ZG 39

MS−100BTの謎???


う〜〜〜〜む(笑)
 
コラムにしようかコッチにしようか、迷ったんだケド・・・
話題の中心は100BTになるんで、コッチにしてみました。前回の続きです。
 
この100BT。購入時には100エフェクトがあり、ネットで追加購入できます。しかし「内蔵メモリーの上限」には触れられていません。つまり・・・
 
「何個まで本体にメモリーできるのか?」
 
考え方のひとつが「100」という数字。もしかしたら容量が、50Gより大きいのかもしれません。なので「100」になっている。
もう1つが「入れ替え」です。スマートフォンにも記憶させておくことができて、要らないエフェクトをスマートフォンに戻して、必要なものだけ100BTに並べる。これだと「双方向通信機能」が必要です。
でも、どちらにしても取説には書いてありません。最初に予定されている「有料アプリ」は20個。これは増やさないと、儲けになりません。特に最初は、半額セールになります。月2個のリリースらしいですがまあ50個だとして、100BTに150のエフェクターがメモリーされるわけです。どんどんG5が「フラッグシップ」ではなくなります(笑)。
 
パッチは、50Gと同じ考え方ですね。50パッチをA〜Zにアサインして呼び出し。これ、イニシャライズ=100BTを初期化すると、後から購入したアプリはどうなるんでしょう?。スマートフォンには、ずっと記憶されるのかな?。はたまたIDで管理して、間違って消したりしても、2度3度とDLできるシステム?。スマートフォンには、購入したアプリがあったとしても、100BTで作ったパッチは、初期化したら終り、だよね?。スマートフォンのリセットは?(笑)
 
それとですね(笑)
いわゆるG5・G3・50Gで、主だった機種はすでに登場しているわけです。まあ、必要とされるであろうエフェクターは、ほとんど揃ってます。さて、ここから「有料」で、「お客さんに買わせる」わけです。
 
・・・・ 

 
ダイジョウブ?(爆)
 
たとえば「オレンジ・スクイーザー」らしきものが、画面から見て取れます。
はて、この「オレンジ・スクイーザー」がわかる人、手を挙げてっ!!(笑)
 
コイツは、コンプレッサーの一種です。ただし取り付けが特殊で、「ギター本体に差し込む」ヤツでした(アンプに差すタイプもあったハズです)。しかも「ツマミ」のたぐいはありません。設定は、ドライバーでネジを回して行うもので、演奏中は固定になり、ON/OFFのスイッチがあるだけです。コレ、誰が買うの?(爆)
 
「オレンジ・スクイーザー」を購入するのは、「オレンジ・スクイーザー」を知ってる人(笑)
それは当然と言えば当然なんですが・・・まずコレを買う人は「リー・リトナー」が使っていた事を知ってる人でしょう。一時はリトナー君の代名詞のようなものでしたから。セミアコのボディにポコッと付いてる姿は、「いかにも」ってカンジでした。その上で、「キャプテン・フィンガーでも、コピーしちゃおうかな?」(笑)なんて人が買うわけです。これを「15分の試奏」で買う人。とてもいるとは思えないんですけど(笑)。
 
「オレンジ・スクイーザー」を知っている。
「リー・リトナー」を知ってる。
「リー・リトナーの曲」を知ってる。

 
この条件が揃わないと、ダメなんじゃないすかね?(爆)。まあ高中も使っていたんで、そのファンもひょっとしたら、買うかもしれません。
 
これ、エコー・ユニットにも言えるんですよね。多分、「ビンソン」「マエストロ」「ローランド」この「三大テープ・エコー」は、ラインアップに登場すると思われます。独特のクリップ感、アナログな揺れ・ワウフラッター、テープのヒスノイズ等を再現して販売すれば、そこそこ人気はあると思います。ところがですね(笑)
 
テープ・エコー
アナログ・ディレイ
デジタル・ディレイ

 
今のコ達が、区別できますかね?(爆)。というより、「必要性」を感じると思いますか?。タダでさえ「空間系」などと適当にひとくくりにしています。チョットわかって来ると、かっこつけて「アナログが・・・」などと言いはじめます。「ピンク・フロイドを演るには、必需品さ!」などというコが、出現すると思います?(爆)。そうすると・・・
 
「エフェクター講座」
 
これを大々的にやらないと、買うもなにも「それがなんだかわからない!」(笑)
「往年の名器」は、えてして名前だけが先行していて、実体がわからないものが多いです。そこでネットで調べます。そうすると「○○○○が使っていた」という記述が出てきます。で実際に使ってみると「???」(爆)
 
「○○○○が使っていた」
 
これのほとんどが「眉ツバ」(笑)
「じゃあ、それはどの音?」って言われると、とたんにあやふやになります。エコーになると、ジミー・ペイジやヴァン・ヘイレン、デイヴ・ギルモアの名前がスグに出てきます。でもそれがどれの音っていうことになると、「○枚目のアルバム」ぐらいしか特定できません。「そこ頃に使っていた」というだけ。実際にその機械で「何ができて、どんな音が出るのか?」までは、なかなか知っている人がいません。でも「○○○○が使っていた」となると・・・途端に「名器」に早変わり(笑)。
 
もしわたしが100BTを買ったとしたら、すべてのアプリをDLするでしょう(笑)。だってそうしないと、意味が無いじゃん。「わかる・わからない」を言うなら、「わかるコンパクト」を買えばいいだけです。たとえ使わなくとも、いや使えなくとも(笑)、すべてが揃っているから「マルチ」なんです。ZOOM社のHPには「必要な時に、必要なものをDL」と書いてありますが、「知らないモノ」=「必要のないモノ」。極端な話、仕事で「トーキング・モジュレーターで喋って下さい!」って言われたって、知らないしできないのが普通だよね。使ったことないエフェクターをその場で買って、その場で使いこなす。あなたには、できますか?
 
