噂の真相 Part 1 (笑) |
Photogenic ST-350H |
出身地 : 中国 生息地 : 2nd Street 価 格 : 6900円 |
つい・・・「衝動買い」してしまいました(笑)。いろいろ「噂」になってる「フォトジェニック」です。 |
某掲示板では「ハムバッキングにシングルコイルが入ってた。」とか「ピックアップがケースだけだった」とか、悪い噂で持ちきり(笑)。まさか、そんなことは絶対ないと思うんだけど・・・。 だって「天下のキョーリツ」のブランドですよ?!
ありえないと思いませんか? 今までは楽器屋さんで見てるだけだったけど、それなら私が検証しましょうと(笑) 思いっきり・・・バラしちゃいます。 |
出会い(笑)
カワイイでしょ?(笑)。色が車によくあるブルーメタリックです。ブルメタはこれで3本目?(爆) お店でこれをみつけ手にとった瞬間、「重い!」。イメージとしてとても軽いんじゃないかと思っていたんですが、ずっしりと重いです。まあ、レスポールのような重さではありませんが、ストラトとしては重いです。多分、ボディがかなりのウェイトをしめています。そしてネックがかなり「太め」です。これは好き嫌いの問題もあるとは思うんですが、太めだと思います。 偶然にも私と同じように、このギターをHPにのせてる人がいたんですが、そちらの方も「太い!」とレポートされてましたので、一般のストラトからすると、太いんだと思います。ただ私のようにいろんなギターを使う人間にとっては、「嫌な太さ」ではありません。 音はアンプでは出してませんが、通常に使う「宅録セット」では、なんの問題もなく使えています。まあ、「ちょっと安っぽいハムバッカー」っていうイメージの音。でも、弾いてればそれなりに楽しめる音です。極端に「ダメ!」ってことはありません。モチロン、現在は「無調整」で、です。 (追記 2009年年末より、ライブのメイン機として使ってます!笑。もちろん、最後まで手を入れてからですけど。) |
多分ですが、シングル・コイルのストラトは、もう少しチープな感じの音がすると想像できます。もともとストラトは「あたり!」のピックアップじゃないと、「厚めの音」や「芯のある音」にはなりません。これは、レコーディングで使うと、一発でわかります。従って、この「フォトジェニック」のピックアップは、
「通常、ライブ等で使用するなら問題ない程度」
だと思います。 ご心配な方は、私のライブを見に来て下さい(笑)。皆さんがバカにしてるZOOMのG2.1uと、コイツだけでステージをこなしてます。ちなみに、相棒のすずやんの使用機は、コンバットにオーダーした30万円のオリジナルです。
気になったのは、「チューニングの安定性」です。もちろん張ってあるのはメーカーが用意した、針金のように安い弦(笑)なので、張り替えてみないとダメなんですが、それより、「ペグ」−「糸巻き」のテンションが一律じゃないんです。ある弦はキツメ、ある弦はゆるめ。弦の太さ−張力に関係なく、テンション感覚がバラバラなんです。したがって、このままではチューニングが狂いやすいです。これは「009」ぐらいが張ってあるんで、010を張ってみないとなんともいえないんですが・・・。 それと「弦が針金」って感じる時は、まちがいなく「ナット」や「ブリッジ」の調整がダメな時です。アールに沿ってなかったり、深さがまちまちだったり。これはこのまま使うなら「要交換」だと思います。 ただこれを「初心者」がわかるとは思えません。としてはここでは「バラ」して、つっ込んでレポートしようと思います。 |
本編
初心者向け 入門用エレキギター |
