ZG 03

G5の基本性能について


とりあえずG5に沿って説明はしますが、ほぼエフェクター全般にわたる基本的な知識になると思います。

 

G5はアンシミュを除くと、10種類に分類されるエフェクターを装備しています

01 - DYNAMICS
02 - FILTER EQ
03 - DRIVE
04 - MODULATION
05 - SFX
06 - DELAY
07 - REVERB
08 - TWIN FX
09 - PEDAL FX
10 - Z-PEDAL FX

これ全部で123種類あります。全部説明してたら・・・日が暮れます(笑)。なのでかいつまんでご紹介します。「変わりダネ」がいっぱいいますし、「???」もいます(笑)。2万5千円で買ったとすると、1個約204円です(爆)。安いにも、ほどがあります。
 

■DYNAMICS

コンプレッサーとノイズゲートになります。変わったものは「SlowATTCK」。これはBOSSの「スローギア」というエフェクターと同じ。いわゆる「バイオリン奏法」を自動でやってくれます。普通はギターのボリューム・ツマミやボリューム・ペダルで演るんですが、それを機械的にやってくれるもの。無いと欲しくなるんですが、あっても「???」なエフェクターです(笑)。以前に、これとワウとディレイを1つのボックスに組み込む発注をしているツワモノに出会いました(爆)。まあ、プログレなら役にたつかも(笑)。全ては「アイデア次第」ってことです。

 

ここで注意すべきは「ZNR」−「ズーム・ノイズ・リダクション」の存在。ZNRはHushと並んで、ノイズ・キラーとしてはとても優秀なものです(ちなみに私は、Hushも所有しています)。ところが、ですね。これも「エフェクターの1つ」としてカウントされます。9個直列にZNRを入れると、「1個消費する」っていうことです。残りは8個っていうことですね。そしてZペダルが必ず1個はあるので、ZNRを使うとノーマル・エフェクトの残りは、7個として考えなければいけません。それと・・・
ZNRはリバーブ音やディレイ音まで切ってしまう能力があります。深くかけすぎると、残響が残らなくなります。そして「モノラル」です。ステレオ・エフェクトの後ろには、置いておくことはできません。この3点は、要注意です。ここ、試験に出ます(笑)。
 

コンプ」はいわゆるギター・エフェクトとしてのコンプから、スタジオでかけるような「リミッター」的な効果まで。それぞれTPOで選んで使うことになります。
「ノイズ・ゲート」は、ノイズ・キラー・タイプとは違って、強制的に信号を切ってしまいます。この「強制的」っていうのが、キーワードです(笑)。「ゲート・リバーブ」「リバーブ・ゲート」(爆)。特殊効果には、必要な機材です。
 

■FILTER_EQ

「GraphicEQ」「ParaEQ」「Exciter」。この3つ以外は、ほんとにツワモノ揃いです(笑)。呼び出しただけでは、「なんに使うの???」っていうモノばかりです(爆)。一般には、ほぼ使われずに終わってしまうエフェクターばかりです。ただし・・・ただし!(笑)。アイデアの宝庫です。普通に生活していれば(笑)、絶対に買うことの無いエフェクターばかりです。何をどう使うのかは判らなくても、1度はパラメーターだけでもいぢってみましょう。「使ったことのないモノ」は、「想像すること」すらできません。一度でも「それらしい音」を聞いてれば、なんらかのヒントになることもあります。でも「アイデアの宝庫」です(笑)。

 

「グライコ」は説明不要ですね。6バンドで、ごく普通です。「パライコ」は、1台で2ポイント掛けられます。各エフェクターの「トーン」ではいぢれないところを、追い込むのに使います。私は「グライコ」を、ほとんど使いません。「小ネタ」に使うことはありますが、「通常の音作り」にはほとんど使いません。「パライコ」のほうが、遥かに使用頻度が高いです。

 

「パライコ」は、「奇数倍音」「偶数倍音」で考えることが多いです。その先にあるのが「Exciter」。位相をフェイズして、倍音をなんたらかんたら・・・(笑)。良くわかってませんが、高音部で輪郭をハッキリさせるのに使います。80年代〜90年代にかけて、流行したエフェクターです。SD−1と組み合わせると、「往年の音」がします(笑)。
ただ使いすぎると位相が狂って、逆に音が引っ込んでしまったり、全体の位相を狂わせたりします。通常の使用では問題ありませんが、レコーディング−宅録では要注意です。ここも、試験に出ます(笑)。「位相」まで気にすることができれば、「宅録検定合格!」です(爆)。EQ系は、「使いすぎに注意!」です。でもグライコの「フェイズ・サウンド」「ラジオ・ヴォイス」は必須科目ですけどね。

 

