ZG 31

今日のMS-50G そして・・・(笑)


Randyさんより、続報をいただきました。50Gと格闘する奮戦記です(笑)。「良いけど、難しい」「良いだけに、使いたい」。この間で揺れてしまうわけです(爆)。それを実際にステージに投入すると、「どこがダメで、何がいい」が見え易いんですね。部屋で考えるのは、あくまでも机上の空論。実際にステージが進行する中で、初めてわかる部分もあります。「弾いてみた」では、わからない部分です。そういった話が随所に出てきますので、いつもの通り、全文掲載です(笑)。間にチャチャは入れませんので(爆)、いっきに読んで下さい。そして最後に、爆弾発言が・・・

ではでは(笑)

  

どーもです、randyです。新しい記事が増えているのを拝読し、体調も改善されたものと安心しております。
 
さて今回はMS-50Gを実際の演奏で何度か使ってみましたので、その感想プラスアルファなどを書いてみたいと思います。

また例に漏れず長文ですがお付き合いのほどを…<(_ _)>
 
私の場合はG2Nuとの組み合わせでしたが、結論から言えば、残念ながらこの組み合わせでは有効な使い方を見出すことができませんでした。2台の組み合わせとなると、当然ながら前の方はコンプ、OD、ディストーションなどのダイナミック系を中心に受け持つ事となり、後ろの方は残響系を中心に受け持つ事となります。MS-50Gを前で使っても後ろで使っても「音はいいけど使いにくい」というのが結論です。
 
どちらの場合でもMS-50Gのパッチ切り替えの不便さが不自由に感じますので、これをいかに克服するかがポイントになります。MS-50Gを前で使う場合は、コンプを使ったクリーン、アンシミュを生かしたクランチ2種、更に歪みの強いドライブ2種、にバイパスを加えた6個のパッチとして、残りを全部G2Nuに任せる形に落ち着きました。MS-50Gを後ろで使う場合にはディレイやリバーブを中心に5個のパッチを作って、その他を全てG2Nuで行うことにしました。結果としては、どちらのパターンでもフットスイッチの踏み変えが複雑になっただけで、満足できる効果を得られたとは言い難いです。
 
例えばMS-50Gを前に使ったとして、G2Nuでコーラスとディレイとリバーブを掛けたとします。MS-50Gを踏んでクリーンからドライブサウンドにしたときに、G2Nu側のコーラスとディレイとリバーブの設定がクリーンと同じでいいのでしょうか?

 
例えばドライブサウンドにコーラスを掛けると音抜けが悪くなるのでイコライザで調整したいですよね。コーラスのパラメータも前に合わせて変えたいし、ディレイやリバーブだって同じでいいはずがない…と感じます。
単独のコンパクトエフェクターなら、曲の合間にちょっとしゃがんでツマミを弄ることも可能ですが、G2NuもMS-50Gもそのようには設計されていません。結局G2Nuのパッチ数が増え、フットスイッチを踏む回数が増える結果となりました。前後を逆にしてもまた然りです。結局はマルチ2台をどちらもマルチとして接続したからですね。マルチなら1台に統合して全部パッチにしてしまうべきです。
 
今回のパッチの組み換え作業やバックアップには、G2NuではEdit&Shareが大活躍でした。
是非MS-50Gでも使えて欲しいですね。これもG5>G3>MS-50Gという差別化の一環なんでしょうかね。

 
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ではMS-50Gはどのように使うのがいいのでしょうか。私が弄ってみて思いついた用途は2つです。
 
一つはいろんな物になれるコンパクトエフェクターです。
一個でトレモロにでもコーラスにでもフランジャーにでもフェイザーにでもピッチシフターにでもディレイにでも…トランプのJorkerのように何にでもなれるのですから、普段オーバードライブ一個しか使っていないプレーヤーの「次の一個」としてはイイと思います。それが1万円以下で買えるとなれば超お買い得でしょう。
 
もう一つは演奏中にパラメーターを変えられるコンパクトエフェクターです。
例えばオーバードライブのGAINを0から20刻みで100まで変えた5個のパッチをアサインしておけば、演奏中にリアルタイムでGAINを可変させられるオーバードライブペダルになるんです。オーバードライブだけでなくディレイでもコーラスでもなんでも応用が利きます。たまにプロミュージシャンのペダルボードで同じエフェクターをパラメータ違いで2個並べているのを見たりしますが、それが1個で可能になります。
 
ということでやはりMS-50Gは

 