これがお店からの「売り文句」です。ワタナベ楽器さんからの「特別仕様」みたいですね。 ありそでなかった2ハム仕様。あって不思議じゃないんだけどなあ。ましてやパーツはきっと使いまわしだろうから、「SSH」「HSH」「SH」なんかもあってしかるべきだと思うんだけど。 でも、350ってことは3万5千円が定価?(笑)。気になるのはボディ材。「ソリッドウッド」って言う書き方で、何の木とは明記されてません。重さからすると、「ポプラ」あたりかな?。ちなみに「BL」 − ブラックはこの時点で完売。MBL−メタリック・ブルーのみ販売中です。 (追記 2010年初頭には、両色とも完売しました。いらない人は、私に売って下さい!笑) |
ファースト・インプレッション
たしかに「高いギター」からすれば、「?」もありますが、これが約1万円で買えるなら、今すぐ買って、ギターを始めるべきだと思います。初心者がこのギターの悪い所に気付くレベルにまでこれたら、「次のギター」にすればいいんじゃないですか。私はこのままバラして、手を入れます。あなたがもし次のギターを買う時がきたら、私と同じように、このギターを改造して、楽しめばいいと思います。 ではまず、各部を見てみましょう。
ヘッド |
なんか以前より、スマートになったような・・・(笑)。少なくとも「レジェンド」よりはスマートですね。丸部分がちょっと大きめかな。これは「フェンダーと同一サイズ」にすることは禁止されているので、かならずバランスがちがうはずです。現在の主流は「ツノ」が無いデザインですから。まったくの同一デザインを使用できるのは「フェンダー・ジャパン」と「スクワイヤー」だけなはずです。 ヘッドの厚みを私の「スクワイヤー」と比べてみましょう。 |
ヘッド部厚み | |
スクワイヤー | 15.0mm |
フォトジェニック | 16.5mm |
ほんの少し、厚めです。 塗装は今流行の「マット仕上げ」。ちょっとくすんだ感じなんですが、塗装も「厚め」です。というより、「薄く仕上げられない」ってかんじ(笑)。前出の方がブランド名を削るのにてこずったようです。ここを削るなら、ヘッド全体を一律に削らないと、きれいには仕上がりません。私の改造は、「ネック交換」に傾いてるんで、やるかどうかは未定です。 |
ペグ 糸巻き・マシーンヘッド |
ペグは普通の「クルーソン」タイプではなく、「グローバー」タイプが付いています。さすがにこれは、店頭でチューニングしてるうちから「ヤバイ!」と思ってました(笑)。テンション感 − 回す力の感覚が、一律じゃないんです。コレは・・・初者用には困ったものですね。
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まずバラしてみてわかったのが、表側から止めているナット(実際にはコチラにネジ山があるでオス側、ボルトになるんですが、表から見ると形はナット)。ユルユルでした(笑)。弦をはずすと、これがカタカタ動きます。ネジの「締め過ぎ」を考慮してのことだとおもうんですが、これではチューニングは安定しません。1G(一般的な感覚で、キュッと締まる程度)で固定しないとダメです。ペグを正しい位置にして、締め付けましょう。 次にペグの頭部には、トルク調整のネジがあります(後述)。これを調整すれば、トルク感を調整できます。このまま使う時にはこのネジを回して、どの弦も同じ力で回るようにしましょう。すべりが悪くても、CRCなんか吹いちゃいけませんよ。もしグリスが入ってると、流れちゃいます。トルクがかかるところは基本「グリス」です。スプレー・タイプもあります。「道具は適材適所」ですからね。 |
なんといってもアームの付いてるストラト。ただでもチューニングに困るであろう初心者には、ちょっと・・・ですね、これは。どっちのタイプでもいいので、もう少し精度の高いものをお願いしたいところです。 次に、穴の加工精度はどうでしょう? |