■DRIVE

ここは説明不要ですね。おもいっきり、自分でいぢくって下さい(笑)。

 

■MODULATION

「Tremolo」から「Vibtato」までが、本当のモジュレーション系。いわゆる「揺れモノ」と言われるエフェクトです。私が大好きなエフェクトです。ちなみに・・・「Tremolo」と「Vibtato」の違い、わかりますか?(笑)。これも、試験に出ますからね(爆)。

そのあとが「原音付加モノ」。原音に対し、もう1つの音が「足される」エフェクターです。これは・・・小ネタ以上に、いろんなところで使えます。「ワンポイント色モノ」です(笑)。
「HPS」−いわゆる「インテリジェント・ハーモナイザー」があれば、「1人ツイン・リード」ができます。また、ペダルで「音程」をコントロールすることもできます。なかなか奥が深いエフェクトです。っていうか・・・

みんな、この「MODULATION」の使い方がヘタ過ぎ!(笑)。クリーン・トーンにコーラスなんて、誰もが使っているので、面白くもなんともない音です。今剛さんが、非常にハイセンスな使い方をします。要研究です(笑)。

 

■SFX

名前からして、私用(笑)。どこにも属さない「色モノ」です(爆)。でも・・・使います。これはやってみるしかありません。あっ、普通の人は使わないカモ・・・(泣)。私はもう4つは「音見本」で使っちゃってますね(笑)。私には、必要不可欠なヤツラです。特にレスリーのシミュレートはいいですね。VSTからの流れで、回転がかなり自然です。オキニです(爆)。

 

■DELAY

これは、使わないワケにはいきませんね。いろいろなタイプのディレイがあります。ノーマルなディレイから、色モノまで(笑)。これも、アイディア次第としか言えません。「Delay」「TapeEcho」「AnalogDly」「MultiTapD」「StereoDly」以外は、ディレイ音がなんらかの変化をします。使い道はあまりありませんが、効果的に使えばワンポイントとしては、印象的に音を残せます。私は「Delay」「TapeEcho」「AnalogDly」の3つは、すでにあっちこっちで使っています。「ディレイを薄くかけました」は、この3つうちのどれかです(笑)。
 

■REVERB

これも、使わないワケにはいきませんね。リバーブを使って「場所の大きさ」を表現しています。これも「音作り」には不可欠なエフェクトです。必ずしも「場所の大きさ」だけじゃないですからね。「音像を付加する」役目もあります。残響の有り無しで、聞え方が全然違います。
この中の「Air」。ちょっとクセモノだと思います(笑)。ZOOM GM−200にはあった「空気感の再現」が少し手薄になっているのは、これのせいかな?(笑)とも思います。いわゆる「マイクの位置」ですね。まあ、リバーブをちゃんといぢれれば、「部屋鳴り」も作れますけど。

 

■TWIN FX

いわゆる「2in1」です。これね、思ったよりちゃんとしてます。もうパラメーターも省略されてしょーもないモンだと思ってたんですが、そうでもないです(笑)。エフェクト数が足りなくなった時、あるいは簡易に使いたい時は、重宝すると思います。

 

■PEDAL FX

いわゆる「ワウ」などの、「ペダルでコントロールすることを前提にしたエフェクト」です。「ワウ」と「ピッチ」ですね。変わりダネが「The Vibe」。たぶん、「ユニ・バイブ」がモデルだと思うんですが、そうであれば「あの人」のサウンドなどと同じ効果が得られるはずです。これと「カラー・サウンド」があれば、バッチリなんですが(笑)。Zペダルに比べれば、ノーマルなものですね。

 

■Z-PEDAL FX

そしてドンジリに控えしは・・・G5の売り文句のひとつ「Zペダル・エフェクト」です。従来であれば自分でペダルにアサインする必要のあったものが、最初から用意されています。しかも、縦方向と左右方向にペダルを動かして音を変化させられ、ターボ・スイッチ(って言うんだっけ?(笑)で、吹っ飛びます(爆)。ムチャクチャ面白いんだけど・・・何に使うの?みたいな(笑)。これも、「アイデア次第」。ただし・・・

 

従来「ボリューム・ペダル」と呼ばれていたものが、Zペダルの1つとしてカウントされます。従って常時ボリューム・ペダルを使う人は、Zペダルを使えません。どうしても使いたい時は、外付けで別のペダルを用意するか、その音だけ「ボリューム・ペダル無し」になります。ボリューム・ペダルも「エフェクターの1個」っていうことです。これも、試験にでます(笑)。「ZNR」「ボリューム・ペダル」を使うと、残りは純粋に7つしか使えません。これが私の悩みのタネでもあります。

 

