噂の真相 Part 5


Photogenic ST-350H   Part 5


仮組み

 

まず弦を張ります。まだピック・ガードは固定されていません。弦の位置にあわせて、ピックアップの位置、ピック・ガードの位置を決定します。まだ弦は適当に安いものでいいです。「あまりモノ」でもいいですよ。位置が決まったら外してまた作業に移りますから。この時点での弦は、あくまでも「位置決め」の為の「ガイド」です。

 

位置が決まったら、ピック・ガード取り付けのためのビス穴をあけます、錐(キリ)で静かに最初の穴を作らないと、塗装が割れたりします。案の定このギターは「コンッ」てぶつけたら、割れました。ダメですねえ〜。性格が雑なもんで。大事に扱わないと、ダメですよ、みなんさん(笑)。

もちろんビス穴は「違うところ」にあけるため、ビス穴が増えます。ほんとに大事なギターの場合、「同じピック・ガード」を作ることが望ましいです。私が付けようとしてるのは、既成品の社外品。合うはずがありません。これはあきらめてます。どちらかと言えばこのギターそのものより、「このピック・ガードを使う事」の方が重要なんで(笑)。

 

それとよくあることなんですが、新しく開けたいビス穴と、前のビス穴が、ほんの少しあるいは半分ずれていて、とても困ることがあります。そういう時は「爪楊枝+木工ボンド」(笑)。爪楊枝と木工ボンドで、前の穴を埋めてしまいます。ただ少し、乾くまで時間が必要になります。爪楊枝はもともととても柔らかい材質。これを木工ボンドの力で、カチカチにしてからの作業になります。あせりは禁物ですよ。「穴埋め」が必要なときは、残りは「明日」に持ち越してください。

 

で「ピック・ガードの位置」「ビス穴の位置」が決まったらアッセンブリを丸ごとはずして、「本取付」の用意をします。アースもジャックも繋いで、音が出るところまでやります。それを取り付けて再度弦を張り、ブリッジ−アームの調整をしながら「仕上げ」に入ります。

 

「アームを使う」ことを前提にしているので、弦を張るとアームが「浮いて」くるかもしれません。スプリングの状態によっては「無反応」のこともあります。チューニングをしながらブリッジのフローティング状態に注意して下さい。

 

まず弦を張ってみます。弦を張りながら「ペグ」の「トルク」も気にして下さいね。休んでる暇なんかありませんよ(笑)。ヘッドに2個付いてる「ガイド」−「ストリング・レテイナー」でしたっけ?大丈夫ですか?ソッポ向いてませんか?(笑)。ユルユルもキツキツもダメですよ。ほんの少しだけネジ緩めて、弦に真っ直ぐ乗っかるようにして下さいね。ロック機構が付いて無い場合、弦はペグに3〜4周回るのがベストです。何度も弦を張ってれば、そのうち「ウマい張り方」を見つけられます。

 

 

ピック・ガードに取り付けた各ピック・アップのポール・ピースに均等にのる場所を捜します。

多少ズレるのは・・・目をつぶって下さい(笑)。

だいたいあわせてみたら・・・やっぱりピック・ガードが少し斜めになっちゃいました。

で、とりあえずアームを付けてみました。

そのついでに・・・

 

はい!「まちがいさがしゲーム」です(笑)。どこがちがうんでしょう〜〜〜か??!!

 

すぐわかりますね。「アーム」が違います。

下のアームは、「GOTOH」のです。トーカイのテレキャス用のものです。「ねじ切り」がピッタリでした。スゴイじゃん!!ちゃんとしてるじゃん(笑)。

ピック・アップ1個分しか長さが違わないのに、フィーリングは全然違います。「テコの原理」なんで当たり前なんだけど、「既製品で交換できるもの」があるのは、とても安心。サスティーン・ブロックの問題はさておき、「金属パーツ」はちゃんと「規格にあわせて」できてるみたいですね。私は今剛さんのマネをして・・・ちょっと短いアーム、つくろうかな?(爆)。

 

ということで、このまま「アームの調整」に突入しちゃいます。

 

 

アームの調整

 

チューニングしても、ブリッジは浮いてきません。この状態で裏ブタのビスを出てくる方−ネジが緩む方に回し「少し」浮くようにします。そうするとチューニングが「下がり」ます。それで再度、チューニングします。 

 

 

どのぐらい浮いてきましたか?