木材加工に関しては、ルーター一発だと思うので、「プログラムの精度」はどうか?っていうことでしょうね。どんなギターでもルーターを使わずに、手作業で削るなんてことはないはずなんで、このルーターの使い方しだいで、大きく差が出ます。 そして、「高いギター」というのは、ルーターで切り出してから、「人間の目と手」で、細かく仕上げされていきます。コーナーの「面取り」や「バリ取り」。接合面の「面出し」から細かい「アールの調整」まで、職人さんの手が入ったものは、当然高くなりますよね。それを「あえて」しないのが、格安ギターの長所でもあり、短所でもあります。 長所は、切り出し→塗装→組み立てと、作業が早く、当然量産しやすいので、安くなります。 短所は、細かいところまでは手も目もまわらないため、当然「ダメな所」が出てきます。 そこに今回「メス」を入れるのが、主目的です。まあさすがに、穴一発で「汚い!」なんてことはありませんね。ただやっぱり「ペグにピッタリ」サイズではなく、「ちょっと大きめ」でしょうか。これなら、どんなパーツを持ってきても、だいじょうぶ、みたいな(笑)。必要なところには「遊び」は必要なんですケドね。 ヘッドで気になる点は2つ。「丸」部分が大きくてデザイン的にバランスが悪いことと、裏側のヘッドからネックにかけての面取り。まあ、どちらも音には関係ない部分ですが、高いギターと安いギターの「差」っていうところでしょうかね。 |
ネック ネックは・・・う〜〜〜ん、確かに太いと思います。 まずネックの幅の比較と、円周の比較をして見ましょう。 |
0フレット | 12フレット | エンド | |
スクワイヤー | 42.4mm | 52.2mm | 55.7mm |
フォトジェニック | 42.2mm | 52.1mm | 56.6mm |
円周 (横幅を含まず、湾曲部のみ。メジャー計測のため、参考値) |
0フレット | 12フレット | |
スクワイヤー | 66.0mm | 72.5mm |
フォトジェニック | 71.0mm | 75.5mm |
やっぱり、太いみたいですね(笑)。幅は基本的なフェンダーサイズであまりかわらないのに、厚みがあるようです。ずんぐりむっくり?(笑)。Uシェイプから、フラットシェイプ寄り。レスポールのシェイプのような・・・?(笑) でも「ネックが細い」=「弾きやすい」と感じるのは、ある程度弾けるようになってからのこと。それも太目のネックが「嫌い!」な人に限ります。なぜなら・・・ まず、レスポールはストラトより確実にネックが太いですよね。そしてガット・ギターやクラッシック・ギターはもっと太いです。私もガットを2本所有してますが、太いです。あれが当たり前の太さです。私はなんでもかんでも細い方がいいとは思わないし。 たぶんこのギターのネックの太さは「ネックの反り防止」が原因してるんじゃないかな。この値段で優秀なトラスト・ロッドが入っているとは思えないし。それならいっそちょっと太めで頑丈に・・・って考えても不思議じゃないと思います。ましてやこんなに色んな所で売っていれば、メーカーも当然何度も聞いてるはず。それなのに細くしないということは、なんらかの理由があって然るべきだと思うんです。 |
このネックの裏側を見てください。このネックの材質は「メイプル」。普通にギターに使われてる材料ですよね。写真でわかるかどうか怪しいですが、「トラ目」が入ってます。 ほ〜〜〜ら、みんなが大好きな「トラ目」ですよ〜〜〜(笑) だったら「いい材質」なんじゃ・・・ 基本的にネックに「トラ目」があろうがなかろうが、「音」的には大差ありません。なのになんでみんな「トラ目」を自慢するんでしょうか? |
たとえばこのギターのネックを作った木材、「トラ目のメイプル」の木。昨日切ってきて、今日削って製品にしたとします。どうなると思いますか?私だったら、1年以上の保証が付いてなければ買いません。1年以内に確実に、ネックが反ることが考えられるからです。では「高いギター」のメーカーはどうなんでしょう? 昨日切った木は工場に運ばれ、山積にされ5年〜20年かけて自然乾燥させます。当然、「反る」木も、「割れる」木もあります。ギターを作るときは、その木をさけて、ギターの材料を作ります。