Junk No, 036

お宝ギター自慢コーナー (^O^)/


Part3は、毛色の変わったギターの登場!!。普通の人なら、コレでも充分なハズ(笑)。ところがどっこい、ギターが増えてくると、見えなくてもいいところまで見えてきちゃうんですよね〜。自分の「欲求」と「欲望」がすれ違ってくるんです。うん、うん、よくあることです(笑)。

今日は、そんなギターのご紹介です。

 

さて、私が持っているギターの中で唯一テレキャスじゃないヤツ、フェンダージャパンのストラト。 90年代初頭に、知人の知人が機材を処分したいと言ってる、みたいな話で安く引き取ったものと記憶しています。水色っぽいメタリックカラー(レイクプラシッドブルー?)は、自分ならまずチョイスしないカラー。やっぱりメイプルネックのストラトなら2トーンサンバーストが良かったよねぇ〜(安く買っといて文句言うな)。
オーバーラッカーフィニッシュとインチサイズのパーツ、USのピックアップが使われており、多分80年代の最上位グレードST57-115だと思われます。ジャパンビンテージとやらに詳しい方なら、Eシリ!上位グレード!!レアカラー!!!となるのかもしれませんが、私はソコには価値を感じません。単にこれよりイイと思えるストラトに巡り合わなかっただけです。

某オークションでは人気のEシリアル(笑)で、しっかりした手応えと良好な鳴りに作りの良さが伺えます。バリトラの杢が浮き出たネックは高級感を漂わせています。私は木目マニアなのでオイシイ木目や杢には目がありません。とは言えトラ杢コレクターではありません、トラじゃないのも好きで使ってます。
こっちのネックはTLG-110LSとは違ってド安定。ネックを外したこともトラスロッドを回したこともありません。握った時に太いor細いではなく「カッチリ硬い」と感じる極上ネックです。(比較するとTLG-110LSはちょっとだけ柔い)。
塗装がメタブルの潰しなので木目が見えないのが残念ですが、ネックがUシェイプでストリングガイドがカモメ型ですからST57=アルダー材だと思います。私が手にした当初よりCRLのスイッチ、インチサイズのポッド、USAタグ付きのピックアップなどUS規格のパーツが使われていましたが、ヘッド裏にEXTRADのロゴマークが入っていないので、90年代のEXTRADモデルではないと思います。
 
肝心の音はテレキャスより柔らかめの音にトレモロブロックの金属的な響きがバランス良く付加された、上質なストラトサウンド。テレキャスとはオイシイところが異なるようで、いい音を出すにはエフェクターやアンプのセッティングを変える必要があります。テレキャスには全部0.10-0.46の弦を張っていますが、このストラトだけ0.09-0.42を張っています。このストラトのしなやかさには0.09の弦が合っていると感じています。トレモロは、ほんの少しだけフローティングのセッティング、音には不満が無いのでパーツ交換は一切していないオリジナルです。自分にとってストラトの基準と呼べる一本になっています。
とても気に入っているイイ音ですし、独特のハーフトーンはテレキャスにはない音なのですが、本番でこのストラトを使うことはまずありません。コレに限らずストラト全般に対することですが…。その理由は…

 

ストラップに吊るして、立って弾けない…

 

から。ご存知のようにストラトのボディにはコンター加工が施されていますよね。テレキャスを弾いてると、右腕の肘であそこをグッと押さえちゃうんです、無意識のうちにね。それが癖になっているんです。でもストラトは押さえるべきカドの部分が斜めに削られてるものだから、斜めに力が加わっちゃう。そうするとバックコンターが私の出っ腹をスルッと滑っちゃって、ギターが上を向いちゃうんです(爆)。普段は、意識して気を遣って、注意して弾いてるんですが…ココは一発アドリブでガッ!と決めようとアドレナリンが出ると…

 

指板がこっちを向いて、こんにちは(笑)

 
他にもボリュームノブが弦に近くて触りやすいとか、センターピックアップがピッキングの邪魔になるとか、トレモロ付きなのでしょうがないんですが、ダブルストップで音程が不安定なんてこともあって、積極的には使わないギターになっちゃってます。ストラトのルックスはテレキャスより都会的で、エレガントでカッコいいと感じてるんですよ。ストラトをカッコよく弾けたら…どんなにいいだろうって、憧れともジェラシーとも言えるような感傷を持ってるんです。でも弾けません(泣)
トレモロを使わないといけない曲の時だけ…ですが、カントリーにはほとんど存在しません。あってもジャガーやジャズマス、ビグスビーなどのマイルドなアームが欲しいですね。そんなこんなで、ほとんど自宅での練習用になってます。
あぁ〜、もったいないオバケが出そうですね。

 
注)私の場合、これと同じ現象が「ファイヤー・バード」で出てきます(笑)。使いたいのに、使えない(爆)。どうにも「設計」が、体とあわないんですね。ギタリストとして生まれたからには(笑)、お気に入りのギターは、みんな弾きたおしたいのに(ToT)/~~~

 

こちらはマッシュルームとういうブランドのテレキャスターモデルです。現在は同じブランド名(ロゴデザインは違う)で低価格ギターを出してるようですが、これはそうなる以前のモデルです。かつて渋谷にあった「PACO」という楽器店で購入しました。2000年前後だったと思います。ブロンドよりも更に白いシースルーフィニッシュされた美しい木目のアッシュボディと、バーズアイが浮き出たネックにハカランダ指板+貝のインレイ、パールのピックガードというルックスに完全にヤラれてしまい、試奏もそこそこに購入しました。