このZペダルで「Z」が名前についてるものが、「Zペダル特有の動きをするもの」です。その次が、「左右に別個のエフェクトがアサインされているもの」。そして最後が、「Zペダルを使うことのできる特殊効果音」です。かなり複雑なパラメーターの設定になっています。そして勿論のことですが、「ペダルを動かしながら」でないと、その効果を実感することができません。音がA→BあるいはA→C、及びB→Cと変化します。面白いけれど、なかなか大変です(笑)。ついでに、ですが・・・

 

「ペダルの固さ」を、レンチで調整できます。「ペダル」って「自分が好きな踏み込みの固さ」じゃないと違和感を感じますし、使う気になれません。ボリューム・ペダルとしては、割と軽くなっています。左右はあまり軽くはしてありません。これを自分でセットすることになります。

 

番外編
■DRIVE
■AMP MODELS

この2つに関しては、ネットでみんなが書いている「G2・G3シリーズのインプレッション」あるいはそれ以前のモデルのインプレッションを参考にしてみて下さい。意外とみなさん、使っています(笑)。みんなそれぞれに、「お気に入り」があるようです。というのも・・・

 

普通「お気に入り」で使う「歪みの音」って、せいぜい2〜3種類なんですよ。特に「自分の音」であれば、極端な話、1つでもいいわけです。「○○○の音、いいわ〜」って、それぞれに皆さんが書いています。みんな「自分の知ってる音」「自分の得意な音」「自分の使う音」の範疇でインプレッションを書くわけです。私のように、どれもこれも使おうなんていう人のほうが珍しいんです。私の場合「宅録」と「コピー」があるから、いろいろ使うのであって、実際に自分のバンドでやる場合は、やはり歪みは3種類あれば間に合います。まあ、へんな使い方で、3種類×3で動くようにはしていますが(笑)。

 

まあ平たく言えば、全体的にかなり「似てる」んです。ただそれが「自分の守備範囲」じゃないと判らない、判りにくいっていうだけなんです。だって、ハイワットを使ったことの有る人なんて、どのぐらいいます?。俺はウチのカットがハイワットの3段積みを使っていたので、使ったことがあるだけです。オレンジもブギーも、レコーディングで使ってます。フェンダーはオールドのベースマン、ツイン、デラリバ、バイブ、バンドマスターなど、ほとんど使っています。アンペグは大好きなアンプだし、ミュージックマンやヤマハも大好き。マーシャルも1959からずっと使いました。でも、そんなヤツのほうが珍しいワケで、普通は「自分の好きなもの」「自分の使ったもの」が尺度になります。

 

そんな時、ネットのインプレッションを参考にすれば「ああ、このアンプの音って、似てるんだあ〜」と知ることができます。ブギーだって、MKとレクチでは全然違います。ましてやブティック・アンプなんていったら、使ったことの有る人のほうが稀でしょう。ハワード・ダンブルやポール・リベラなんて、目にするだけでも大変です。使ってみましたケド(笑)。まあ・・・ブティック・アンプやベースマンは、素人は触れないほうがいいです。欲しくなった時が「命取り」です(爆)。使っちゃうと・・・その存在意義がわかります。なぜ、超一流の人達がこれを使っているのか?が、理解できます。それだけに・・・「命取り」です(爆)。「さわらぬ神に祟りなし」「知らぬが花」です(爆×1000)。「豚に真珠」「馬の耳に念仏」です。話がそれましたが・・・

 

 

「ネットに書いているあることを、鵜呑みにするヤツはバカ!」。でも「人の話を聞かないヤツは、もっとバカ」です。「立ってるものは、親でも使え!」。折角みんなが書いてくれてるものを、利用しない手はありません。でも、信じるヤツは・・・やっぱりバカです(笑)。
本に書かれていた「ウソ」を、ネットで3人が書き込むと「真実」になってしまいます。悪気はないんですよ、その人達。でも「自分で試すこと」無く、信じ込んでいるワケです。ウソを言っている自覚がないので・・・いつのまにか「定説」になります。ギターやアンプ、エフェクターには、その手の話がゴロゴロしてます。なので、私の話も、「話半分」(笑)。「参考」にするのが、正しい使い方。誰もが、あんなヘンテコな音、作れると思います?(笑)。その「方法論」は、みんな教えます。良い悪いは別として、「こういうアプローチもある」っていうことです。

これを1冊の本にまとめて、出た頃には「ZOOM G10」が出ちゃうでしょう(笑)。だから、こういった類の本が無いんです。でもココで知ったことは、「次」でも使えるし、「別」のトコロでも使えます。なにもG5に限ったことではありませんから。でも、今はG5(笑)。みんな、興味深々でしょ?(笑)。私も楽しいですから。ここを書いてるだけでも・・・結構楽しいんですよ。

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