同じ時に切った木を「今」使うのと、20年後に使うのと、どちらがコストがかかってますか?わかりますよね?しかも、高級ギターはその中でも特に「木目のきれいな木」を使うし、「木目のきれいな木」は少ないし、「木目のきれいな木」じゃなきゃ、高いお金を払ってもらえないですよね。 逆にいえば「トラ目」が入ってると、ある程度ごまかせるんですね、お客さんの目を。少なくとも、オークションや掲示板で「トラ目」を喜んでいる人はいても、「柾目一本棹」にこだわってる人はいません。ネックに最も適してるのは、縦に均一な木目がはいった材木が、一番いいんです。トラ目や節で波打ってる材質よりも、均一で効率もいいはずです。 さすがにこの「フォトジェニック」、ところどころに「節」があったりします(笑)。材質の良し悪しなど見ずに、順番に切っていくだけだと思います。安いギターはたいがいそうです。ウチのギターでいえば、ピーヴィーやスクワイヤー51も同様です。それが「材木」から切り出すときに、一番本数の取れるやり方ですから、とくにセットネックは。 でも、結果的に反ったりねじれたりしなければ、それはそれでいいんじゃないですか?初心者がそこまで求めるとは思えません。もっときれいなネックが欲しければ、高いギターを買えばいいと思います。また「細い」=「初心者用」って考えるのも、「?」だし。どちらかと言えば「細い」=「弾きやすい」って考えるのは、「シロウト的発想」のような気が・・・(笑)。 20年、材木を寝かせるのは大変ですよね。そこで登場したのが「乾燥機」(笑)。人工的にすばやく乾燥状態にして使うと。これは、結構一般的なので、必ずしも「悪い」ワケではありません。もちろん「自然乾燥」には負けますが、「コスト削減」にはかなりメリットがあるし、強制的に乾燥させることにより、「反り」「ねじれ」は早く出てきます。「生木」「人工乾燥」「自然乾燥」を自前で持ってるメーカーもあれば、それを代行してる専門の材木屋さんから仕入れるメーカーもあります。またそうしてパーツ−ネックやボディまでは作って、それ自体を卸してる専門メーカーもあります。ヤマハの「パシフィカ」シリーズなどは、安いギターは自社木材を使い、高いシリーズは「ワーモス」−パーツ・メーカーの老舗から材木を買い、組み立てています。ネックの裏に「ワーモス」のスタンプをいれることにより、逆にステータスが上がってるいい例ですね。言いか悪いかは、別にして(爆)。 じゃあ、さらに細かく見てみましょう。指板は「ローズ」と明記されてます。メイプル−ローズの組み合わせは一般的だし、嘘じゃなければ合格点です。問題は「加工」ですよね。まず気になったのが・・・「ナット」(笑) |
私が一番問題にするパーツです。山の切り方、削り方がまちまちですね。それと指板のはじっこ。ギザギザのままなので、交換する時には少し面取りして貰うといいかな。 加工して貰うのに5千円〜1万円ぐらいですよ。それだったら代えるでしょう、普通(笑)。それで全然弾きやすくなるはずです。ただ、その「弾き易さ」を感じることが出来るのは、「ある程度弾けるようになってから」です。初心者にはあまり、関係ないと思います。 ただし、1万円のギターにする作業かって言われたら・・・ですよね(笑) |
フレットはノギスで計測したら2.4mm幅のようです。ちなみにスクワイヤーは2.1mmです。ほんの少し幅広。端の加工はまずまずっていうか、廉価版のものとしては合格じゃないですか。2〜3箇所、山の部分でちょっとひっかかる感じはしますが使用には問題ないと思います。気になるところだけ、ちょっとヤスリで削ればいいだけですね。 悪口は言わない主義だからどことは言わないけど・・・触って引っかかるようなら、まずやめたほうがいいですね。フォトジェニックですら、年式によって、ひどいモノもあります。指板は全体的に、もう少しきれいに削って貰えれば・・・(笑)。写真に撮るとデコボコが目立つケド、合格点じゃないですか。 さて、佳境に入って行きましょう。まず、大きな問題点がよくある「ネック接合部」です。ネック、外しちゃいますよ〜〜〜。 |