コンパクトなマルチエフェクターではなく、マルチなコンパクトエフェクター

 

と見るべきでしょう。

 
 ・タップテンポができていろんな種類がある多才な揺れモノ
 ・タップテンポができるディレイ
 ・高品位なデジタルリバーブ
 ・インテリジェントピッチシフター
 ・いろんな歪みが出るオーバードライブ&ディストーション
 ・JCをフェンダーやVOXやマーシャルに変えてくれるアンシミュ

  
その他アイデア次第で何にでもなれるし、しかも演奏中にパラメータも変えられるコンパクトエフェクターがこの価格と考えればとても魅力的です。これは以前ときたさんが仮称「G1」と予告したものに近い姿ではないでしょうか。
 
使い方のコツはとにかく欲張らないこと。機能があるからといって入口から出口まで全部を一台で済まそうとしないことです。欲張るとすぐに操作で行き詰ります。MS-50Gの「マルチ」の意味は、「全てを賄う」マルチではなく、「何にでもなれる」マルチです。言わばどこのポジションでもこなせるマルチプレーヤーのマルチです。マルチプレーヤーがいるからと言って、一人では野球やサッカーはできません、あくまでチームの一員です。音楽でもドラムもベースもギターもボーカルも何でも上手い人がいても、一人ではバンドになりませんよね。
でもバンドのメンバーに、ギターだけでなくキーボードも弾けて、サックスも出来て、ボーカルもできるみたいなマルチなプレーヤーが一人いれば、とても有効です。MS-50Gにはそんなポジションがピッタリです。

そのことに気付いたので、MS-50Gはコンパクトエフェクターのセットに入れました。
今まではコンプ→オーバードライブ→グライコ→トレモロ→コーラス→ボリュームペダル→リバーブ&ディレイと並べていましたが、オーバードライブ→MS-50G→ボリュームペダル→リバーブ&ディレイにしました。パッチは間に良く使う基本の音を繰り返し挟んで16個アサインしてみました。
MS-50Gの分担はコンプ、トレモロ、コーラスなどの揺れ系、アンシミュ、調整用のイコライザと言ったところです。前段のODはGAINを下げてLEVELを上げて、アンシミュをブーストするのに使っています。これで各パッチにブーストON/OFFの2バリエーションができます。コンパクトだけの時に比べてバリエーションも増えて、音質的にも細かな追い込みが出来てかなりグレードアップできました。ボードの中のおさまりも良く、1個〜3個程度のコンパクトを代用するには操作感もなかなかで、やはりMS-50Gはこういう使い方が合っているように思いました。最大6個まで同時使用ができますが、メインは1〜3個ぐらいに抑え、残りは補正用のイコライザや掛けっぱなしのリバーブなどの余力と考えるといいと思います。Zoomの505シリーズに、モジュレーション専用とかディレイ・リバーブ専用のやつがありましたが、MS-50Gはそれのどれにでもなれるって感じでしょうか。

かくしてMS-50Gを使ってG2Nuをグレードアップしよう作戦は意外な展開を見せ、当初とは大きく違う方向でコンパクトエフェクターセットのパワーアップという形に実を結んだ訳ですが、当初の目的であったメインのG2Nuのグレードアップはまるで達成されていません。
 

 

 
実はそちら用には新たに・・・

 

G3+エクスプレッションペダルを購入してしまいました(^_^;)
  

そちらの感想や私の使い方などは、ご迷惑でなければまた改めてメールさせていただきますね。

 

Randy 伊藤

  

  

♪ゆかいなジ〜さん!たのしいジ〜さん!ジ〜さ〜ん!ジ〜さ〜ん!

(これを見て、パッとメロディが浮んだあなた! あなたはりっぱなミュージシャンです(爆)

 

なんとまあ、G3までお買い上げ!! 「G3仲間」が増えてしまいました。

このHP。ZOOM社から表彰されてもいいんじゃないですかね?(笑)

あっ、前回に出した対照表。使う人が増えそうなので、エクセルでのファイルを追加しておきます。みんな、自分でわかりやすいようにして使って下さい。表で見ると、いかにG3が現実的か。いかにG5がブッとんでるかが、よくわかります(笑)。

ついでに言うと・・・

 

「50CDR」が出ますよね?。空間系に特化したモノということです。これ、「歪みとアンシミュだけ」に機能を絞ったヤツがあってもいいんじゃないですかね?。そうするとRandyさんが書いてたように、「コンパクトとして並べる」っていう部分が飛躍的に向上しそうです。「マルチ・ストンプ」という新しいジャンルとして、いいんじゃないですかね。「オーバー・ドライブ」「ディストーション」「アンシミュ」で・・・

