第4回


TOKAI BREEZYSOUND TL-80??


出身地 トーカイ直

 

生息地 トーカイ直

 

値 段 0円−トーカイさん、ありがとう!!



こいつもついに、念願のリペアーに(笑)

 

今回は最終リペアー。ブリッジをGOTOH製に交換。やっと使える・・・(笑)

 

 

このギターはトーカイさんに、エンドースメント=提供して貰った、ありがたいギターです。私の

 

他で確認したのは、「サザンの桑田」が、同じモデルを使ってました。こいつは・・・多分「LOV

 

E ROCK」以上に、「トーカイらしいギター」。まだフェンダーがこいつに良く似た「セットネック・

 

モデル」を作る遥か以前にリリースされています。

 

私はトーカイさんには、頭があがりません。「伊藤さやか」ちゃんの時も、「尾崎豊」君の時も、

 

私に何も言わず、ギターを気持ちよく置いていってくれました。こいつも、アコギも、未だに大

 

切に大切に使っています。この場を借りて、深く感謝いたします。できれば・・・これとまったく

 

同じテレキャスターが・・・あと3本欲しい(笑)。テレキャス・ブリッジと、フロイト・ローズとウィル

 

キンソン・アームの3台(爆)。それに私のトレモロ・アームがあれば・・・完璧!!!全部、違

 

うピックアップのせて・・・・(笑)。 

 

でも・・・・とにかくこのギターは、資料がありません。東海楽器さんに問い合わせれば、いいん

 

でしょうけど。このギターは、不思議なところがいっぱい(笑)。とりあえず、今わかってる資料も、

 

添付することにします。

 

まず恒例の、全景を(笑)

 

   

 

美しいでしょう?!(笑)。少しザグリが大きめで、スリムなツノ。ボリュームもトグル・スイッチも、理想

 

的な場所。私には、ドンピシャ。重量も、重すぎず軽すぎず、私にはちょうどいい重さ。3時間のステー

 

ジもOK!(笑)シールは、ご愛嬌。私がこんなことするのは、めずらしいんだけど。実は、ネックにも貼

 

ってある(爆)。 


最初についていたピックアップが、銀色でポールピースなし。ツルツルでちょっと小さめ。これが・・・・サ

 

イテイ!!ピーピーハウるし、音は悪いし。使う気がなくて、友達に貸しておいたら、勝手にピックアッ

 

プを変えてました(笑)。誰でも、考えることはおなじなんだね(爆)。

 

 

これも、スター楽器のナベちゃんの仕業(笑)。当時、ヤマハが代理店だった「マイティー・マイト」。安い

 

のに、全然人気がなくて。確か1個、定価9000円ぐらいのピックアップを、つけてくれちゃいました。と

 

ころが、オリジナルのピックアップのサイズがこれまた特殊で、普通のピックアップが入らない。というか、

 

取り付けられない。それで、ナベちゃんは・・・無理やり押し込んで・・・。これがドンピシャ!! パワーの

 

有り余ってる「マイティー・マイト」が、ほどよく緩和され、ジャストミーーート!!ほんとに、ほんとに、一

 

時は、ハムバッキングのギターは一生、これだけでいい!!そう、思ってました。特に、エフェクトなし、

 

アンプ1発の時。メチャメチャいい音します。これほど気持ちよく、「アメリカンロック」の音がするギター

 

もめずらしい。俺の中では、佐橋君のレスポール、蘭丸ちゃんのSGといい勝負(笑)。聴いてる人はと

 

もかく、弾いてる自分が、一番きもちいい!! 

 


で、長らく懸案だったのが、ブリッジ。トーカイのオリジナルで、微調整付きアームだったんだけど、ヘ

 

ッド側はロックされてない。なんのための、微調整?みたいな(笑)。なんの意味のあるアーム?弦は

 

フロント側からの「引っ掛け」式で、交換しづらいし、いいことなし。

 

 

左が上から見た図。ガイドの後ろのほうにピョコンと立ってるのが、弦を引っ掛けるとこ。コレが、弦交

 

換しにくいのなんのって(笑)。真ん中が後ろ姿。上のねじのさらに上の穴に、チューニング微調整の

 

フロイドローズみたいな、ねじが付いてるの。もうないけど。でも、ネック側で弦をロックしてないのに、

 

ブリッジ側で微調整?なんのために?みたいな(笑)。右が裏側。ブロックは一体型。アームとボディを

 

固定するねじとの接触部分が、変則的になってる。 

 

 

今回これを、GOTOH製に交換して・・・、って交換したうちのリペアーマン目黒君が・・・


「これ、むかーーしのGOTOH製かも・・・・??」だって(笑)。

 

はっきりはわかんないけど、そうかもしれないって。アームは「太いタイプ」で、「フロイト・ローズ」なん

 