ジャーン、ここが接合部。そしてネック。さっ、お手入れしましょうねえ〜。 ってそれじゃわかんなくなるか(笑)。まずは、平面が出てるか見てみましょう。 |
あらら、塗装ははみ出してるし、削りカスは入ってるし・・・ でも、スペーサーは入ってませんでした(笑)。他のものには入ってるものもあるそうです。ってことは「仕込み角」が違うってわかってんじゃん。最初からちゃんと作ってよ!!(笑)。 削りカスも満載で、なんてゴージャスなんでしょ(爆)。 |
この貫通してる穴は、塗装用の「吊る」ためのもの。加工精度の良し悪しは別として、基本的な「仕込み角」なんかは、わかってるみたいですね。こういうところ、日本のメーカー − フジゲンさんなんかは、廉価版を作らせてもきれいなんだよね。国民性の違い?かな?(笑)。塗料も入ってキモチ、ギザギザなんで、ヤスリを軽く掛けます。ただ、ネックもポケットも一応、水平が出てるみたいなんで(定規をあてて、面の水平を確認済み)、あまり作業をしなくても、よさそうです。 ポケットの幅も、ネックにピッタリでした。ボルトをはずしても、ネックを持ってボディが外れません。このぐらいの精度なら、各部を煮詰めていけば、そこそこのギターには、なるはずです。 ただ、その人間の手を入れるとなると・・・3万5千円になる?(笑)。そしてこのギターの心臓部。ピック・ガードを開けちゃいましょう。はてさて、どうなることやら・・・ |
ピック・アップは・・・ちゃんと2個ともハム・バッカーが入ってました。めでたしめでたし(笑)。 某掲示板でこの中にシングルコイルが入ってたって書いてあったんだけど・・・それは嘘!!!!絶対に嘘です。構造上、または工程上、そんなことが出来るわけがありません。 |
まずハム・バッカーはポール・ピースが「ねじ」型。シングルは棒状のポール・ピースです。シングル1個を入れてねじ止めしたら、ねじの部分が空洞になり、すぐわかります。 また、シングルを2個入れると、ねじ止めできなくなります。ネジ留め部はピックアップ本体にあるのであって、ケースにあるわけではありません。つまり中身が無いものは固定できません。ということはカラで「ケースだけ」にしてもダメ。 また他のP−90なんかでも同じ。ハム・バッカーの中にシングルコイルを入れるなんて考えるのは、ギターを知らないシロウトの人です。名誉毀損で訴えられちゃうゾ。 |
だいたい「キョーリツ」は通信販売のメーカーではなく、楽器屋さんの「卸し元」です、そんないい加減なものを出した日にゃ、楽器屋さんに訴えられちゃいます。明日から、楽器屋さんに買ってもらえなくなります。そんなことをするはずがありません。それに、実際にハム・バッカーにシングルを入れようとすれば・・・ |
■ピック・アップ製造→■アッセンブリ組み込み→■ギター取り付け→■弦張り調整→■検品 |
の4つの工程を潜り抜けてきたことになります。常識では考えられないでしょ? 唯一考えられるのは、中古で買っ た場合、前オーナーが頭をひねってそういう構造にし、買った本人はそんなことに気付かずだまされた「アホ」っということになります(笑)。試奏もせずに買ったのかな?そういう人はもっと勉強しないと、オールドのニセモノをつかまされちゃうぞ。 「本に、ネットに、こう書いてあったから、これは間違いなく本物のオールド!」 なんて基準にしてると、簡単にだまされちゃうよ。そう書いてあるってことは、そう作れば信じる人がいるってことなのさ。オールドの判定は、プロにまかせた方が無難。1万円のギターも100万円のギターも、信用できるお店で買うのが一番安心(笑)。 |
話がそれましたね(笑) ボディのザグリはこれ。もちろん電導塗料など塗ってあるはずもありません。はなから、そんな期待はしてません。にしても、なんという応急処置の削り方。ボディは「シングルコイル用」にしか作ってないんですね。 最初の加工(塗装がある部分)を見ると、SSHが最初から入るような切り方ですね。でもHHには合わなかった?(笑) |
