ZG 13

G5−SP=??


今日は「歪み」の話をしましょう(笑)。
もちろん話の中心は、G5ですけどね。
前回、「マルチの使い方を間違ってる」って言いました(笑)。今回は・・・
 
アンシミュの使い方も間違ってる!
 
です(爆)。
G5には20種類のストンプ・ボックス−いわゆる「歪みモノ」と、22種類のモデラー−いわゆる「アンシミュ」が入っています。前から言ってるように、私はこのどちらも「歪みモノ」と考えています。「自分の気に入る歪み」が出せるなら「禁じ手無し!」です(笑)。もちろんアンシミュはアンシミュとしても使います。なので「歪みモノ」の後にアンシミュは常套手段です。もちろんそうするためにアンシミュは考案されたんですから。そしてそれが段々ホンモノに似てくるに従って、アンシミュのみで充分な歪みを得られるようになってきました。「歪みモノ+アンシミュ」にしなくてもよくなってきたんですね。でもだからといって、この方法を捨てる必要は・・・ありませんよね。「できるからやらない」では、「みんなと同じ」(笑)です。そして・・・
 
アンシミュにはお決まりのセットとして、「スピーカー」があります。G5には、22種類のスピーカー・セットが用意されています。古くはGPなどで「スピーカー・シミュレーター」として独立して始まり、今のマルチでは自由にセットできるようになりました。なりましたが・・・
 
スピーカーを切り替えてた人、手をあげて(^O^)/
 
(笑)
VOXなどでは、「決まったスピーカー」は無くて、自分でセットするものでした。ところが最近のものは、最初から「アンプ+スピーカー」がセット。これで「アンシミュ」として成り立っています。ではこのアンシミュの後ろにある「スピーカー」って・・・何?(笑)
 
スピーカーを外してみた人、手をあげて(^O^)/
 
G5ではアンシミュの「FD COMB」に対しては、「FD COMB 2×12」というスピーカーがセットで出てきます。もちろんこのスピーカーはOFFにも出来るし、他のスピーカーを選ぶこともできます。この「FD COMB」では、FDのアンプ部分とスピーカーがセットになって初めて、「FD COMB」として成り立つように作っています。ではこの「スピーカー」って・・・何??
 
単純に言ってしまえば「スピーカーの音を真似た、プリセットEQ」なんですね、これが。実体のスピーカーのみならず、「キャビネットの鳴り」まで含めたEQなんです。なのでコレがなくなると、アンシミュはアンシミュの用をなさなくなります。ではその「アンシミュ」から「スピーカー」を外した音って・・・
 
いました(笑)。ここにいましたよ、「G2」が(爆)。ZOOMが長年掛けて開発してきた「アンシミュ」の心臓部分。それはまるで「G2の高音」というキバを隠した野獣(笑)。私がいつも言うこと、それは・・・
  
「あるものは、削れる」
 
「無いものは、出せない」
 
です。アンプ部でそのシミュレートに必要な周波数を全部出してきて、「スピーカーという名のEQ」で削ってしまうんです。ためしにFDのスピーカーをOFFにしてみて下さい。ギラついた音だけが、そこにはいます。それに「FD COMB 2×12」を組み込むと、あら不思議!(笑)。「FD COMB」の音が完成します。なぜこのようになっているのでしょう?
 
答えは「それこそがZOOMのアンシミュだから」なんです。「出ている音」に「EQ」を掛ければ、何がしかに似た音は作れます。でもそれでは、アンシミュとしては成り立ちません。そのアンシミュに用意されている「Gain」「Trebl」「Middl」「Bass」「Pres」そして「Tube」「Level」。これらは、まるでそのアンプのツマミをいぢった時にように動くよう、セットする必要があります。だからアンシミュのアンプ部は、「そのアンプに必要な周波数帯がすべて出されていて、なおかつそのアンプのツマミを動かした時の、特徴的な部分をいぢれる設定」になっているということです。なので・・・
 
G5で「スピーカーを切り替える」ということは、「実際のアンプでキャビネットを変えたものとは、まったく違った音が出てくる」っていう答えが導き出されます。そこにあるのは・・・

「未知のアンプ」

です。
世界中の人がキャビネット(以下キャビ)を変更する代表が「マーシャル」です。その次ぐらいが「ブギー」あたりでしょうか。それだけマーシャルのキャビの完成度が高いってことですね。それをG5上では、簡単にできます。でも・・・出てくる音は、実際にキャビを交換したものとは・・・違いますよね(笑)。アンプ部から必要な音が出されて、初めてこのアンシミュのスピーカーは成り立っています。逆に考えれば、スピーカー単体では、必ずしも成り立つものではありません。でもそれを踏まえたうえで、ZOOMは自信があるんだと思います。
 