とりあえずは10円玉1枚分ぐらい。もしセッティングがうまくいってアームが「狂わない」ようならば、この高さを狭めてもいいんですが、アームを「Down」 − 音を下げる方向に使った場合、いったん少し引き上げる − アームを「Up」するとチューニングが戻ることがあります。どこかで弦が引っ掛かってるか、緩んでるかの場合です。様子をみながら「微調整」するしかないんです。

 

 

はい、これで10円玉1枚ぶん。

 

これで約1音「Up」できます。普通にチューニングしてこの状態になるのがベストです。この状態で私のは6弦が「ビビリ」そうになってるので、ほんの少し「弦高」を上げました。この状態で、ビヨーンと下げてみました(笑)。約2音半ぐらい下げられるようです。ポケットのデッパリがもっと邪魔するかと思ったんですが、この可変幅があれば、通常使うには十分です。もちろんフロイド・ローズのように、弦がベロンベロンになるまではDownできませんが、シンクロとしては合格点です。

 

そのままアームを戻して、どの弦が狂うのかを確認して、微調整します。ナットを削ったほうがいいのか、グリスで対処するのか、これは試行錯誤です。また、ドコに問題があるのかも様々です。前に書いた「ブリッジ調整」の項目を参照して下さい。

 

これでだいぶ狂わなくなってきたら、最後のブリッジの調整です。「弦高」と「オクターブ」を合わせます。「弦高」は六角レンチで。「オクターブ」はドライバーとチューニング・メーターを使います。「弦高」は「高すぎる」「低すぎる」がなければ、「好み」になってきます。自分が「弾きやすい高さ」を捜して下さい。低くしすぎると弦が「ビビリ」ますよ。ブリッジよりナット及びネックが高すぎると当然、さわっただけで「ビビリ」ます。弦高をもっと低くしたいのに出来ない場合は、ナットの切り方−高さとブリッジのセッティング及びネックの仕込みの問題が絡むので、難しくなります。信頼できるリペアー・ショップに頼むのが一番なんですが・・・(笑)。私は比較的「弦高が高め」のほうが好きなんで、「ときたさんは弦高が高めなんで、楽でいいです。」と言われます(笑)。「高め」に切ったナットは、まだ調整する余力があるんですね。

 

さあ、これでどうでしょう?

アームが「少し狂う」のは、使っているとだんだん直ってくる場合があります。今やって、今パーフェクトにはなかなかなりません。毎日ギコギコ使って、1ヶ月ぐらい余裕をみて下さい。それでもだめなら、あなたの気付かないところに問題があるか、そのギターはアームに関しては「ハズレ」です(笑)。ナット交換、ブリッジ交換、ペグ交換、はたまた「ロック機構」の導入を検討して下さい。

 

 と言いながらさっきから1時間ぐらい、ギターを弾いてるんですが・・・

 

アームが狂わない!!!(笑)

 

ぜんぜん、使えるんですけど?(爆)。どうしちゃったの、これ?まともに使えるじゃん!!。なんで?(笑)。何にもしてないのに、スゲーまともに「アームが使える」!!??いまさらこの期に及んで言うのもなんだけど・・・ほんとに「使いモノ」になるかもしんない、このギター(爆)。ほんとのほんとに「調整する価値アリ!」みたい(笑)。

きっとアームはダメで、「やっぱり、安いギターではムリですね。」って「オチ」になると思ってたのに・・・。この状態なら「初心者」に「超オススメ」!!!(笑)。

 

言ってもいい?(笑)

 

「恐るべし、フォトジェニック!!」(爆)

 

さあ、これでどうだ!!題して・・・

 

 

フォトジェニック ST−350HSH お勉強会スペシャル!!(笑)

 

「YT Southern Rock Special II」 (ビル・ローレンスが1号機です)

 

できれば1週間ぐらい弾きまくって一度、「ネジ類」を確認して下さい。ただし「確認」だけですよ。無用に「締める」ことはありません。締まってれば、留まってればそれでOK。

ガンガン、アームを使ってみて 下さい。ピック・ガード、ピック・アップの交換をしなければ、誰にでもできる「調整」でしょ?

 

今のところこの「お勉強会スペシャル」は、絶好調です。この状態で、宅録した〜〜〜い(笑)。

それが終ったら改めて、ネックを交換し、「自分用」にセッティングしなおします。

一度ぐらいはこのままで「ライブ」でつかってみたいなあ〜(笑)

 

体重
ネック幅
0フレット
ネック幅
12フレット
ネック幅
22フレット
弦幅
0フレット
弦幅
ブリッジ

ストリングガイド

1・2弦

ストリングガイド

3・4弦

3.95kg 42.0mm 51.8mm 56.6mm 34.6mm 54.3mm 77.2mm 53.7mm

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