ちゃんとした電導塗料って、乾くのに時間がかかるんだよね。それに塗ったからって効果は100%じゃないし。塗ると、高域が落ちることもあるし。 もしシングルコイルで、ノイズに悩まされてる人がいるなら、電導塗料なんかよりアッセンブリ全体の配線をプロにやって貰ったほうがいいですよ。それとアース。そこまでやってノイズが出るときは、ピックアップ自体か、電源に問題があります。私のほとんどのギター達は、電導塗料なんて塗ってません。 ボディの塗装は1回塗りで、「強制乾燥」ですよね。それでなくても時間はかかりますから。手塗りだと、1回塗って2週間自然乾燥。また塗って、2週間自然乾燥(笑)。これの繰り返しですから。だから、ハンドメイドのギターは高いんです。もちろんこれに、研磨やパフがけが足されます。タイヘンな作業ですから。たぶんこのギターはぶつけると、パキッと塗装が割れて、地肌が出てきちゃうと思います。でもそれもよくあることなんですけどね、ヤ○ハさん?(笑) |
やはり、配線がちょっと「ちゃっちい」ですね。それと「ハンダ付け」。コレだけは「要交換」。すぐにもやったほうがいいと思います。特にシングルコイルのひとは、劇的に変わるんじゃないかな。 ピックアップを「100円」で作っても、「10円の配線」なら、「10円分の音」しか通りません。これはボリュームやトーンのポットも同じ。100円のピックアップには「100円以上」の配線が必要です。もちろん1000円の配線をしても無駄ですよ。ごくごく、普通に配線して貰えば、そのピックアップの実力が発揮されると思います。 私は速攻、リペアーショップ行きです。最低でも「ベルデン」あたりでやって貰えれば、そんなに金額はかからないはず。それ以上を望む時は・・・ピックアップ交換(笑)。 |
ただしですねえ〜(笑) 私はこの2ハムのアッセンブリを他のギターに転用し、このギターにはHSH構成のものを移植しようと思ってるので、細かいひとつずつのところは、参考にはならなくなると思います。それにネックも別物を移植してみる予定です。つまり、このギターをバラしながら、複数台のギターを組み立ててしまおうというスケベ根性でやってます(笑)。もちろん「基本的」なところは、全部直します。直すところがあるから(笑)。まあ、その〜、いろいろです(爆)。 次は裏蓋、そしてアームを外しましょう。 |
あらら、安そうな金属部(笑) このアーム、わりとあたらしめの「ブロック」タイプのザドルです。がっしりしてて見た目はいいんだけど、どうなんでしょ?それより、サスティーン・ブロックが大きいほうがいいような・・・。材質が鉄っていうより「鉛」ってカンジ?(笑)。それにこのバネの固定部。思いっきりナナメ。3本のスプリングでアームがフローティング−浮かないようにがっちりひっぱてますが、スプリングが木部に触れています。初心者が何もわからずアームを動かしたら・・・。怖いですねえ〜(笑)。ガリガリ、アームの下が削れるかな? |
裏からみると、余計な穴が4つ。これ、なあに?(笑) よくよく見ると、アームを固定する6本のネジの穴を開ける時、裏まで通っちゃった? なんの意味も無い、穴4つ(爆)。 |
なんか、こう・・・削りっぱなし?(笑)あっちこっち、ギザギザ・ガタガタ・・・(爆) たしかにね、「見える所」ではないんだけどさあ〜。日本人って、こういうの直したくならない? 「型」にあわせて、手作業で削ってるっぽいなあ〜。 このアームを固定する6本のビス穴。多分、電動ドライバーでいっきにギュイーンって入れちゃったっと思うんだあ〜。ネジを回してると、まっすぐ上がってこなくて、ゆらゆら揺れるんだよね。 まあ抜かない限りはわからないし、ビスは固めに固定してあるから「役目」は果たしてくれるケド・・・(笑)。 |
Part2に続きます。