ネックは現代っぽい薄い握りのUシェイプにバーズアイが浮き出て、ギブソンっぽいちょっと太くて低いフレット、よく磨かれたハカランダ指板、メキシコ貝のドットインレイ、22Fつば出しネック、ピックアップはダンカン(たぶんSTL-1)、クルーソンタイプのペグ、ホワイトパール3Pの8点止め、ブリッジはビンテージタイプの6WAY(交換済み)、ノブ類はドームノブで50年代風、ポッドは250K、ハイパスコンデンサも無し。50年代風、60年代風、現代風のいいちこ、じゃなくて、いいとこ取り仕様となってます。

注)これは間違いなく「ハカランダ」でしょう。ウチの「ネックだけ」のヤツも、こんなカンジです。

美点はまずなんといっても美しいルックス、こんな可愛いテレキャスがあるのかと、一目惚れでした。シースルーの下に見える端正なアッシュの木目、バーズアイの出たネック、ダイナミックな目のハカランダ(真偽は不明だけど…)指板と木目マニアにはたまりません(笑)。シースルーホワイトブロンドとパールのピックガードの上品な組み合わせ。今でも、眺めてるだけでうっとりします。(それなりに傷は増えましたけど)。あと、ウチのテレキャス達の中では一番軽くて取り回しがいいし、スリムなネック、太めのフレットもとっても弾きやすいッス。
 

こんなに素敵なギターなのに、唯一残念なところは、

 

なんと「音」!!(爆)

 

いや、アンプを通さない生音はいいんですよ、いわゆる「生鳴りが激鳴り」(苦笑)ってヤツですか。生音は大きいし安っぽい響きは微塵もありません、ネックを握る左手にも、ボディに添えた右腕にもイイ感じの鳴りが伝わってきます。 こりゃイイや、ってアンプにプラグインすると、ギター単独ならイイ音。でも、でも、でも、なぜかバンドに混じると音が引っこんじゃう。なんか位相が合ってない感じ?で、ギターだけ聞こえてこない…(泣)。ちょっと変わる事を期待して、ストラトっぽいスチール駒のブリッジに替えてみたけど、ほとんど効果なし(号泣)。何をどうしたら前に出る音になるのかしらん?マジで誰か教えてほしいッス(T_T)。ペグを替える? ピックアップを替える? 木部に手を入れる? ブリッジを替える? どんなタイプに?。ギター弄りは大好きなんですが、改造の方向性が定まらないうちに、お気に入りのギターを闇雲に改造するなんてことはできません。なんてったってルックスが気に入っているのでね、崩すことはしたくないし…
なのでこちらも結局は部屋での練習用。あぁ、もったいない×2。こんなに可愛いし、弾きやすいのに…もしかしてDuncanを知らなければ、お気に入りにできたんでしょうか?
ボディ裏のステッカーはTLG-110LSと同じシリーズ、実はDuncanの裏にも別デザインが貼ってあったりするのです。私の「ギターの女神様」達(笑)。彼女達がいてくれないと、いいフレーズが出てこないんです(笑)

 

注)ランディさんとも話したんですが、「ボディ」と「ネック」のマッチングが合わないと、ギターとしてバランスを取るのが非常に難しいんですよねえ〜。私がファースト・インプレッションで思ったところは、すでに手を入れたみたいだし。それでもまだ、答えが出ない状態。う〜〜〜ん、いっそのこと、PUのカラーが強烈に強いもの−EMGやジョー・バーデンなどを載せて試してみたいですね。あと考えられるとしたら・・・ネックとボディを、別々のギターにする、かな。ハカランダのネックだと、「ローズ系」のボディのほうが合いそう。

 

しかし、ギターはイイっすよね〜。
眺めてよし、メンテも楽しいし、分解したり、組み立てたり、改造やパーツ交換も、もちろん弾いてよし…ギター弾き同士ならアンプ、エフェクター、シールド、弦、ピックなど何の話題でも盛り上がれます。思い出の曲や、昔コピーした曲が一緒だったりすると、もう竹馬の友みたいに感じたりします(笑)。私は昔から工作好きなもんで、フェンダーのコンボスタイルフォーマットは大・大・大好きです。(いや、フェンダーだけじゃなく、ギブソンもグレッチもダンエレも、アコースティックも大好きです)。なのでギターの構造や音が鳴る仕組み、エレキギターというフォーマットそのものにものすご〜く興味があり、そっち方面でもヲタクを自認しています。
 
フェンダー型のギターを弾いている人なら、誰でも一度や二度は「あのボディにこのネックを付けて、ピックアップはアレを乗せたら…」と、理想のギターを夢想したことがあるでしょうし、こだわりのポイントをお持ちの方も多いでしょう。私もギターの構造について、自分なりに調べたり、弾いたり、聴いたり、情報を集めたりしているうちに、自分でギターを改造したり、組み立てたりしてみたい、と思うようになりました。
 
お邪魔でなければ、次回はそんな私の歪んだ欲望の生贄、ひねくれた愛情の果実、エゴイズムの具現たるセルフクラフト系を紹介させてください。

Part 4に続く(爆)

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