この音が最高！エフェクターはニセモノ！


私を含めて、４人ともオーバー・ドライブ/ディストーション使ってるんですけど、どうしましょ？(笑)。すくなくとも他の３人は、私

 

よりギターがうまいし、みんなそれぞれの音を作ってるし。

誰も「ブースター」なんて使ってないけど、どうなんでしょ？(笑)。っていうか「ブースター」なんて見たの３０年ぐらい前(笑)かな？

ＢＯＳＳのＯＤ−１をブースター代わりに使って・・・って、そんなことしてる人、見たことない私達は「不幸」なのかな？

それとセレクトＢＯＸっていうのかな？Ａ/Ｂ ＢＯＸ？そんなあぶなっかしい、めんどくさいの使ってる人も、いないんですけど？

まわりの友達の足元を見ても、ブースターとかＡ/Ｂ ＢＯＸなんて見たことないのはなぜ？

ほとんどちゃんとしたセレクター・システムかマルチ・エフェクトにしてるんだけけど。

アンプで歪ませてもいない。ブースターもＡ/Ｂ ＢＯＸも使ってない。でもまわりの人達は「とてもいい音」してるんだけど、それは

 

私の勘違い？ほんとはいい音じゃないのかな？

誰かと同じギター、同じエフェクター、同じアンプを使ったって、「同じ音」は絶対出ない。それはみんなわかってる。でも、人の

 

「ワザ」は盗むよ。いいーー音出してる人、いるからねえ〜(笑)。いったい何をどうやってるのかは、こっそり見てくる。そして、

 

それを「自分のシステム」に取り入れるよう努力はする。でもそれは「同じ音」が欲しいんじゃなくて、自分の音をより良くするた

 

めの「ノウハウ」を盗んでくるんだ。同じ「ディストーション」を買ったりはしない。

「プロは、高い機材で・・・」。ある意味、合ってるけど、ある意味では、合ってないんだ。私のマルチも今は中古で安いけど、定

 

価で１０万円するんだよ。ノイズ・リダクションも同じくらい。だけどね「高い機材を揃えてる」わけじゃないんだ。これは、他のプ

 

ロの人達も同じ。「自分の気に入った機材」「必要と思われる機材」「好きな音の機材」を揃えてるうちにそうなっちゃっただけで

 

あって、安くても「いいもの」はなんでも使うし、値段の「高い・安い」にこだわりがあるわけじゃないんだ。


だから・・・

「プロは何百万もする高い機材使ってるんだから、アマチュアがマルチでマネをするのは無理！」

っていうのは、私は「嘘」だと思ってます。「嘘」で語弊があるなら「アマチュアの逃げ」でもいいです。

「じゃあ、あなたはマーシャルとレスポールで出てくるいい音を、マルチで出せるんですか？」

って言われそうだけど、私は・・・

「マーシャルとレスポールの音を出すために、音楽をやってるわけじゃない！」

っていのが自論です。どんなギターで、どんなアンプで「いい音」がでるのかは、知らない。それを目指してる人は、そこを一

 

生懸命やればいい。でも私のやりたいのは「音楽」であって、「ギターの音作り」じゃないんです。


ちょっと考えてみてください。一部のバカ高いギター、超高級アンプを除けば、プロもアマも、そう使ってるものに大差は無い

 

んです。プロだって、ＢＯＳＳやＭＡＸＯＮを使ってます。それに、とんでもない金額のモディファイをしてると思いますか？私は

 

逆に、アマチュアのほうが「いい機材」を使ってるんじゃないかと思うことすらあります。私が使ったことのあるギターは、せい

 

ぜい１００台ぐらい。アンプは３０台ぐらいかな。「自分の音」はいつだって捜してるけど、自分の好きな音を人に押し付けたり、

 

人のやり方を否定することもありません。

 

皆さんには「自分の好きなギタリスト」がいるでしょう。それは複数かもしれません。その人達が「ある共通の機材」を使ってた

 

とします。それは結構「高いもの」で、そう簡単に買える様なものではなかったりもします。でもそれを「すべてのギタリスト」が

 