かと同じタイプだった。でも、いいの。ふつうのブリッジが付いててくれれば(爆)。

 

ヘッドはこれ。これ、あとから他のモデルと比較するね。 

 
 

 

このペグ。芸が細かいことにちゃんと「TOKAI」って入ってます。だいぶくすんでいるけど。ゴールド

 

 

仕上げ。なんだけど・・・。あとで他のモデルのところでも説明するけど、こいつは、ゴールドとシル

 

バーが入り乱れてる。上のボディの写真、見て!ピックアップのエスカッション、シルバーなんだよ

 

ね。ピックアップもシルバーだった。ノブはどっちだったか忘れた(笑)。アームもどう見たって、シ

 

ルバーでしょ?でも、あとで出てくるこ いつの「兄弟」を見ると、全部ゴールド。不思議なんだよな

 

あ〜。なので今回つけたGOTOHのブリッジは、シルバーにしました。ついでに、ポット・配線・ジャ

 

ックも全部直して。ハイ、できあがり!!



で、これをリペアー中、あの「コンバット」(!)の店長さんが遊びに来て、このギターを見たらしい。

 

そしたら・・・ 

 

「この表の単版、すげえ高級な材質かもしれない」だって。この手の木目の板は、希少らしい。そ

 

の割りに、その下は・・・セン(笑)。なんなの?このちぐはぐさ!!しかも・・・ 

 


「ポットと配線で、裏開けたんですケド・・・、構造的に、ムリがありますねえ〜」だって(笑)。
 

 

「ジャックも深くて、取り付けが大変でした。」だと(笑)。それは、君達に任せよう!!(爆) 

 

う〜〜〜ん、ノブもサビサビだなあ〜。新しいのにかえようかなあ〜。 

 

やっぱり、ここも見せておかなくちゃね。ネック・ポケットです。 

 

右の写真、ヒビのように見えるけど、それは写真の撮り方が悪いだけ。シワひとつ入ってません。ネッ

 

クも正確に、ピシッっと入ってるでしょう?さすが、「木工のトーカイ」(笑)。ネックに貼ってるシール、見

 

えちゃってる?ローの「F」から、全部貼ってるの。もう、「ネックの一部」になってるから、全然気になら

 

ない(笑)。ネックも細身で、すごく弾きやすい。ただ、指板のアールは、ちょっときつめ。嫌いな人、い

 

るかも。

 

0フレット 12フレット 21フレット ストリングガイド 弦幅0フレット 弦幅ブリッジ ネックの厚み
42.5mm 51.7mm 54.6mm 68.0mm 36.0mm 56.0mm  



 

 

 

参考計測値です。ストリングガイドの値は、ブリッジの内側(0フレット)からねじの芯までのアバウトな

 

数値です。ネック厚みは、今度弦を交換する時に計ります。 なにはともあれ、やっと出番です。こいつ

 

を持つと、つい「BOW!」を弾きたくなる(笑)。「Drivin' All Night」も、こいつの持ち歌(笑)。はてさて、何

 

に使おうかなあ〜。

 

 

欠点

 

無し!!(キッパリ!!) ただし改造後、ね!

 

 

総評

 

資料なさすぎ!!(笑)それで、今までネットで見つけた、この「TOKAI BREEZYSOUND」の資料を

 

まとめておきます。

 

 

いろいろな人の記述をみてると、このシリーズは1980〜1983年ぐらいというのが多いです。そして

 

「TL-〇〇」、この〇〇には「値段」又は「グレード」の数字が入るらしく、現在確認できているのは、50

 

〜120、多分5万円から、12万円まであると思われます。

 

ところが「TOKAIBREEZYSOUND」と「ヘッド」に記載されたギターだけで・・・こんなにバリエーション

 

があったりします。  

1 2 3 4

 

5 6 7

8
9

4はなんと、「オール・ローズ・モデル」。これも、BREEZYSOUNDだったんだ。5・6・8は、メイプルネック。

 

しかも6は、「ストリング・ベンダー付」。5と7のサンバーストは、全然カンジが違うね。8のペイズリーは、

 

ピンクというより、紫?(笑)。9の「インカ・シルバー」のバイディング付きは・・・カッコイイ!! Cool!!

 

これ、今売ってたら・・・ゼッタイ、買う!(笑)。これに、EMGを3発、のせたい(爆)。 

 

で、不思議なのが・・・ヘッドの形状。ヘッドの「ロゴ」、「ストリングガイド」、そして「ヘッドの形状」が違うバ

 

ージョンが存在。 

 

この「オールローズ・モデル」は、私のヤツのヘッドにそっくりなんだけど、ペグがシルバー。 

 

ブリッジが比較的新しいタイプの「六連」。私と同じ「改造」してる。ひょっとしたら、オールローズもどき?かも?(笑)

 

 

ところが、この3つは、ヘッドの形状が全然違う。上のは、先の「丸」が大きくない?ストリングガイドに

 

「スペーサー」が入ってるよね。真ん中は、「丸」が、尖ってるよね?上の写真の「2」や「3」のタイプ。

 

フェンダーに「変えろ!」って言われたかな?(笑)下は、ずんぐりむっくり。しかもロゴが違うし位置も違う。

 

ストリングガイドも「丸」タイプ。ペグは「四角」だから、グローバー・タイプ?なんか、のぺーっとしてて・・・

 

ちょっと・・・カッコ悪い! 

