第22回


Tokai TEA-80D


 

出身地 トーカイ直

生息地 トーカイ直

金 額  0円

 

私が私であるための証明。

他の何にも変えられないギターです。

 

 

このギターも「トーカイ」さんにエンドースメントしていただいたものです。こいつは私の「生涯の伴侶」となりました。そして私にとって「Heart Of Klaxon」にいた証。「Heart Of Klaxon」そのものです。
このギターが来たときは、「茶色」と2本でした。ただどう考えてもこの「ナチュラル」のほうがいい音でした。結局、尾崎君とのジャンケン(笑)に勝った私がこちらを取り、尾崎君が「茶色」を持つことになりました。まあ最終的には、彼も気に入っていたようです。ただ間違いなくこっちのほうが、いい音でした。
「茶色」は型番が「60」−6万円で、私のが「80」−8万円です。このギターは表は単板1ピース。裏は2ピースです。これだけ使っていても、ネック・ボディのバインディングには、異常がありません。

 

このギターは、まったく資料が見つかりません。唯一見つかったのがこれ。

 

 

THE BANDのリック・ダンコにも渡したようです。少なくとも1回は使ったでしょう(笑)。そして尾崎君。そして今回お正月の特番で、H2Oの右側の人が使っているのを、初めて見ました。これで「茶色」は少なくとも3本はあると思われます。ただ私のこの「ナチュラル」は、未だに1本も見たことはありません。多分ナチュラルが「D」。茶色が「S」だと思われます。


これ、今作ったら、結構人気が出ると思います。今ならこのカタチでも全然OKでしょう。だた当時は・・・早過ぎた気がします。ちょうどオベーションの最盛期にあたってました。

 

 

このヘッドあるいはポジションマーク。「水牛?」(笑)。何らかの意味はあったんでしょうが、私はずっと意味不明です(爆)。このギターに似合っているので、全然気になりません。ツアーでの「歴戦の勇士」のため、傷はかなりありますが、決定的なダメージはありません。

ただ最近になって、ブリッジ下ボディが若干、膨らんできました。もう30年の歳月が流れています。30年使いまくって「コレ」ならやっぱり・・・「トーカイはスゴイ!」。さすが「木工のトーカイ」です。Cat's Eyeより高級感はあります。なんせオリジナル・デザインですから。

 

これも・・・水牛。

さすがにフレットが磨り減ってます。

 

もひとつ・・・水牛(笑)

 

 

これがサウンド・ホールの中。アコギのブレイジング等は・・・まったくわかりません。構造の良し悪しもまったくわかりません。判るのは「音の良し悪し」「弾き心地の良し悪し」だけです。中のシールには型番。そしてここにもウシさん(笑)。ネックのところになにやら書いてあります(笑)。

 

ボディーは小振りで、ネックも細め。私のようなチッコイ日本人には、ピッタリサイズです。取回しがよいので、どこにでもホイホイ持っていけます(笑)。ボディ・シェイプがオリジナルなので、当然ケースもオリジナル。
サウンドホールが「楕円形」なのは、当時としては画期的。デザインがみんなに嫌われたのかなあ〜。

私はもう、見た瞬間に一目ぼれ。
「じゃあ、ジャンケンで・・・」ってなった時は・・・(笑)。私、ちょっとやそっとじゃ、ジャンケンでは負けません。ちなみに尾崎君に負けたことは一度もありません(笑)。直情型B型の射手座の考えることなど、手

に取るようにわかります。ちなみに、「大きなジャンケン」を3回やって、3回とも「グー」で勝ってます(笑)。

 

 

音は「いい音」です。っていうか「私の基準」になってますから。少なくとも「茶色」より遥かにいい音でした。それは当時のマネージャーも同意見でした。「2人で色違い」で演奏するのは・・・兄弟で演奏するようで、とてもうれしかったです。ちなみに江口君とも「お揃いのギター」があります。これも写真が残っているんですが、2人でほぼ同時期のテレキャスターを使ってました。3人でレスポール・テレキャス・テレキャス(笑)。気持ち悪いバンドですね(爆)。

 

 

エンドピンは元からこの位置に。ちょっと不思議な位置だけど、不便はありません。普通なら、ネックに打ちそうなもんなんですが・・・。

元々からプリアンプの付いていた「エレアコ」。一度レコーディングで使ったときは「オベーション」そっくりの音でした。これはプリアンプのチューニングのよるものでした。それがわかったのは、ライブの直前にプリアンプが壊れ、どうしようもなくて緊急で直結した時。


「なに、これ?」

メチャメチャ「アコギ」の音がします。元からの設計でマイクを埋めるべく、独特のブリッジがのっかっています。これにちょっと太目のピエゾが入っていて・・・、抜群にいい音がします。おかげでプリアンプがBOSSのAD−5から、YAMAHAのAD Stompに出世しました。この組み合わせがあれば、一生悩む必要はありません。極上な「アコギ・サウンド」で、超お気に入りです。ツマミはダミーで残しています。穴あきもかっこ悪いし。

 

木材もよくわかりません。資料がなにもないし、判別も得意ではありません。っていうか「材質」に興味がないだけ。他のギターでも材質がどうのこうのって、言ってないでしょ?(笑)。私にとって「そのギターの音」というものがあるだけで、材質なんかどうでもいいんです。材質がわかったからって、ギターがいい音になる訳ではありません。また、材質でギターを買うわけではありません。「その音」がするから、使うだけです。

ネックはかなり薄め。とても弾きやすい。おかげで他のアコギは、ネックが太く感じます。ただ私はネックが太いのも、弦高が高いのも、あまり気になりません。後で出てくる「シーガル」や「イバニーズ」は、メチャメチャ太いです。ネックの「カンジ」とボディの「カンジ」はジャストフィット。このギターならではのバランスです。とても弾きやすい仕上げです。

手を加えたのは、壊れたプリアンプを外したのと、その後にジャックを交換しただけ。ペグも問題なし。ブリッジ、ナットも問題なし。とても良くできています。
全体のデザインは、もう見慣れすぎてしまっているし、「可愛い」としか思いません(笑)。立って弾いても、座って弾いても、まったく違和感はありません。ただ・・・

 

最近は「お疲れ」のようです(笑)。長時間弾き続けてると、「鳴り」が止まります。ステージで2時間ぐらいガンガン弾いてると、急に鳴りが止まることがあります。最初はそんな風に感じるだけかなあ〜と思ってましたが、どうやらそうではないようです。休ませると元に戻ります。「いつもの音」になるんですが。そのためにサブの「Fender」や「シーガル」を用意しました。私と同じに「老い」がでてきたんでしょうね。

この「鳴りが止まる」っていうの、他のギターで体験しました。それがわかってからより、「ギターの鳴り」がわかるようになったんです。そしてこのギターを大事にするキモチになったんです。私が死ぬまでは、なんとかがんばって欲しいと(笑)。コイツの変わりはチョッと・・・(爆)。ありません。(^O^)/

 

 

欠点

なにもありません。しいて言えば・・・同じものが、もう1本欲しい。

 

総評

なぜこれが普通に売っていないのでしょう?6〜8万円のギターとしたら、とても合格なギターなのに。

尾崎君のアニバーサリーで作ってくれないかな?

俺も買いたい!できれば色違いで2本!

 

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