「なぜ、スピーカーOFFの設定まで作ったのか?」
 
って考えたら、そこから導きだされる答えは「作った人は、何らかの他の使い道を知ってるから」に他なりません。私がすぐに思いついたのは「VOXにあるキャビを使えっ!ってこと??」(笑)。もしもこの想像が当たっているなら、G5での音作りは・・・
 
∞ − 無限大
 
です。私には「いぢれる人は、いぢってね!」「使える人は、使ってちょーだい!」っていう声が聞こえてきます(爆)。G5上ですら、気が遠くなる組み合わせが出来るっていうのに、他のアンシミュまで組み合わせたら・・・(ToT)/~~~
 
やってみます?(笑)

 

G5-VOX SOUND

 

やばいっしょ?!。普通にアンシミュになっちゃうんですケド(笑)。

最初は「MS DRIVE」のスピーカーをOFFにした音。後の音はそれに、VOXでキャビを動かしてみました。

 

当然だよね。VOX ToneLab STのスピーカーだって、「プリセットされたEQ」なんだから。これ、ベストマッチングをみつけないウチに、やめておいたほうがいいね(笑)。「禁断の木の実」を万が一みつけたら、G5とVOXを両方持ち歩くことになっちゃう・・・・・・・

 

ダメだ!!止めよう!!!!(笑)。 撤収!!撤収〜〜〜〜!!!!!!!(爆)
 
でもこの「高音のギラつき」は、まさしくG2だよね。だから今日の題名は・・・
 

G5−SP=G2

 

(爆)
コレを言いたかったダケ(^_^)v
さすがにココまでやっちゃうと、ヤバい領域に行きそう。だけどさあ〜(笑)
 
これをJCのパワーINとか、他のアンプのリターンに返したらって考えると・・・(笑)
夜も眠れなくなっちゅあうよぉ〜(爆)
 
20種類のストンプ・ボックス・22種類のモデラー・22種類のスピーカー
 
20×22×22=9680

こんだけあるんだから、止めましょうね(笑)。
 
 
だけど・・・ですね(笑)。「用意されたものをそのまま使う」のは、メーカーの奴隷です(爆)。いや、いいんですよ。実際にG5でも、アンシミュはいい音してるし。それで「自分の音楽が成り立つ」と考える人は、これ以上いぢる必要はありません。迷うだけです(笑)。だからといって、1回もいじったことがない!っていうのも・・・くやしくないですか?(爆)。

 
メーカーでは、考えられることすべてをやった結果として「G5」をリリースしてきました。それが「製品」っていうものです。私もありがたく使わせてもらってます。この能力で実売2万5千円は、キョーレツです。私は払ったお金の価値はあると思うし、こうしてHPを作れるので、充分元は取れてると思ってます。でもできたら・・・それ以上のものを引き出したいんです。「自分の道具」ですから。「初心者だから判らない」「上級者だから判る」って、そういう問題ではありません。

 
スタジオに行くと、ギタリストよりうまくサンズ・アンプやPODを使うミキサーさんがいます。今の「小さなスタジオ」では、「ライン録り」がメインだったりします。アンプでウマく録れない時、「ちょっとコレでやってみない?」って言われて、PODでOKテイクが録れちゃったりすると、メチャメチャ悔しいです(笑)。彼等は「EQのプロ」ですから、コチラが意図した音を「つくる方法」を知ってるんです。私の大好きな今さんや達郎さんですら、ライン録りをウマく使ってます。くやしくないですか?(爆)。

 
私は、ギターがヘタです。でも、音楽は大好きです。できれば・・・負けたくないです(笑)。なので私の結論は「禁じ手無し!!」(爆)。どんな方法を使ってでも、どんな道具を使ってでも「自分の出したい音」は、自分で作りたいです。人と同じなんて、耐えられません(爆×100)。「これはアンシミュです。」「これはストンプです。」って言われて、「ハイ、そうですか。」とは、口が裂けても言いません(笑)。その要求に・・・G5は充分答えてくれています。

 

音がひとつだけでは淋しいので・・・

G5ではありませんが、Cubaseを使ったものを出品します(笑)。

LEの足元にも及ばない、遥か昔のCubaseで録ったものなんですが・・・

この2本のギターは・・・シミュレーション・ソフトによる演奏です。人間が弾いてるワケではありません(笑)。

つまり、ギターを含めて、すべて「打ち込み」によるモノ、ってことです。

私の大好きな川村カオリちゃんの「三日月に腰掛けて」のイントロです。

  

では、また・・・・

 

SOUND

inserted by FC2 system