 

上と真ん中は、同じパーツなのに、ロゴ位置、ストリングガイドが逆。下は、私の同じロゴなのに、位置

 

が違うし、ガイドが「丸」。ひょっとして、50年から60年代の、いろんなモデルがあったのかな?

  

これは・・・悲惨!”(笑) 

 

本人は、「BREEZYSOUNDだ!」って言ってるんだけど、ロゴを張り替えて、ペグを換えたら、「トーカイの

 

美学」が、崩壊してるよね(笑)。美しくない!って言うか・・・かっこ悪い!!(爆)。ヘッド形状からすると、

 

トーカイじゃないかも。 

 

これが、ついに見つけた、私のギターの「兄弟」とおぼしきヤツなんだけど・・・・ 

 

スペックがだいぶ違う。後ろ姿は、そっくりだけど・・・。まず目を引くのが、「オール・ゴールド・パーツ」。

 

豪華絢爛!!(笑)。裏蓋のビスまで、ゴールド。まず、ネックがメイプル。良さそうなネックだなあ〜。

 

コレ、欲しいなあ〜(笑)。ピックアップは確かにこんなカタチだったけど、こっちはゴールド。

 

 

そしてブリッジが、最初からノーマルなトレモロ・アームで、ゴールド。でも、オリジナルっぽいデザイン。なん

 

か、確実に「GOTOH製」っぽいなあ〜。裏蓋は、弦交換の穴が、一つずつの独立型。私のは一列、全部

 

繋がってる。ジャック・カバーも、エンド・ピンも、ゴールド。うーーん、ゴージャス!

 

 

 ヘッドの形状は、多分まったく同じ印象。ただ、ペグが「ロック式」みたい。とすると、ブリッジも「ロック式」か

 

も知れない。こいつの表面もキレイだけど、私の方がもっともっと綺麗(笑)。ひょっとしたら、どちらも「One

 

Of」で作られたものかも・・・・。 

 

 

ついにもう一人、いや二人、兄弟を見つけました。 

 

おお〜〜〜っ、やっぱりシルバーのピックアップがいるんだ。最初のヤツより、私のに似てる。このコもシル

 

バーとゴールドパーツが入り乱れてる(笑)。でもネックは、やっぱりメイプルなんだ。アームがどれとも違う

 

んだけど・・・・黒のアームは・・・似合わないよね。

 

 

弦が「裏通し」じゃないところは、やっぱり共通。バネを引っ掛ける「穴」なんかは私のに似てるんで、ひょ

 

っとしたらコレもGOTOH製で、別タイプかも。バネが新しそうなのは、ちょっと気になる。ノブは平頭なの

 

は、このコだけの特徴。私のも前のも、丸頭だし。

 

 

ヘッドの形状、ロゴの入り方は同じなのに、ペグはやっぱりロック式。ストリングガイドがやけに「金色」な

 

のに、ペグはどっちつかずで、わかりづらい。

 

 

やっぱりプレートも、おなじように腐ってるけど、ゴールドだ(笑)。私のは、どうみてもシルバー。このコの

 

シリアルは「110454」。私のは「110637」。アームに「微調整ネジ」が付いてる分、私のほうが進化系

 

??(笑)。他のノーマルテレだと、「10????」や「22????」を確認してる。この期に及んで「80」のシール

 

が残っているのがスゴイ!!でも、トップのキルトは、ウチのコのほうが断然キレイだなあ〜(爆)。

 

 

そしたら・・・・キルト・トップのコを発見!! 

 

このキルトは、私のにすごく近い。センターあわせなんで、印象はレスポールに近いけど。それでも、かなり

 

高級な材質っぽい。なのに、裏もへんなところで2ピース。私のは、裏も表も、ワンピース。しかもヘッドが「と

 

んがり」型。裏のコンターもあるようなないような・・・。見てわかるとおり、ノーマルなテリーだし。そのくせ、ブ

 

リッジなんかは、妙にピカピカしてて、安っぽそう。どう見ても、ピックガードの白ワンプライは、なしのような気

 

がするんだけど・・・・(笑)。 でも、さすが「木工のトーカイ」。みんな、美しい仕上がりだ。 う〜〜〜ん、全部並

 

べて比べてみたい。

 

 

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