使ってるわけではありません。それは、視野が狭すぎる考え方です。１０人のギタリストがそれを使って「いい音」出してたとす

 

ると、他の何百人何千人といるギタリスト達までが、それを使ってるような錯覚に陥ってしまってるんです。自分の好きなギタ

 

リスト達が「オールドのギター」を使って「いい音」を出していると、それを使わなきゃ「いい音」が出せない錯覚に陥るだけです。

 

それは「たまたまなんだ」と、一歩引く目をもたなきゃ。
 

ヴァン・ヘイレンの「フランケン」は、パーツの寄せ集めギターです。ネックとボディの接合面に「コイン」を挟んでました。弦高

 

の調整のためです。そんなギターでも、彼はトップの座に登りつめました。今は「ミュージックマン」のオリジナル・モデル、自分

 

のシグニチャーを使ってます。オールドなど使ってません。アンプの５１５０だって、みんなが買える値段です。でも、誰も「ヴァ

 

ン・ヘイレン」にはなれません。Youtubeを見ると、彼をものの見事にコピーしてる人達がいます。でも残念ながら「ヴァン・ヘイレ

 

ン」がいる限り、彼らを必要とする人はいません。世に出たければ「自分のギター」を弾かなければ、いけません。

クラプトンの「ブラッキー」。オールド・パーツの寄せ集めでした。でももう売っちゃいましたよね。今使っているのはカスタム・シ

 

ョップ製の「２代目」です。オールドでも何でもありません。ピック・アップは、あの悪名高き（笑）レースセンサーです。最初にレ

 

ースセンサーが出た頃、あれほどバカにしてた人達が、今はこぞって「クラプトン・モデル」を使っています。クラプトン本人です

 

ら、「新品」です。オールドではありません。「でも、カスタムモデルですよね？」って、今度はそっちのせいにするんですか？（笑）。

 

ウチの江口君も使ってます。こいつとブギーでいい音出してます。でもクラプトンの音じゃありません。このギターが「いい音」な

 

のは、クラプトンの腕、江口君の腕です。彼らはどんなギターを持たせても「自分の音」を出します。「ギターのせい」で「いい音」

 

を出してるわけではありません。

別に私はヴァン・ヘイレンやクラプトンが好きなわけではありません。例に出してみただけです（笑）。でも私の好きなギタリスト達、

 

みんないつの間にか自分の「シグニチャー」を使ってる人が多いんです。「コレクション」と言う意味なら、私もそれは欲しいです。

 

でも私は「自分が弾くため」にそれを買おうとは思いません。私は「そのギター」から生まれる「彼らの音楽」が好きなだけであって、

 

彼らになりたいわけではありません。自分なりの「音楽」へのアプローチが、たまたま「ギター」なだけで、ギターの制約にしばられ

 

たくありません。ギターはいつだって「自分なり」だけでいいんです。

「安いギター」と「高いギター」。出てくる「音」は違うでしょう。でも「音楽」に優劣の差はありません。どちらからでも「いい曲」は生ま

 

れます。いいフレーズも生まれます。そしてどちらからも「楽しみ」は生まれます。「音楽」を楽しむのに「金額」は関係ありません。

 

ただ何でもそうですが、「道」を突き詰めていくと、「道具」が伴ってくるのは当然のことです。

よく「ギターは高い！」って言われるけど・・・そうでしょうか？特別なものを除けば、３０万円がいいとこです。でもその金額じゃあ、

 

魚釣りの「棹」一本、買えませんよ。ビルダーさん達が丹精込めて作って「３０万円」ですよ？「手工芸品」で、そんな安いのって、

 

普通あります？
 

私にとって「フェンダー」も「フォトジェニック」も「かわいいギター」です。ちゃんとギターを作ってくれてる人には、怒られちゃうかも

 

しれないケド（笑）。でも、そんな楽しみ方をできるのも、「ギター」だからこそ、じゃないんですかね？。５０００円のギターでも、１０

 

０万円のギターでも、同じ曲が弾ける。同じステージに立てる。同じ笑顔が生まれる。そんな「音楽」が楽しかったから、今でも仲

 

間とずっと続けてるんだと思います。