私は幸いにも年寄りです(笑)。みなさんより長く生きてる分、ムダにいろいろ見てきました。良い・悪いは別にして、色んなものの実機に触ってきました。その中には「欲しかったモノ」もあれば、どう考えても「要らないモノ」もありました。でもそれが「マルチの中」に揃っていたら、イジってみる気にはなります。私の場合それが、複数の会社のマルチに及んでいます。「歪みはこれだけあればいい!」っていうなら、アンプが1台に、コンパクトがせいぜい2台もあれば間に合います。でもマルチの中に並んでいるなら、たった1小節のために「それを使う」ということができます。さて、そうなると、「エフェクター講座」があって、そこで「使い方」や「出音」を説明してくれないと・・・使い方はわかりませんよね。
 
100BTでそれの最も顕著なのが「ステレオIN/ステレオOUT」(笑)。さあ、どうする?!(爆)
まず、100BTに「ステレオIN」するなら、その前に「ステレオOUT」のエフェクターが必要です。あなたのエフェクターの中に、ステレオOUTを持ってるモノ、いくつあります?
その上で、「何をステレオOUT」するのか?です。前にある「A」というエフェクターから、ステレオOUTします。それを100BTにステレオINして、なおかつ100BTからステレオOUTします。まずは・・・「A」からステレオOUTする必要のあるエフェクターって・・・何?(笑)
 
コンパクトの中にも「ステレオOUT」を有してるものがあります。「コーラス」は、可能性が高いですね。「ディレイ」も同じ理屈です。あとは「高品位を謳うリバーブ」かな。とすると「A」から、これらの音をOUTするわけです。はて、そこから100BTで、何をどう処理します?(笑)
 
「A」で何かの音を「ステレオで処理」しました。それを今度は100BTに入れます。100BTで何します?(笑)。ステレオで歪みモノ?。折角ステレオで入力されてきた信号を、モノ処理するのはモッタイナイですよね。でも多くのエフェクトは「モノラル」です。
まあよしんば100歩譲って、100BTで何らかの処理をしたとしましょう。さあ今度は100BTから「ステレオOUT」します。どこに?(爆)
 
ライン?。2台のアンプ?。何をどうするつもりですか?(笑)
 
さあ、みんなで考えよう(爆)
この命題は「50CDR」にも引き継がれます。
 
「ステレオIN/ステレオOUT」の使い方
 
私の数あるエフェクターの中でも、この「ステレオIN/ステレオOUT」は、「YAMAHA REX50D」と「HUSH UC」しかありません。通常「ステレオIN/ステレオOUT」は、高級ラックマウントにしか存在しないもの。
 
ステレオ コンプ/リミッター
ステレオ リバーブ
ステレオ ファイナライザー

 
これらの多くは、レコーディングで「MIXしたステレオ音源」に使用するために、最初からステレオになっています。なのでチャンネル・リンク=シンクロ機能が付いていたりします。それは両チャンネルにバラバラにかかるのではなく、「強く作用した方」に合わせる能力だったりします。「ステレオ」は、必ずしも両チャンネルの音量が一定ではありません。でもコンプやリバーブが、バラバラにかかったら困りますよね。なのでシンクロもできるし、バラバラに2chとして使えるモノが多いです。
でも100BTには、そういったものは謳われておりません。多分50CDRも同じです。でも多くの人が「50G→100BT→50CDR」を夢見ていませんか?(笑)。たった3台で300のエフェクターが使えて、18個直列にできます。内部処理だけなので、実質の損失はエフェクター3個分。しかもどっからでも信号はブーストできますし、ZNRやノイズ・ゲートも使えます。さあ、どうする?(爆)
 
私のコラムなどにも書いていますが「ステレオOUT」を口にすると、バカにされます(笑)。一時流行ったんですが、今はほとんどいません。ライブで使うのは、とても難しいです。でも50G・100BT・50CDRでは、ステレオOUTが「絶賛」されてます(笑)。ほんとに使う人・使える自信のある人、手を挙げて(^O^)/
ステレオのエフェクターをモノでOUTすると、ステレオとモノではカンジが変わります。当然、聴こえ方が違います。ステレオではキレイでも、モノだとウザい、なんてことはよくあります。私が前に「ステレオの実験」をしてますよね?。あれを聞いて、実際にやろうなんて思った人、います?(爆)

 

100BTを使うためには、アイフォンが必需品。ガラケー・ユーザーの私がスマート・フォンにするなら、「しゃべってコンシェル」のほうが魅力的(笑)。さあ、困った困った。なので・・・

 

100BTユーザーとなる犠牲者、募集中!!(爆)

 

アイフォンを持っていて、100BTを買おうと思ってる奇特な人、いませんか?

20個の新しいアプリを買って、ぶち込んでみてください。いったい、どうなるのか?

 

そうそう、これ、中古市場に出回るとき、「エフェクト数」が違う個体が出る、っていうことだよね。

あるものは100エフェクト。あるものは120エフェクト。値段が変わるんだろうか?

はたまた、購入ユーザーを引き継ぐことができるんだろうか?

5年後10年後にも、アイフォンはあるんだろうか?(笑)

100BTからUSBを外したということは、50G・50CDRもエディット&シェアは絶望?

オーディオ・インターフェイス化も絶望?

ヘッドフォン・モニターも絶望?

 

今後のZOOM社の出方に、乞うご期待!!(^_^)v

 

PS.エフェクター表を新しくしました。100BTは今のところ、「fCycle」というのがご新規さんです。それ以外は50Gを飛び越して。G3に迫る勢いです。ますます、G5の立場が無くなってきます(泣)

ファイルは、コチラです。

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