現できない接合面。ここまでキレイに切れているのに、なに・このボディ?(笑)

ここのサイズのデキなど、音には何にも関係ありません。機械がサイズ通りに切れば、ピッタリになるだけ。

ここの接合面の秘密は・・・前を読み返すと、どこかに出てきます(^O^)/

ネジ無しで密着していても、音にはまったく無関係です。

   

   

これが、ピックガード内部。フロントにはネックの「N」。リアにはブリッジの「B」のマーク。

でも・・・文字がさかさまじゃね???(爆)

   

   

なんのおまじないか、リアPUの線で、グルグル巻きに束ねられています。

これ、役に立つの? 誰か知ってます??? 教えてください!!(^O^)/

   

   

ピックアップのドアップです。もちろん、無名メーカー(^_^;)

   

   

巷でウワサの「伝導塗料」。なんのイミも無いと思うんだけど・・・

これを「塗らなければいけないもの」ってことなのかな。当然の結論として、「ノイズの出る構造」だということです。PUも配線も、「ノイズがでることが予想される程度のもの」です。そんなものを塗る手間があったら、配線の値段を上げましょう(笑)。キレイなハンダ付けにしましょう(爆)。ノイズの出ないパーツを使いましょう^_^;

   

キャビティの一番下。アームの上になるところ。木が継ぎ足してあるんですが・・・

    

ジナパパ一家の何てことない日常

   

私と同じこれをバラしてる人がいるんですが・・・「木の継ぎ足し」が同じです(笑)。

つまりは、設計段階からキャビティ寸法が間違っているっていうこと。なんということでしょう・・・

彼のは、これよりはマシみたいです(^O^)/

   

   

曲がってるスタッド・ボルトを指で押したら・・・ポコっと中に入っていきました(笑)

ちょっと指で押してみたら・・・

   

   

ピョコンと顔を出しました(笑)

あれ?ユルユル〜って引っ張ってみたら・・・

   

   

抜けてきました(爆) しかも・・・

   

   

裏まで突き抜けてます(爆)

ユルいとか、そういう問題ではないですね\(◎o◎)/!

   

  

これが、アーム。イモネジが長すぎるような・・・大は小を兼ねる???(笑)

ブリッジ・ミュートすると、手が切れるんじゃない?ミュートをかじると、血が出ませんか?wwwww

ジャマな人は、切ることになるでしょう。

   

   

なんと、セル・バインディングらしき形跡があります(笑)

爪でひっかくと、取れそうです(爆)

塗装だと致命傷になるので、さわるのを止めました(^_-)-☆

   

  

スタッドがユルユル太平洋なのは・・・(笑)

ドリルを失敗したんですね。周りはキズだらけです。それでも出荷してしまう厚顔無恥です。

  

今のところ・・・これだけです(爆)

  

  

結論

   

  

買うな、なう、か??!!

  

   

回文にしてみました(爆)

    

 

   

ふざけんじゃねぇーぞ、イシバシ楽器!!

  

  

私のギターのほとんどは「伝導塗料」が塗ってありません。ちゃんとしたPUと配線がなされていれば、ノイズなど気になりません。圧倒的にフェンダー系の多い私で、そうなんです。ウチのリペアーマンは、伝導塗料を嫌がります。伝導塗料を塗ってピックガードでシールディングすると、高音が損なわれます。「ノイズが出ない」というのは、そういうこと。なので、私のギターには、塗られていません。フォトジェニックすら、必要ありませんでした。コイツは、その程度のものなんです。

これじゃあ、Ver.2もVer.3も、見た目がちょっと良くなっただけで、同じレベルの製品でしょう。多分、製造工場は同じでしょうからね。ルーターのプログラムで失敗してるところに、木を貼って色を塗ってごまかす程度のブランドですから。近来稀に見る、最低なブランド。

  

よく考えてみて下さい。このギターを買うのは、どんな人でしょう?。圧倒的に「ギターを知らない人」が買うモノです。ギターの構造は、判ってる人にはそう難しいものではありません。でも・・・知らない人にとっては、ネジひとつ回すにも勇気がいるものです。そして「何が正しい状態なのか?」を知りません。まっすぐなモノなのか?斜めが正常なのか?。それすら判りません。ましてや「センター・ズレ」など、気が付くはずもありません。それに加えて、弦とPUが接触しています。「ビビリ」を通り越して、音が出ません。それを初心者に与えたら・・・
  
中上級者は、いいでしょう。なにがどうあってもなんとかできますし、「ギターの1万円」を理解しています。でも、初心者の人はどうでしょう?。小学生・中学生でホントにお金が無く、やっと貯めたお小遣いで買ったギターだったら・・・。ドキドキで注文して、ワクワクで待ち焦がれて。それで届いたギターが、この状態だったら・・・「判らない」よりも、泣いちゃいますよね。まともに音すら出せないんですから。
  
そんなモノを送ってくるのが、日本で有数の楽器店のブランドなんだから、笑っちゃいます。良い・悪い以前の問題、ですよね。まともなところを探したほうが、早いです。「ふざけんじゃねぇ〜!」以外の感想がみつかりません。
  
まずネックだけはなんとかなりそうなので「センター出し」からですね。とにかくブリッジの位置を決めないと、何も始まりません。ブリッジは、普通の6点止めのシンクロにするつもりです。ブリッジがオリジナルの状態では「フローティングに見える」の高さになっていたので、ひょっとしたら弦高調整のために、ネック・ポケットを削る必要があるかも。
で、もしかしたら、ピックガードの取り付け自体が曲がっているのかもしれません。ネックとブリッジの位置関係をはっきりさせてから、の作業になります。メンドウな場合、PUはボディに直付けにしたほうがいいかもしれませんね。でもそうすると・・・

きっとピックガードの作り直し(T_T)/~~~
実際の音がどうなのかはわかりません。わかりませんが・・・もともとメイプル・ネックに、マホ・ボディ。ノーマルなストラトとは、考え方が違っています。PUを変更する可能性あり、ですね。ウチにあるディマジオとか、他のノーマルなハムの方が、反応がいいかもしれません。

ってやってたら・・・
  

  
新しいギター作るのと同じジャン!!(笑)
  

  
今のところ、ネックに大きなネックになるようなところはありません(爆)。このネックのハード・メイプルにマホ・ボディがどう反応するのか?興味深々です。Part2では、細かいところを攻めていきます。この「原型1万円のクソ・ギター」(笑)に、ある程度の値段をつけてもいいぐらいにまで手を入れたいと思います(笑)。ペグのナットも、6本中4本が手で回せたし(^_^;)。

  

小谷さんと私の怨念のこもったコラボ製品「K&T Factory(仮称)」(爆)のネームを、ヘッドに入れられるその日まで、

 

がんばりま〜す(^O^)/

   

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