 

「MS−50ODA」(笑) けして「政府開発援助」ではありません(爆)

 

「ODA」→「CDR」なら、使い方に悩まされることも無いと思うし。そして「50G」があって「100BT」があれば・・・

 

「あなたの足元に、必ず1台のZOOM!」

  

が実現されそうです。「要らない機能にお金を払う」っていうストレスからも、開放されそうです(笑)。ついでだから・・・

 

ZOOMのワーミー「MS−100WM」(笑)

 

Zペダルの機能に特化したワーミー・ペダル。「ワウからピッチ・ベンドまで!変態エフェクトはおまかせ!!」みたいなヤツ(爆)。そうしたら「BOSSではないエフェクターの新時代」が来そうな予感が・・・するのは、私だけ?

 

 

 

ついでだから「実戦投入」について、ちょっと追記しておきます。

なんでもそうなんですが、本番でやってみないとわからないことってありますよね。だからリハーサルがあるし、プロのステージでは「ゲネプロ」=「通しリハ」。実際の会場で、事前にリハをやったりします。スタジオでのリハではうまくできてたことも、実際ステージ上でやろうとすると、思わぬ問題・障害があったりします。今回の「エフェクターの踏み換え」なんかもそうです。いくら机上でシミュレーションしても、やってみないことには判らないっていう部分が必ずあります。なので私は「実際に使っている人」。あるいは「信用できる人の、実際のインプレッション」しか参考にしません。同じ「実際に使っている人」でも、プロとアマには差があったりします。アマのステージは30分程度。プロは1時間30分から2時間。アマは「自分の好きな音」。プロは「要求された音」です。30分程度で使う音色と2時間のステージで使う音色数では、おのずと差が出ます。当然同じものを使っても、使い勝手の感じ方が違います。なのでここに来ている仲間に、意見を求めているんです。

 

簡単なことを言うと「ライト」があります。部屋・スタジオではエフェクターの「視認性」はあまり気になりませんが、ステージでの強いライト・暗転時に「どのくらい見やすいか?」によって、使いたくても使えないものがあったりします。どうしても使いたければ、それなりの対処方法を考えなくてはいけません。

 

例えば・・・GシリーズはG2.nuになって、液晶を使い始めました。その前、私のG2.1utなどは、赤いLEDのようなランプ方式でした。たしかに液晶のほうが「大量の情報」を出せるんで便利なんですが、逆に赤ランプだけのほうが、「一瞬で判断する」には向いています。ところが・・・。

 

この赤ランプ。晴天時の外ステージ−太陽光の下では、まったく見えなくなります。晴天の明るさだと、手で囲んだぐらいでは、まったく見えません。当日、ステージのリハで、初めて判りました。その日は・・・お手上げでした。番号の記憶と、音だけで切り替えました。でも・・・チューナーとしても、まったく見えませんでした(T_T)/~~~

 

そんな情報は、ネットのドコにも書いてありません。演って初めてわかることですし、対処方法も難しいです。改造するわけにもいきませんし。だから「仲間」を求めています。実際の投入時間(笑)。演奏時間が長ければ長いほど、問題点が見え易いです。30分のステージではOKでも、長時間演奏すると出てくる問題もあります。「チューブ」の問題もそうですよね。チューブを搭載しているエフェクターが、ずいぶん増えました。「アンプがチューブ」は、結構ノウハウがあります。でもエフェクターのチューブは、情報が少ないですよね。あのステージのライトの下で、2時間以上使った時のエフェクターのチューブの状態(笑)。

そういう情報が欲しくて、ここを続けています。そしてそれを、みんなで共有できればいいと思ってます。当たり前のこと、と思っていても、けっこう皆が知らなかったりすることがあります。私がヨチヨチとゆっくり歩いていけば、それなりの問題点がみつかったりします。それがココの意義だとおもってます。

 

Randyさん、毎度毎度、ありがとうございます。これで「勢いで50Gを買う人」が、とても減ると思います。でもこれを読んだからこそ、欲しくなる人もいると思います。受け止め方は、千差万別でいいと思います。買ってから「思ったのとちょっと違う!」という人が減ることでしょう。私は役に立たなければ立たないほど、欲しくなります(爆)。

 

次回はG3のインプレッションもお待ちしております。

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